ガルバリウムとアスファルトシングル、屋根リフォームはどっち?
更新日 : 2024年05月31日
更新日 : 2024年05月31日
「ガルバリウムとアスファルトシングルで迷っている」
「屋根をリフォームしたいけれど…」
このようなお悩みを抱えていませんか?
屋根のリフォームを検討し始めると、「ガルバリウム」「アスファルトシングル」といった言葉を耳にするでしょう。意味や特徴を知らないまま話を進めてしまっているケースもあるかもしれません。
葺き替えや屋根カバー工法での屋根リフォームを考えている方に向けて、人気のガルバリウム屋根とおしゃれなアスファルトシングルの違いを、特徴・メリット・デメリットの3つの観点から徹底解説いたします。
目次【表示】
葺き替えや屋根カバー工法では、耐震性を考えて軽い屋根材が選ばれる傾向にあります。
特に、屋根材が二重になる屋根カバー工法では、軽量なガルバリウム鋼板(金属)やアスファルトシングルがおすすめです。
葺き替え
現在の屋根材を撤去して新しい屋根材を葺くリフォームです。瓦屋根からのリフォームをするときや、屋根下地が傷んでいるときなどに行われます。
屋根カバー工法
現在の屋根の上から新しい屋根材を重ねて葺く方法です。廃材が少なく工期や費用が抑えられます。現在の屋根がスレート・金属・アスファルトシングルなら可能です。
ガルバリウムとアスファルトシングル比較
軽い屋根材として日本でも徐々に知名度を上げてきているアスファルトシングル。
材質や耐久性などの特徴とともに、リフォームでアスファルトシングルを選ぶメリット・デメリットを解説します。
アスファルトシングルとは
アスファルトシングルとは、グラスファイバーにアスファルトを染み込ませ、仕上げに石粒を吹き付けた屋根材のことです。
矢野経済研究所が2021年に行った調査によると、屋根材のシェアはトップが金属製で63.2%、次いでセメント系瓦が15.0%、粘土瓦は13.4%で、アスファルトシングルはわずか5.6%と非常に少ないことがわかりました。
※参考:屋根材市場に関する調査を実施(2022年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所 (yano.co.jp)
瓦やスレートに比べて圧倒的にシェアが少ないアスファルトシングルですが、じつはアメリカでは140年以上もの歴史がある超メジャー級の屋根材として知られています。
アメリカの戸建て住宅の80%以上はアスファルトシングルの屋根でできており、屋根=アスファルトシングルというくらい当たり前になっている屋根材なのです。
シート状のアスファルトシングルは、柔軟性があって軽量かつデザイン性が高いのが魅力です。
日本ではまだ発展途上ともいえるアスファルトシングルですが、オーウェンスコーニング社製(アスファルトシングルのシェアNo.1)のラミネートシングルが認定されたのを皮切りに、日本でも手軽に施工できるようになりました。
屋根カバー工法に適した軽量屋根材、アスファルトシングルには下記の4つのメリットがあります。
瓦やスレートより軽量
費用が比較的安い※
デザイン性が高い
複雑な屋根形状にも施工可能
※施工業者によっては高額になるケースもある紹介します。
日本で古くから使われてきた瓦屋根は、重くて丈夫ですがその分地震大国の日本においては耐震性を心配する声もあります。
一方、アスファルトシングルは、瓦やスレートより軽量なので耐震性に優れており、地震に強い屋根として近年人気が高まっています。
何より、吹き付ける石粒を生かした色合いやテクスチャ―による北欧風のお洒落な印象が魅力です。
どんな屋根の形状でも施工可能なので、瓦やスレートでは出せないデザイン性の高い住宅に適しています。
軽量で、ガルバリウムよりも低コスト、デザイン性に優れたアスファルトシングルには、下記のデメリットがあることも頭に入れておきましょう。
石粒が剥がれてくる
施工できる業者が少ない
アスファルトシングルは、グラスファイバーにアスファルトを染み込ませ、表面に石粒を吹き付けた素材です。柔らかくて加工しやすい反面、表面の石粒が経年劣化とともに剥がれてくることがあります。
石粒が落ちてきたり、剥がれて外観を損なっていたりする場合は、屋根材として耐久性にも影響します。定期的に点検を依頼しておきましょう。
また、アスファルトシングルは日本で普及率の少ない屋根材なので、施工できる業者がまだ少ないといえます。経験豊富な業者を探して施工を依頼するのが安心です。
→アスファルトシングルのメンテナンス方法についてもっと詳しく
屋根カバー工法に適した軽量の屋根材、アスファルトシングルは下記のような方におすすめです。
こだわりのおしゃれな屋根にしたい方
導入コストを抑えたい方
平面はもちろん円形や波形といった複雑な形状でも施工でき、防水性の高いアスファルトシングル。
デザイン性に富み自由度も高いので、自分好みのこだわりの屋根、住まいづくりが実現できます。モダンで洗練されたイメージを求める方にぴったりの屋根材といえるでしょう。
瓦やガルバリウム鋼板屋根に比べると費用も抑えられるため、限られた予算でおしゃれに屋根をリフォームしたい方におすすめです。
アスファルトシングル施工事例
※費用は屋根の規模や状態、材料によって変わります。目安としてご参考にしてください。
地震で心配だった瓦屋根から葺き替え
費用 約135万円 施工期間 10日間
築25年、約21坪の屋根がそろそろリフォーム時期だということで、重い洋風瓦から、アスファルトシングル「オークリッジスーパー」をお選びいただきました。明るいオレンジが美しく映えます。
スレート屋根「パミール」にカバー工法
費用 約96万円 施工期間 2週間
こちらの屋根は「パミール」といって劣化症状が著しく現れる屋根材です。これ以上劣化が進まないうちに、屋根カバー工法でのリフォームとなりました。ボロボロと剥がれかけていた屋根が生まれ変わり、ご安心いただけました。
軽くて丈夫な金属屋根として知られ、屋根カバー工法による屋根リフォームの定番ともいえるガルバリウム鋼板。
素材や耐久性、工事費用などの特徴に加え、リフォームでガルバリウム鋼板を選ぶメリット・デメリットを解説します。
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板とは、鋼板にアルミニウム、亜鉛、シリコンで構成されためっき加工を施した屋根材のことです。
表面のメッキ層のおかげで従来のめっき鋼板より耐久性が向上し、酸化しにくくなっているのが特徴です。
品質が良くなり安全性も信頼性も確立されてきたガルバリウム鋼板は、かつて主流だったトタンに代わり、金属屋根の定番になりつつあります。
屋根カバー工法で採用されることの多いガルバリウム鋼板には、下記の3つのメリットが挙げられます。
屋根材の中で最軽量
耐用年数が長くメンテナンスコストも低い
縦葺きなら勾配が緩くてもOK
軽量で知られるガルバリウム鋼板の重さは、瓦の約10分の1、スレートの約3分の1、アスファルトシングルの約2分の1ほど。
屋根の重さは耐震性に直結するので、地震の多い日本で普及しているのも納得です。
既存の屋根に重ねる屋根カバー工法では、軽い屋根材を使用するのが絶対条件なので、ガルバリウム鋼板は最も適した屋根材といえます。
耐用年数が30年と長いうえメンテナンス費用を抑えられるのも、ガルバリウム鋼板の強みです。
どんな屋根材でも、メンテナンスを一切せずにほったらかしにしていては、劣化は避けられません。家を守る屋根のランニングコストを安く済ませられるという点は、長く住んでいくうえで重要なポイントになるでしょう。
ガルバリウム鋼板の施工法には、スレート屋根のように屋根に横方向の線が入る横葺きと、棟から軒先まで1枚で施工し屋根に縦方向の線が入る縦葺きがあります。
縦葺きの場合、雨水が屋根材に沿ってスムーズに流れてくれるので、勾配が緩くても雨漏りの心配が少ないのも嬉しいですね。
欠点がないように思われるガルバリウム鋼板ですが、デメリットがあることも覚えておいてください。
デザインが無機質になりがち
導入コストが高い
ガルバリウム鋼板を縦葺きで施工した場合、規則的に並んだ縦線が屋根一面に広がり、デザインが無機質になりがちです。
屋根の形状やデザインにこだわりたい方にとっては、少し物足りない印象を持ってしまうかもしれません。
また、メンテナンスコストの安さがメリットのガルバリウム鋼板ですが、高耐久な素材のため、スレートやアスファルトシングルに比べると導入費用が高くなるということも念頭に置いておきましょう。
→ガルバリウム鋼板屋根についてもっと詳しく
屋根カバー工法による屋根リフォームで人気のガルバリウム鋼板は、下記のような方におすすめです。
コストをかけず長く使用したい方
とにかく軽量な屋根が良い方
スレートやアスファルトシングルと比較すると施工費用は高いものの、定期的にメンテナンスすれば30年~40年以上は使用できるガルバリウム鋼板。
導入費用はやや掛かりますが、低コストで長く使える屋根材を探している方には、屋根カバー工法でリフォームしやすく、耐用年数が長いガルバリウム鋼板がおすすめです。
耐震性を重視して、とにかく軽い屋根材に替えたいという方にも向いています。
ガルバリウム鋼板屋根施工事例
※費用は屋根の規模や状態、材料によって変わります。目安としてご参考にしてください。
瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根へ葺き替え
費用 約150万円
年月を経て色褪せてしまった瓦屋根です。棟瓦のズレなども見られ今後が心配です。瓦を撤去し下地である野地板を補強、防水紙を敷設したら、ガルバリウムの屋根材を葺いていきます。シンプルですが美しい仕上がりになりました。
スレートを塗装ではなくカバー工法にてリフォーム
費用 約110万円
当初はスレート屋根の塗装をお考えでしたが、長持ちさせたいとのご希望から、ガルバリウム鋼板屋根でのカバー工法をご提案させていただきました。築10年以上で黒くくすんでいた屋根が生まれ変わりこれからも安心です。
屋根のリフォームを検討中の方に向けて、人気のガルバリウム屋根とおしゃれなアスファルトシングルの違いを、屋根材の特徴・メリット・デメリットの3つの観点から解説しました。
既存の屋根に新しい屋根材を重ねる屋根カバー工法は、屋根のリフォームで多く採用されている施工法です。
上に重ねる屋根材は、柔軟性のあるアスファルトシングルもしくは最軽量のガルバリウム鋼板が適しています。
外壁や内装と違って普段目にしない分、わからないことが多い屋根の工事は、正しい知識と確かな技術を持った専門業者に依頼するのがベストです。
街の屋根やさんは、屋根の修理や葺き替え、塗り替えなどを専門に行っている地域密着の屋根工事のプロフェッショナルです。
「屋根リフォームの相談をしたい」
「どんな屋根材が良いか分からない」
初めてのリフォームに不安や心配事はつきものですが、屋根のリフォーム・修理をお考えの方は、街の屋根やさんへまずご相談ください!
フリーダイヤルもしくは24時間受付可能なメールフォームにて、お気軽にお問合せください!
ガルバリウムとアスファルトシングル、屋根リフォームはどっち?
まとめ
●屋根リフォーム、特に屋根カバー工法では、軽量なガルバリウムやアスファルトシングルの屋根がおすすめです
●アスファルトシングルは、比較的軽量でデザイン性が高いことで人気です
●アスファルトシングルはおしゃれな屋根にこだわりたい方、初期コストを抑えたい方におすすめです
●ガルバリウム鋼板のメリットは、とにかく軽量なこと、耐用年数が長いことです。
●ガルバリウム鋼板屋根は、メンテナンスコストを抑えたい方、軽量で地震に強い屋根にしたい方におすすめです
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