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屋根断熱のメリットと屋根リフォームで行うべき断熱対策

屋根断熱のメリットと屋根リフォームで行うべき断熱対策

 早速ですが皆さんのお住まいにロフトや吹き抜けはありますか?室内面積を最大限に活用し開放感のあるお住まいに誰もが一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?またそのようなお住まいに生活されている方もいらっしゃると思います。しかしロフトや吹き抜けのあるお住まいとないお住まいでは、「断熱方法」という観点で構造に違いがあることを知っている方は少ないです。ロフトが欲しいから天井を壊すというだけでは済みません。

 日本では従来天井断熱を採用していましたが、近年それこそスペースの活用とともに屋根断熱の採用が増加してきています。そのため今回このページでは屋根断熱と天井断熱の違い、近年増加の傾向を辿っている屋根断熱の魅力と注意点、リフォーム時に考えたい断熱対策についてご紹介していきたいと思います。

 更に断熱性を高めたいという方はもちろん、これから家を建てたい・買いたいという方にとってもお役立ていただければ幸いです。

あなたのお住まいは何断熱?

 冒頭で紹介した屋根断熱と天井断熱、まずはこの違いについて知りましょう
 デザイン性に富んだお住まいが増えてきていますが、シンプルな住宅形状を思い浮かべる際、三角屋根があり下に室内があるイメージが浮かぶと思います。天井断熱はまさにその考えに沿っており、室内は室内、屋根は屋根というように居住空間と屋根の存在を分けています。当然生活スペースさえ快適であれば良いので、天井材の裏に断熱材を敷き詰めているのが天井断熱です。

天井材裏の断熱材

 では吹き抜けやロフトがあるお住まいはどうか?というと、屋根裏を取り除くと同時に屋根と居住空間を一体にしています。そのため天井が高く開放感に溢れた空間になるのですが、どこで断熱をしているかというと屋根面です。

屋根面の断熱材

 この時点でどちらの断熱方法が採用されているかは分かると思いますが、現時点でもまだ天井断熱のお住まいが圧倒的に多いです。しかし年々屋根断熱を採用するお住まいは増加傾向にあるのも事実です。部屋数が必要な大家族が減り核家族化が進んでいることも大きな影響がありそうですね。
 ちなみに断熱材には無機繊維・天然繊維・発砲プラスチックなどの種類が豊富で、袋状の断熱材を敷き詰める他に、硬質ウレタンフォームを吹き付けるなどの施工方法もあります。使用する断熱材によってはアレルギー症状が出ることもありますので、敏感な体質の方はチェックしておいた方が安心です。

断熱材は種類が豊富で施工方法も様々

 また断熱は屋根のみで行っても全く意味がありませんので、当然外壁でも施工されていますが、実際外気の影響を受けやすい屋根は、外壁の1.5倍以上の厚みが求められています。
 このことからも屋根の断熱が室内に大きな影響を与えることをご理解いただけたかと思います。

外気の影響を受ける屋根に必要な断熱材の厚み

屋根形状について詳しくはこちら

屋根裏・小屋裏について詳しくはこちら

屋根断熱・天井断熱の魅力

 続いては屋根断熱・天井断熱の比較です。正直なところどちらが優れている・劣っているというわけではなく、何を重視するかによってどちらが良いのかが変わります

天井断熱と屋根断熱の違い

 例えば特にこだわりなく出来るだけ安価に仕上げたいという方には、天井断熱がオススメです。傾斜のある屋根と床面積と同じ屋根裏を比べれば屋根裏に施工する方が面積も小さく、施工自体も天井断熱の方が簡単です。さらに厚い断熱材に変更すれば一層高い断熱効果を感じることも出来ます。屋根断熱よりも断熱性を求める空間が狭いため、冷暖房効率が高く電気代の節約も可能です。

最小限な断熱スペースの天井断熱

比較的安価な施工で高い冷暖房効率が見込めます

 では屋根断熱の魅力はというと、やはり開放的な空間を得られることが一番でしょう。天井断熱では見ることのない梁や束といった小屋組をあえて露出させることで、素材本来の存在感を最大限に発揮することもできます。それこそロフトや吹き抜けが欲しい!という方には屋根断熱一択になります。冷暖房効率は天井断熱に劣りますが、その分広範囲で断熱性が確保できている為スペースの活用は容易になります。

束(つか)や梁(はり)を出し、素材感を発揮させながらスペースを最大活用

ロフトや吹き抜けには屋根断熱一択

 また冷暖房効率とは別に、天井断熱は屋根裏に熱を蓄積してしまい、その輻射熱によって下階が暑くなりやすい傾向がありますが、屋根断熱は屋根面と通気層間のわずかな隙間しかないため輻射熱の心配はありません

天井断熱と屋根断熱の冷暖房効率の違い

 恐らく建築時に「どちらの断熱方法が良いですか?」と聞かれた方はいないと思います。それもそのはず、皆さんの求める内装にあわせて天井断熱か屋根断熱かがおおよそ決まりますので深く考える必要はありませんが、その断熱方法の特徴・注意点はしっかり把握しておかなければなりません。

屋根勾配について詳しくはこちら

屋根断熱で注意したい結露

 年々増え続けている魅力の多い屋根断熱ですが、築10年も経過していないお住まいでも【結露】によって屋根下地が腐食してしまったというトラブルが非常に多く公表されています。

結露で濡れている垂木や野地板

結露により腐食した野地板や垂木

 特に2×4(ツーバイフォー)住宅で吹き抜け天井になっている場合は、湿気が逃げにくく熱がこもりやすい為に腐食してしまうケースをよく見かけます。結論を言えば屋根断熱が悪いのではなく施工方法に問題があったのですが、皆さんにとっては腐食・劣化が起きた後で原因を知ることよりも、トラブルを回避することが最も重要でしょう。
 そこでまずは屋根断熱の構造を知っておく必要があります。

屋根断熱に欠かせない『屋根通気』

 屋根断熱と耳にすれば屋根面の裏側に断熱材を取り付けた状態を想像するかと思いますが、屋根面と断熱材を取り付ける面は全く違います。そもそも高気密・高断熱性能を求めている住宅では、外気温と室内気温の差で結露が生じやすいのですが、結露が発生する状態が続けば当然木材が吸水し腐食してしまいます。そこで必要となるのが屋根通気です。

屋根断熱の場合の[屋根通気]換気経路

 屋根通気とは断熱材の外側に空気を流して湿気を逃がすことで、躯体や断熱材の腐食を防ぐ役割を担います。その隙間はおよそ30㎜と非常に狭いのですが、屋根全体にくまなく空気を流すことで結露を防ぐことができます。その中で大きな働きをするのが吸気の「軒裏換気」、排気の「棟換気」です。

軒裏換気(吸気)と棟換気(排気)

 但し軒裏換気と棟換気が設置されていれば良いというわけではありません。先ほど少し触れた「屋根全体にくまなく空気を流す」という部分がポイントで、一部分でも通気層が塞がっていると屋根通気が働かず、腐食が発生してしまいます。
 また結露は外気だけでなく内気でも発生してしまいます。換気棟が設置されていたとしても、棟板金交換工事や屋根全体の改修工事時に外してみると、換気棟用に構造用合板(下地材)に開口が設けられていなかったお住まいもあります。天井面の防湿層の施工ミスだけでも垂木が腐食してしまう為、屋根断熱は非常に施工が難しく知識と高い技術が必要になります。

知識不足な業者による本来ありえない施工不良、屋根通気が働かず垂木等に腐食が発生してしまう

 築年数が浅いにも関わらず結露による木材の腐食が起きる主な原因は施工不良です。上記のような通気不良はもちろん、断熱材を屋根材の下地にあたる野地板に直接吹き付けてしまうといった施工ミスもあるほどです。施工後は見えない部分だからこそ、ご自身でのチェック、施工写真での確認、正しい知識を身に付けることが非常に重要です。

施工後は見えない部分だからこそ、事前に正しい知識を身につけ確認することが非常に重要です!

 ちなみに外壁も結露防止という目的で通気工法が採用されています。これは透湿防水シートと外壁材の間に胴縁を取り付けることで隙間を設ける工法ですが、2000年頃から標準工法として施工されています。つまりそれ以前は隙間のない直貼り工法が採用されており、内部結露が発生しやすい状態のお住まいが多いのです。

通気工法

直貼り

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天井にカビ・シミを発見したら

 通常天井にカビやシミを発見すれば原因は雨漏りと思う方が大半でしょう。当然台風や突風で屋根材が破損したり棟板金が飛散したりと、被害が目視確認できるような状態であれば雨漏りの原因である可能性が高いです。この場合は早めに屋根修理専門業者に連絡を取り早期修繕に努めましょう。自然災害が原因で雨漏りや破損が生じてしまった際には、火災保険や共済を利用しながら自己負担を最小限に抑えての補修も検討しましょう。

天井にカビやシミがある場合、雨漏りが原因であることが大半です

自然災害が原因で雨漏りや破損が生じた際には、火災保険や共済を利用しての補修が可能です!

 天井断熱の場合は小屋裏を確認することで何が原因でシミやカビが発生したのかが分かり、早めに対処することも可能ですし、小屋裏にバケツを置くなどで被害を最小限に留めることもできます。

小屋裏を確認することで原因が分かりやすい

 屋根断熱はというと非常に厄介です。屋根材に破損がなければ結露もしくは換気棟の施工不良等も考えられます。まずは降雨時に雨水が浸入していないかを確認した上で問題がなければ、屋根材や天井材を剥がして原因を追究するケースもあります

屋根材や天井材を剥がし原因を追究するケースも

 天井断熱と屋根断熱によって雨漏りやシミの原因を追究する難易度は異なりますので、無駄な修繕を繰り返さないためにも必ず工事実績の多い屋根工事業者に相談しましょう

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屋根リフォームで考えたい断熱・結露対策とは?

 今回屋根断熱に関して重点的にご紹介しましたが、近年の高気密・高断熱住宅で快適な室内を実現するにあたって断熱性は欠かせません。そして断熱性と密接な関係を持っているのが結露です。そこで屋根断熱・天井断熱に関係なく、お住まいの断熱性をさらに向上させたいという方に、屋根リフォーム時にあわせて行える断熱、そして結露対策に関してご紹介します。

屋根塗装

屋根塗装

 屋根材のメンテナンス(塗膜保護)と機能性の付加を同時に行えるのが屋根塗装です。断熱性を求めるのであれば断熱塗料で塗装するのも一つの手です。結露の発生条件を抑えるポイントは内気と外気の温度差を少なくする事ですので、屋根面の温度上昇を抑えるための遮熱塗料もオススメです。

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断熱塗料…ガイナ

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遮熱塗料サーモアイダイヤスーパーセランマイルドIRなど

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換気設備の設置

換気設備の設置

 屋根断熱には必須ですが、自然換気設備が設置されていないお住まいもまだまだあります。軒裏換気のみ、妻換気のみのお住まいは換気効果を高めるために棟換気の設置も検討してみましょう。棟換気は雨漏りリスクが高い等不安の声もありますが、正しい施工を行えばまず雨漏りが生じることはありませんのでご安心ください。

換気設備の併用で換気効果を高めます

屋根カバー工法

屋根カバー工法

 熱を伝わりにくくする方法として屋根カバー工法も効果的です。既存屋根材に新規屋根材を被せることで遮音性・断熱性を高めることができます。断熱材と一体になっている金属屋根材を使用することで軽量でありながら、さらに高い断熱性を得られます。
酷い雨漏りが発生している場合は屋根カバー工法で湿気を閉じ込めてしまいますので、屋根葺き替え工事に切り替え下地の修繕から行いましょう。

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屋根カバー工法と葺き替え、どちらを選ぶのが正解?

 いくつかご紹介させていただきましたが、屋根材からの輻射熱を抑える遮熱防水紙(タディスクール)等もあり、断熱性の向上・結露対策はお住まいの状態によって異なります
 私たち街の屋根やさんではお住まいにあわせて適切な補修・メンテナンスをご提案させていただいております。点検・お見積りは無料にて承っておりますので、断熱効果を高めたい、シミやカビの発生が気になる方はお気軽にご相談ください

屋根材からの輻射熱を抑える遮熱防水紙(タディスクール)

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点検依頼はこちらから

断熱効果を高めたい、シミやカビの発生が気になる方は、私たち街の屋根やさんに是非ご相談ください!

屋根断熱のメリットと屋根リフォームで行うべき断熱対策まとめ

●天井断熱は居住空間と屋根部分を区切るように天井材の裏に断熱材を敷き詰めている方法で、屋根断熱は屋根面の内部に断熱材を施工しており、ロフトや吹き抜けに活用することが可能です。

●天井断熱は断熱スペースを最小限にすることで、比較的安価な施工で高い冷暖房効率が見込めます。一方屋根断熱は束や梁を出し素材感を発揮させながらスペースを最大活用することができます。内装によって断熱方法は決まりますが注意点や特徴は把握しておきましょう。

●屋根断熱を採用したお住まいで【結露】による躯体の腐食トラブルが非常に多く、十分な屋根通気が行えていないことが問題ですが、意図しないトラブルの他に知識不足による施工不良も考えられます。

●天井にカビやシミがある場合、雨漏りが原因であることが大半です。台風や突風で破損し起こる雨漏りもありますが、結露によってシミやカビが起こってしまうこともあります。屋根面からの雨水浸入が見られない場合は、引き続き調査を行う必要があります。

●快適な室内を実現するには高い断熱性が欠かせませんが、それと同時に付きまとうのが結露です。機能性塗料での屋根塗装、換気棟などの設置、屋根カバー工法等でも今よりも断熱性を向上させることができますので、ぜひご検討ください。

●断熱性を高める方法はお住まいの状況によって異なります。さらに快適な空間をお求めの方は施工実績20,000棟の私たち街の屋根やさんにご相談ください。

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