この見積もり大丈夫?屋根工事の見積もり項目徹底解説
更新日 : 2023年07月31日
更新日 : 2023年07月31日
屋根工事・屋根リフォームの見積もりをもらったけれど、分かりにくい…
数社で比べたいけれど項目内容が違うのでよく分からない…
屋根工事を考えたときに、2~3社から見積もりをもらって比べる(相見積もり)、という方は多いと思います。
しかし初めて屋根工事をする方にとって価格の違いはわかっても、業者の良し悪し、またご自宅にあった提案なのかなどわからないことも多く不安もありますよね。
そこでこちらのページでは見積もりでわかること、見積もりで見るべきポイントについて解説します。
現在見積もりで悩んでいる、これから屋根工事を検討しているという方は是非参考になさってください。
目次【表示】
見積書で見るべきは金額だけではありません。優良業者かどうかを判断できる重要な材料になります。屋根工事でお見積書をもらったらまずは以下のことに気を付けて見てみましょう。
業者から送られてきたお見積書。そのうち一社のお見積もりは非常にシンプルで工事項目が「屋根工事一式」となっているのみでした。
それに対してその他二社のお見積もりには詳細な項目が記載されております。
工程や材料の記載が一切なく「工事一式」とだけ書かれているお見積もりには要注意です。
工事には様々な工程があります
まず第一に『割れてしまった瓦を数枚交換する』といったシンプルな工事でない限り、お住まいのリフォームにはさまざまな工程と工事が発生します。
例えば屋根葺き替えだったら、大きく分けても、次のような工程が必要です。
1.これまでの屋根材を撤去する
2.野地板などの下地を補修する
3.防水紙を新しいものに取り替える
4.新しい屋根に葺き替える
当然それぞれに各社決められた価格があるはずです。
仮に屋根材の撤去という一つの工程にしても人件費や処分費といったものが存在します。また、新しい防水紙や屋根材を施工するなら、何がどのくらい(面積など)必要になるのかが金額にかかわってきます。単に「一式」だけでは説明のない説得力に欠けたどんぶり勘定のお見積もりと言わざるを得ませんよね。
例えば予算がどうしてもオーバーしてしまう時に、何かを我慢しなくてはいけない、変更しなくてはいけないとなった際にもそもそも一式と書かれているだけでは、どこで何を調整、変更してもらえばいいのか判断すらできません。
こういったお見積もりを出す業者はマネージメント能力、提案力、他社への配慮が欠けており、しっかりと工事現場を管理できるか疑問が湧いてきます。除外したほうが無難でしょう。
まず覚えておいていただきたいこと、それは「工程が複数に渡る屋根工事ではそれぞれについての詳細がお見積もり内に記載されていなければならない」ということです。
「屋根工事一式」のみのシンプルなお見積もりが選択肢の中から外れたら、次は別の二社での比較です。
仮にB社、C社としましょう。どちらも見積もり項目が細かく施工内容や使用材料はもちろん、B社については「雑費」「諸経費」「諸費用」といった項目まで細かく計算し、記載してくれています。両者を比較した際に、大きな価格の違いはないとした場合、どちらを選ぶべきなのでしょうか?
事細かく詳細なお見積もりを提出してくれたB社は信用できそう…と、いかないのが見積もりの注意点と言えるかもしれません。例えば運搬費、処分費、雑費、諸費用、諸経費とやたらと項目が並べ立てられている場合は要注意です。
運搬費や処分費は必要経費ですから納得できますが、雑費、諸費用、諸経費って、一緒のものですよね。なんで複数あるのでしょうか。通常であれば諸費用か諸経費、どちらか一つにまとめて計上するはずです。
お見積もりをわざと複雑にして何重にも計上し、必要以上にお金をせしめようとしているように見えなくもありません。
特にフォーマットが決まっておらず各社で違いがある見積もりにおいてはこのような方法で多重計上をし、費用を請求するといった業者も私たちがお客様からご相談を受けてきた中で、残念ながら存在します。
また異常に細かいお見積もりは読むのが辛くなってきます。ちょっとお歳を召した方なら「老眼で細かい文字を読むのが辛い」ということもあるでしょう。細かくなればなるほど、素人であるお客様からは逆にわかりにくい見積もりになってしまうこともあります。
もちろん「細かいお見積書」がダメだという事ではありません。不明瞭な項目が並んでいるものは注意が必要だということですね。
まずは大切なポイントを二つご紹介してきました。
一式といった表記は論外だとしても、記載事項があまりに細かすぎたり、多すぎてもわかりにくく、場合によっては問題に発展するケースもあります。
ただいくつかの会社にお見積もりをお願いすること自体は屋根工事を検討するうえでは必要なことですし、非常に良いことだと言えます。特に初めての工事をお願いする際はだいたいの相場を知ることができますし、業者のことや屋根工事のことを理解することにも繋がります。
お見積書一つでも安心して任せられる業者かどうか、ある程度は判断できたりします。
あくまでもお見積書の内容の話ですので、一番安いからダメな会社という訳ではありませんし、高いからダメというわけでもありません。
必要な工事を適切な方法で行う提案がされているかどうか、見積もり項目のわかりやすさ、見る人への配慮、丁寧さ、是非注意してお見積書をご確認いただけたらと思います。
1.建材の名称と単価は明記されていますか?
屋根工事やリフォームの価格の大半は、「どのような建材・材料を」「どのくらい使うか」で決まります。屋根葺き替えや屋根カバー工事をするなら、使用する建材の名前と単価が明記されているのが当然です。屋根塗装するなら下塗りに使う塗料名、中塗り・上塗りに使う塗料名、縁切りやタスペーサーといった項目が記載されているかを確認しましょう。
2.建材名は品番や型番まで正確に表記されていますか?
金属屋根材は表面が塗装された状態で出荷されます。その塗装がフッ素の場合は高額ですし、シリコンであれば価格はやや下がります。
同じ商品名であっても、品番や型番、名称が一部違えば、グレードが異なってしまうわけです。屋根塗装に使う塗料であってもこういったことが起こりえます。
グレードによって耐用年数や耐候性が大きく変わりますから注意してください。
3.数量や施工する面積は正確ですか?
お住まいを点検する際には採寸も行います。
業者によってある程度の誤差が出てしまうのはしょうがないのですが、大きく違う場合は問題です。複数の会社からお見積もりを取っている場合はそれぞれに発注する建材の量や施工する面積が記載されているでしょうから、大きく違わないかを必ずチェックしましょう。
150㎡の屋根を施工するのに200㎡の数量になっている場合は問題です。
例えば屋根葺き替えだったら、屋根材や防水紙を購入しなければなりません。普通は足りなくなった時のリスクを考えて少し多めに購入します。一式ではどの程度、購入するか分かりません。
4.足場代はきちんと計上されていますか?
お客様にとって安くはない金額である足場代。屋根リフォームをするにあたって運搬、組み立て、解体まで含めて一般的に15万円~25万円ほどの費用がかかります。
労働安全衛生規則上、多くの屋根リフォームで足場を組まずに工事を行うことはできません。ただお客様の負担を考慮してか、それとも価格を安く見せるためか見積もりに足場を含めず、そもそも足場を仮設せずに工事をしてしまおうという業者も存在するようです。
先にも申し上げた通り、これは規則違反になる上に足場が不安定な状態で作業をさせることになるため工事品質にも大きく関わってくる問題です。必要な経費ですので、きちんと見積もりに記載されているかどうか確認するようにしましょう。
※状況に応じて足場を仮設せずに工事を行うケースもございます。見積もり時に確認するようにしましょう。
5.意味不明な値引きやキャンペーンが盛り込まれていませんか?
大きな工事の場合、端数を値引いてキリの良い価格にしてくれることがほとんどです。値引き自体は普通に行われていることですが、あまりにも大きく値引かれていてはお見積もりの意味がなくなってしまいます。
お得感を煽ろうとして大幅値引きを行う業者は工事代金の辻褄を合わせるため、前述の多重計上とセットにしてくることが多いようです。
中には途中で高額な追加工事を無理やり契約させるといった手口を使う業者もいます。
6.お見積書のふりをした契約書じゃありませんか?
説明するまでもないでしょうが、お見積書は工事金額を事前に提示するものです。
契約書は工事請負契約を正式に締結するものです。両者は全く別物です。何かと理由をつけてお見積書にサインをさせようとする業者は危険です。
『お客様確認印』みたいな欄があるお見積書はそれだけで悪徳業者と言っているようなものです。絶対に署名や押印をしないでください。こういった手口で高齢者を狙う悪徳業者もいますから、気をつけてください。こんな営業トークには要注意!、訪問販売トラブル事例も合わせてお読みください。
わからなければどんどん聞いてみましょう
屋根工事やリフォームについて、ほとんどのお客様が初心者です。
私たちもできる限りお客様に分かりやすい説明でご納得いただけるよう心がけておりますが、作業内容や建材の名前など、見ただけでは分からないものもありますよね。
「この『コンパネ貼り』はどういった作業内容ですか?」「この塗料はもう少し安いものになりますか?」など疑問に思うことがあれば何でも聞いてください。
優良業者であれば、お見積もりにも絶対の自信を持っています。「この価格でこれだけの材料を使い、丁寧で高品質な工事ができるのは弊社だけだ」というプライドがあります。
それをお客様にもわかってもらいたいので、どんな質問にも答えてくれます。質問に対して言葉を濁すようであれば、別の業者を探したほうが無難ですね。
私たちも、わからないことをそのままに、モヤモヤが残ったまま大切なお住まいの工事をご契約いただきたくはありません。訪問業者ならクーリングオフの期間が過ぎれば解約もできなくなってしまう可能性もあります。徹底的に疑問、不安、不満は解消するようにしましょう。
街の屋根やさんも、お見積もりの価格や内容だけでなく、丁寧にご説明させていただいたことからお客様に選んでいただくことが多いんです。
飛び込みで来たところはちゃんとした見積もりを出してくれませんでした。その点街の屋根やさんのお見積もりは詳細に書かれていて、それでもよく分かっていない点もあったんですが、保証のこととか工事のこととか丁寧に話をしていただいたので安心して依頼できました。
このお見積もり意外にお金がかかることはありますか?
雨漏りを解消するために屋根葺き替えを行う、こういった工事では次のようなケースが起こりえます。これまでの屋根材を剥がしてみたら下地が腐食していて追加工事が必要になるというケースです。
お客様としても突然の追加出費に関しては事前に把握しておきたいですよね。ですからこういったケースを想定してお見積もりの段階で「このお見積もり以外にお金がかかることはありますか?」と聞いておきましょう。正直な業者ならば「内容に応じてサービスで対応いたしますが、その範囲を超えることもございます。必要に応じて料金がかかりますので、○円ぐらいご予算の追加をお願いする可能性もございます」と教えてくれるでしょう。また契約書にもその旨がきちんと明記されているはずです。
逆に「その分はサービスで対応いたしますのでゼロです」なんて答える業者はかなり怪しいのではないでしょうか。
腐食している部分の木材などを撤去し、新規で下地を作っていくのですからかなりの手間と時間がかかるはずです。それを「サービスします」なんていうのはそういう部分があっても無視する、または手抜き工事をすると宣言しているようなものです。
「なんで同じ工事をお願いしたのに見積もり額が違うの?」
「項目も各社何故それぞれ違うの?統一してくれた方がわかりやすいのに・・・」
見積もりを手にして、比較をした方の多くが思う事ではないでしょうか。同じ建物を点検して、同じ工事をお願いしたにも関わらず各社で見積もり額や記載項目が違うということは屋根工事の見積もりの特徴と言えるかもしれません。
瓦を一枚差し替えるだけの軽微な工事であれば大きな違いは出ないかもしれませんが、複雑で大きな工事になれば単価、記載項目、合計価格など多くの部分で違いが出てきます。
それは例えば同じ工事を提案するにしても、使用する建材や資材などが各社異なる上に仕入れルートも違いますよね。また人件費についても職人として現場に入る人間が変われば単価も変わります。当然それぞれの会社がお客様のためにと思って取り組んでいることや経験にも違いがある中で、それぞれの特徴を生かした見積もりを提出してくれるわけですが、決められたフォーマットというものが存在しないため様々な違いが出てきてしまうのです。
とはいえ、そのおかげでお客様としては、「わかりづらい」「適正価格がいくらなのかわからない」といった不安が出てきてしまいますよね。
信用できる見積もりを出してもらうポイントをご紹介します。
優良業者を選ぶには?
お見積書を見るときは決して金額だけで判断しないでいただきたいと思います。
お見積書は、これからお付き合いを考える相手を決定するための大切な資料にもなります。そのためお見積書の記載項目や金額だけでなく、安心してお付き合いできる相手かどうか、工事をお任せできる業者かどうかを判断する材料としても活用していただきたいと思います。
お見積もりのために業者スタッフが訪れた際には次のような点も見ていただきたいです。
見積もり前の点検は丁寧に行ってくれましたか?
お見積書というのは、業者からお客様への提案です。
お住まいの状況を考えて、不安や不満、悩みを解決するためにどんな材料を使って、どんな工事をして、どれくらいの職人で行うのか?などが細かく記載されているわけですよね。
見積もり価格というのはその結果としての金額です。その結果たる金額を算出するには当然点検時にお住まいにどんな傷みがあるのか、どんな症状でお悩みなのか、これからどんなリスクがあるのか、どれだけの範囲を工事するのか、など細かなお住まいの診断が不可欠です。
例えば街の屋根やさんでは屋根修理のご依頼を頂いたとしても、点検はお住まい全体を対象に、30分から一時間程度じっくりと点検させていただきます。
その上でお客様の希望や、問題のあるお住まいの現状を直すために、これから安心してご自宅でお過ごしいただくために、どういった工事が必要なのかをじっくりと社内で検討した上で見積もりを作成させていただいております。実際にそれくらい点検をしなければ適正な見積もりを作成することは困難だと言わざるを得ません。
しかし業者の中には5分程度家の周りを歩いて回って終わり、、、と屋根にも上らずに屋根リフォームの見積もりを出す業者もいると聞きます。こうした点検時の対応も適正なお見積書を提出してくれる優良業者かどうかを見極めるための材料だとご認識ください。
点検から見積もり提出までスムーズにことが進みましたか?
例えば点検からお見積もりの提出まで1か月弱もかかる、そもそも連絡もない、残念ながらこんな業者は選ぶに値しないと言わざるを得ません。
例えば街の屋根やさんではお住まいの点検からお見積もりの提出までおおよそ1週間程度となります。(※工事の規模や件数にもよります)また状況に応じてネット上のクラウド、メール等での提出も承っております。
しかし点検に来たはいいけどいつまでたっても連絡がこない、時間がかかりすぎるというのは工事をお任せしたとしてもきちんと工事を管理して、完工してくれる業者なのか?とそのマネジメントに疑問が残りますよね。お客様の都合や気持ちを無視した行動と言わざるを得ません。見積もりの内容ももちろんですがそれまでの対応についてもきちんと注意深く見ていただきたいと思います。
「安い!」にこだわると危険です
屋根工事をできれば安く抑えたい、というのはどなたも同じだと思います。特に、急な出費が必要になってしまった場合はなおさらですよね。
「できるだけ安くしたい」「○○円くらいに抑えたい」とお伝えいただくのは問題ないのですが、金額だけにこだわり過ぎてしまうと本来の目的を見失ってしまうことがあります。
あまりに強く値切りをすると、業者としても「安くしないと依頼してもらえない」と、無理に下げた金額を提示してくるかもしれません。その結果、材料や工事の質が極端に落ちてしまうかもしれないのです。
見積もりで大切なのは、金額に見合った工事内容になっているか、ということです。費用を抑えたい時には、材料のグレードや修理規模を変更できないか確認してみましょう。
相見積もりは悪いことではありません
複数社にお見積もりをもらうことを相見積もりと呼びます。
ただ「後から断ったら悪いかな」と恐縮される方もいらっしゃいます。街の屋根やさんでは相見積もりも歓迎です。屋根工事のような、大切なお住まいにかかわることですからじっくり比べてご検討いただきたいと思います。
適正な見積もりをもらうためには相見積もりの方が良いこともあります。お見積もりの内容や対応を比べられる、相場が分かる、というのはもちろんですが、「相見積もりである」ということを業者に伝えることで、それぞれの業者が他社に負けないより良い提案をしてくれることにもつながります。
ただし、やはり金額だけを大幅に下げるような業者には注意してください。
屋根工事やお見積もりに関してこちらもチェック!
お見積もりを比較して判断するために、屋根工事についてある程度の相場費用を知っておくことも大切です。屋根工事にかかる費用の目安と見積もり注意点をご案内します。
これから屋根工事・リフォームをお考えの際にはご参考にしてください。
※施工面積や状態、使用する建材などで価格は変わります。目安としてお考えください。
棟板金交換
スレート屋根や金属屋根の頂部(棟)に取り付けられる板金です。経年劣化で釘が緩み剥がれてしまった場合などには交換が必要です。
費用目安…15万円~25万円程度
<使用する部材が細かく書いてありますか?>
棟板金を交換するなら、錆びにくいステンレスビスがおすすめです。また、棟板金の下地となる
貫板は、従来は木材でしたが、最近では腐食しにくい樹脂製のものが使われることがあります。
どのような材料を使用するのか、その金額に見合っているのかをチェックしましょう。
漆喰補修
瓦屋根に使われる漆喰は寿命が短く、10年を過ぎたころからひび割れ、剥離してしまうことがあります。棟瓦の倒壊や雨漏りにつながるため、定期的な点検と補修をおすすめします。
費用目安…数万円~30万円程度
<古い漆喰の撤去は含まれていますか?>
漆喰補修には、元の漆喰の上から補修する「詰め増し」と、古い漆喰を撤去する「詰め直し」とあります。詰め増しの方が安価に済みますが、将来的に古い漆喰ごと剥がれてしまう恐れもあるため、しっかり補修するなら「詰め直し」をしてもらいましょう。
屋根葺き替え・屋根カバー工法
屋根葺き替え
今の屋根材を撤去して、下地を補修・補強し、新しいルーフィングと屋根材を施行する工事です。屋根工事の中では一番規模の大きい種類の工事となります。
費用目安…100万円~200万円程度(切妻屋根60㎡)
屋根カバー工法
今の屋根の上から新しい屋根をかぶせる(カバーする)工事です。廃材が少なく済むのでその分費用を抑えることができるエコな屋根リフォームです。
費用目安…80万円~130万円程度(切妻屋根60㎡)
<野地板についての項目はありますか?>
野地板は屋根を支える木材です。築年数の長い屋根なら腐食している可能性もあるため、屋根葺き替えの際には補修・補強が必要ですが、屋根材を剥がしてみないと状態が分からないこともあります。後から費用が追加になることのないよう確認しておきましょう。
屋根カバー工法の場合にも、野地板を新設するケースとそうでないケースがありますから、確認してください。
<軒先やケラバについての項目は適切ですか?>
屋根は屋根材だけでなく、棟や軒先、ケラバなどに別途部材が使われることがあります。屋根の種類や形状によって必要な項目は変わりますが、正しく見積りに反映されているか確認しましょう。
屋根塗装
セメント瓦やスレート、金属などは塗装をすることで防水性を保ち、屋根材を長持ちさせることができます。屋根塗装といってもただ塗料を塗るだけ出なく、必要な補修などが行われるかが重要です。
費用目安…50万円~80万円程度(切妻屋根60㎡)
<補修に関する項目はありますか?>
欠けやひび割れのある屋根材があれば塗装前に補修したり、棟板金がゆがんでいれば補修・交換する必要があります。ただ塗り替えるだけでなく、現在の屋根に必要な工程が含まれているかチェックしましょう。
<縁切り・タスペーサーの見積もりは含まれていますか?>
スレート屋根を塗装するときに必要です。塗装の際、塗料でスレート同士の隙間が埋まってしまうと雨漏りの原因となってしまいます。それを防ぐためのタスペーサー使用か「縁切り」作業が行なわれるか確認してください。
最終的な工事をご依頼する理由は見積もり内容や金額だけでないことは間違いありません。
担当営業者の人柄、ご提案内容、保証内容等まだまだ比較検討するべき部分が多々ありますが、とは言え見積もり価格、内容も非常に重要ですよね。
だからこそ様々な業者を比較し、検討することがお客様にとってはとても大切になります。
街の屋根やさんはこれまで地元密着で屋根や外壁に関する外装リフォームを専門に承ってまいりました。屋根の不具合で困っている、新築からずいぶん経ったから屋根リフォームを検討している、雨漏りで困っているからすぐに来てほしいなどお住まいの外装に関することならどんなことでも対応しております。相見積もりでも喜んで対応させていただきます。
是非街の屋根やさんの無料点検をお試しください。
この見積もり大丈夫?屋根工事の見積もり項目徹底解説まとめ
●同じ工事でも使用する建材や資材、仕入れルート、人件費の単価等が異なるため各社見積もりにも違いが出てきます。
●見積もり内容が「屋根工事一式」のように、詳細な説明がなく一式でまとまってしまっているような見積もりを出す業者は要注意です。
●不透明な項目が多数計上されているお見積書は多重計上に注意しましょう
●それ以外でも建材の名称や単価、数量や施工面積、足場費用など必要な項目があるかを確認しましょう。
●意味不明な大幅な値引きやキャンペーンが盛り込まれているといったケースも注意が必要です。
●お見積書は工事金額を事前に知るための資料であって、契約書ではありません。お見積書のふりをした契約書にご注意ください。
●見積もり内容で不明な点があれば、遠慮なく業者に内容を質問してみましょう。
●見積もり記載以外に追加費用が必要になるのかどうかもきちんと確認しましょう。
●見積もり前の点検を丁寧に時間をかけて行ってくれる、点検から見積もり提出までスムーズにことが進んだか、この辺りも業者選定時には注意深く見るようにしましょう。
この記事の監修者
富田 功義
▼保有資格
2級建築施工管理技士・雨漏り診断士・一般建築物石綿含有建材調査者
20,000棟以上の施工実績を持つ『街の屋根やさん』多摩川支店の支店長。
赤外線カメラを使用した雨漏り調査など、幅広いお悩み事に対応可能なリフォームアドバイザー。
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