雨漏り修理は自分でできる?応急処置の方法とプロに任せるべき修理範囲の判断ポイント
更新日 : 2026年01月27日
更新日 : 2026年01月27日

雨漏りを発見した際に最もやってはいけないのが「放置すること」です。
そして「業者に頼むと高そう」というイメージから、修理を自分でできないかと考える方も多いでしょう。
このページでは「雨漏り修理は自分で対応できるのか」という疑問に対し、応急処置として可能な範囲とプロに任せるべき修理対応の判断ポイントをご紹介していきたいと思います。
最終的な費用を抑えたい方こそ、まずは正しい判断基準を知ることが大切です。
目次【表示】

雨漏りに気づいたとき、「まずは自分で直せないだろうか」と考える方は少なくありません。
しかし、雨漏り修理には自分で対応できる範囲と専門業者に任せなければならない範囲がはっきり存在していますので、具体例を元に解説していきたいと思います。
自分で修理を検討できるケースは「応急処置」に限られます

自分で対応を検討しても良い雨漏り修理は、あくまで一時的な応急処置が目的で、安全が十分に確保できる場合に限られます。
例えば、修理箇所が1階部分であり、脚立を使っても十分に安定した姿勢での作業ができるようであれば雨漏りへの応急処置が可能となります。
作業中は常に安定した状態を保てることが前提であり、少しでも不安を感じる環境であれば無理は禁物です。
また、原因箇所が明確に特定できていることも重要な条件です。
窓サッシ周りのわずかな隙間、外壁の目視できる小さなひび割れ、雨どいの詰まりなど、雨漏り原因が単純な場合に限っては防水テープやコーキング材での補修、清掃作業で一時的に水の浸入を抑えることは可能になります。
ただし、これらは根本的な修理ではなく、専門業者へ依頼するまでの「時間をつなぐ処置」である点を忘れてはいけません。

自分で修理してはいけない雨漏りの代表例
次のようなケースでは自身での修理は避け、迷わず専門業者へ相談することが大切です。
2階以上の高所作業が必要

屋根に上る行為は転落による重大事故の危険が非常に高く、実際にプロの職人でさえ毎年事故が発生しています。
また、1階部分の屋根において自分で修理しても安全とは限りません。
コケや汚れの付着がひどい場合には滑って転落する可能性が高く、急勾配の屋根でも同様に危険性が増します。
安全装備や足場のない状態での高所作業は、雨漏り修理以前の問題として命に関わります。
原因が特定できない雨漏り

原因となる水の浸入口を特定するのはプロでも難しく、総当りで見える隙間をすべてシーリング材で埋めてしまうと、本来排出されるはずの雨水の逃げ道が塞がれ、建物内部に水が溜まってしまいます。
その結果、木材の腐朽やシロアリの発生、カビの繁殖を招き、表からは見えない部分で被害が拡大していきます。
さらに、誤った箇所に施工されたシーリング材は後から剥がすのに手間がかかります。
その分、専門業者に依頼した際の工期が延び、本来不要だったはずの費用が上乗せされてしまうこともあります。

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雨漏りに気づいたとき、まず最優先で行いたいのは室内や建材への被害を最小限に抑えるための応急処置です。
専門業者が修理をするまでの間にできる応急処置の方法を知っておくだけで、被害の広がり方は大きく変わります。
室内の雨漏りに対する応急処置
室内での処置は床や壁、天井を傷めないことが目的です。
天井からの雨漏り

天井から水滴が落ちてくる場合は、まず広い範囲にレジャーシートやビニールシート、新聞紙などを敷き、床材が直接濡れるのを防ぎます。
その上にバケツを設置し、水を受け止めましょう。
このとき、バケツの底に雑巾や丸めた新聞紙を入れておくと、水滴が跳ね返って周囲に飛び散るのを抑えられます。
窓サッシからの雨漏り

窓サッシ周辺からの浸入が疑われる場合は雑巾やタオルを当てて、こまめに水分を吸い取ることが大切です。
特に注意したいのがカーテンやブラインドで、濡れた状態が続くとカビが発生しやすく、健康面への影響も懸念されます。
可能であれば速やかに取り外し、乾いた場所へ移動させてください。
屋根裏の手の届く範囲で確認できる雨漏り

もし屋根裏の点検口から手の届く範囲で雨漏りが確認できれば、雨水が天井板へ染み込む前に浸入箇所の直下で直接水を受ける方法も有効です。
手の届かない範囲での対応は狭い屋根裏内部の梁を伝って移動しなければならず、踏み抜きなどの危険が伴いますので、プロに相談するようにしてください。
屋外で対応できるケースと注意点
屋外での応急処置は1階部分など低く安全な場所に限定し、必ず雨が止んでから行うことが前提です。
無理に屋根へ上る行為は非常に危険なため避けてください。
防水テープの活用

外壁のひび割れやサッシの隙間など、原因が明確な場合には防水テープが役立ちます。
防水テープでは貼り付け前の下準備が重要で、汚れや水分、油分をしっかり拭き取らなければすぐに剥がれてしまいますので注意しましょう。
「下から上へ」重ねて貼ることで、流れ落ちてくる水がテープの段差に入り込みにくくなります。
ブルーシートによる保護は専門業者への依頼が安全

雨水の浸入経路が特定できない場合は、ブルーシートで屋根の広範囲を覆う方法が効果的です。
雨漏りは見えている場所とは別の箇所から水が回り込むことも多く、ピンポイントで塞ごうとすると失敗しやすいため、大きめに覆うのが基本となります。
その際、シートは風で飛ばされないよう砂利を入れた土のう袋などでしっかり固定します。
中身を砂にしてしまうと雨で泥水となり袋から漏れ出すため、砂利の使用がオススメです。
ただ、1階部分とはいえ、転落してしまった場合の怪我のリスクは非常に大きなものとなるため、屋根上の作業は応急処置であっても専門業者へ依頼するようにしてください。
応急処置に使用するブルーシートは、「#3000」タイプ以上の厚みのものを使用します。
#2000などは薄手のブルーシートとなり、耐久性の面や繊維の隙間から雨水が染み出すリスクが考えられるため、応急処置には向きません。
これらの方法は、あくまで被害拡大を防ぐための一時的な処置にすぎません。
応急対応で状況が落ち着いたとしても雨漏りの根本原因が解消されたわけではないため、早めに専門業者へ調査と修理を依頼することが大切です。

シーリング(コーキング)材は隙間を塞ぐための応急処置アイテム

外壁のひび割れや窓サッシ周りの隙間対策としてよく使われるのがシーリング材です。
防水性が高く、雨水の浸入を一時的に抑える効果があります。
DIYで行う場合は古いシーリングを無理に撤去せず、上から重ねる「増し打ち」が基本となります。
慣れていない方が既存のシーリングを剥がそうとすると、内部の防水シートなどを傷め、かえって雨漏りを悪化させる恐れがあるため注意が必要です。
施工時には専用のコーキングガンを使うことで作業がしやすくなります。
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防水テープは手軽で失敗しにくい応急処置の定番

防水テープはちぎって貼るだけで作業が完了するため、DIY初心者にも扱いやすい道具です。
テープにもいくつかの種類があり、密着性に優れたブチルテープは外壁やサッシ周りの一時補修に向いています。
アルミテープは表面が保護されているため、屋外での耐候性が特に高いです。
補修スプレーは細かなひび割れ対策に有効

目に見えにくい微細なひび割れには、補修スプレーが役立ちます。
防水成分を含んだスプレーを吹き付けるだけで施工できるため、専門的な工具を使わず、購入した製品をそのまま使用して対応できる点が特徴です。
ひび割れの隙間が大きい場合には十分な防水性を確保できませんので、軽微な症状に限定した応急処置として使うことが大切です。
パテは外壁のひび割れを埋めるために活用できます

パテは乾燥すると硬化する粘土状の補修材で、外壁の比較的大きなひび割れを埋める際に使われます。
モルタルやサイディングなどの外壁と相性が良く、隙間に押し込むように施工します。
ただし、パテ単体での防水性には限界があるため、雨水の浸入を完全に止めるものではない点を理解し、早めに業者に本格的な補修をお願いしましょう。
これらのホームセンターで入手できる道具は、あくまで雨漏り被害を一時的に抑えるための手段です。
応急処置で雨水が止まったように見えても、建物内部では劣化が進行している可能性があります。
「とりあえず応急処置をしてみたら雨漏りが止まった」と安心して放置してしまいそうになりますが、早めに専門業者による点検と本格的な修理につなげることがお住まいを守るうえで重要となります。

雨漏り修理にかかる費用は自分で修理をするのか、それともプロに依頼するのかによって大きく変動します。
それぞれの費用目安を把握し、自身の予算と被害状況に応じた選択をするためにお役立てください。
DIYで対応する場合の費用感

| DIY応急処置費用の目安 | 数千円〜2万円前後 |
このページでご紹介してきた自分で行える雨漏り修理(応急処置)はホームセンターや通販で購入できる資材代のみで済むため、費用は比較的抑えられます。
一般的には数千円から高くても2万円前後が目安となります。
シーリング材や防水テープ、ブルーシートなどを揃えても、初期費用は小さく済むでしょう。
ただし、この費用はあくまで応急処置として雨水の浸入を一時的に抑えるためのコストであり、根本的な解決にはつながらない点には注意が必要です。
プロに依頼した場合の修理費用の目安

専門業者へ雨漏り修理を依頼する場合、部分的な補修か、屋根全体に手を入れる必要があるかで費用帯がかなり分かれます。
軽微な修理で済む場合

| 軽微な修理費用の目安 | 数万円〜 |
サッシ周りのコーキング補修や割れた瓦の差し替えといった比較的軽微な内容であれば、数万円台から対応可能なケースが多いです。
中規模クラスの修理を行う場合

| 中規模な修理費用の目安 | 20万円〜 |
一方、屋根の接合部である棟板金の交換や、雨水が集中する谷樋の修理などは作業規模が大きくなり、相場としては二十万円以上かかります。
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屋根全体のリフォームを行う場合

| 屋根全体のリフォーム費用の目安 | 100万円〜 |
下地の劣化が進行している重度の雨漏りでは、屋根全体を覆うカバー工法や屋根材をすべて撤去・交換する葺き替え工事が必要となり、費用は百万円を超えることが基本となります。
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雨漏りは原因の特定が難しく、「修理したはずなのに再発した」というトラブルも多い分野です。
そのため、業者選びは修理費用以上に重要なポイントとなります。
信頼できる修理業者を見極める視点

雨漏り調査には、屋根や外壁の構造に関する専門知識が欠かせません。
雨漏り診断士といった資格を持つスタッフが在籍しているかは、技術力を判断する一つの目安になります。
また、施工実績が豊富で地域密着型として長く営業している会社であれば、対応の早さやアフターフォローの面でも安心感があります。
調査方法に注目!

目視だけで判断するのではなく、散水試験などを用いて雨水の浸入経路を丁寧に確認してくれる業者であれば、原因を見誤るリスクを減らすことができます。
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修理費用を抑えるために知っておきたい火災保険制度

雨漏りの原因が台風や強風、雪などの自然災害によるものであれば、火災保険が適用される可能性があります。
経年劣化は対象外となるケースがほとんどですが、雨漏りの原因を最終的に判断するのは保険会社のため、一度確認してみる価値はあるでしょう。
雨漏り修理は、「自分でどこまで対応し、どこからをプロに任せるか」を冷静に判断することが、結果的に費用とお住まいの両方を守ることにつながります。
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これまで解説してきた通り、雨漏り修理において自分で行える作業は、あくまでも専門業者に依頼するまでの「一時的な応急処置」の範囲に留まります。
そして現場目線のお話をしますと、その応急処置も間違った方法を取ってしまっていた場合、専門業者が現地調査にお伺いした際に雨漏り原因の特定を妨げる要因となり、修理対応が困難になってしまうケースもあるのです。
それくらい雨漏りの原因は非常に複雑で、表面に現れている症状とは別の場所に本当の原因が潜んでいるケースも決して少なくありません。
そのため、目に見える部分だけをDIYで補修して安心してしまうと、壁の内側や天井裏で劣化が進み、腐食やカビの発生、さらにはシロアリ被害といった深刻な二次被害につながる恐れがあります。
こうした状態まで進行すると、修理費用は当初の想定を大きく上回ってしまいます。
大切なお住まいを長く守るためには、被害が軽いうちに行動することが何より重要です。
雨漏りの兆候に気付いた段階で専門家による原因調査を依頼し、現状を正しく把握することが、結果的に費用と負担を抑える近道になります。
街の屋根やさんでは、雨漏り修理のご相談を受けた際には原因の特定に何よりも重きを置いて対応を進めています。
雨漏りの解消に向けて全力で取り組ませていただきますので、ぜひご安心してお任せください。

この記事の監修者

富田 功義
▼保有資格
2級建築施工管理技士・雨漏り診断士・一般建築物石綿含有建材調査者
20,000棟以上の施工実績を持つ『街の屋根やさん』多摩川支店の支店長。
赤外線カメラを使用した雨漏り調査など、幅広いお悩み事に対応可能なリフォームアドバイザー。
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