大田区大森南で工場の波板スレートに屋根カバー工法をおすすめ

更新日：2021年05月13日

大田区大森南にある工場のご担当者様からご連絡があり、屋根の調査へ伺いました。建物が老朽化し、屋根にいくつも穴が空いてしまっているので修繕できるかとのご相談でした。これまでも屋根が破損しては独自の補修を繰り返してきたそうで、屋根にはその跡がいくつもありました。

応急処置された工場屋根

工場の屋根に使われているのは波板スレートと呼ばれるものです。とても丈夫でコストパフォーマンスに優れた素材なので、一時期はこういった工場や倉庫などによく使われ、現在でも目にすることが多いと思います。しかし、30年近く経つ建物ということで、劣化が目立ちます。

鉄骨に直接屋根材が乗っている造りなので、屋根に穴が空けばそこから直接雨が入り込んでしまいます。機械や資材などが濡れてしまえば大変ですし、写真のように電灯などが近くにあるととても危険です。こういった建物での雨漏りも決して無視できるものではありません。

古い波板スレートの修繕は？

波板スレートとは、セメントに繊維などを混ぜ込んで固めているものです。劣化により水を吸い込みやすくなり、もろくなってしまいます。特に注意したいのは、2004年以前に製造されたものの多くにはアスベストが含まれていることです。とはいえ、むやみに崩したりして飛散させなければ大きな問題はないので、この場合、今の屋根を残したまま新しい屋根を上から乗せる屋根カバー工事をおすすめします。処分費用も掛からないのでコストも抑えられます。当然工場であればその稼働を止めることはできません。葺き替えの場合は屋根をすべて撤去することから工場の稼働停止や荷物の移動などどうしても工事以外の手間も発生してしまうというデメリットもあります。

屋根材に関しては現在のスレート屋根材はもちろんノンアスベストですし、または防水性に優れた金属の波板も人気です。

もし屋根材に劣化が見られなくても先に留め具のボルトが錆びるなどして不具合が発生するということもありますので、現在古い工場、倉庫をお持ちの方も早めのメンテナンスをおすすめいたします。

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