雨樋掃除は業者に頼める?雨樋詰まり対策と清掃方法もご紹介
更新日 : 2024年03月28日
更新日 : 2024年03月28日
雨樋が詰まって水があふれてしまう。
雨樋掃除をした方が良い?安全な方法は?
そんなお悩みをお持ちの方へ。雨樋掃除の方法や、業者に依頼する際のポイント・注意点を解説します。
雨樋の詰まりは早い段階で最小限のコスト・手間で解決します。
清掃の仕方はご紹介しますが、あくまで高所作業!危険を少しでも感じた場合、2階雨樋の清掃は私たち街の屋根やさんにお任せください!
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長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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屋根を囲うようにある雨樋ですが、なんとなく皆さんの雨樋に対する意識は低いように感じます。それもそのはず、雨樋は雨天時にしか活躍しません。さらに屋根から地上に雨水を流すだけという役割通り、正常に機能していれば実生活と関係ない部分として捉えられています。もちろん正常に機能していれば全く問題ありません。
雨樋の存在を認識するのは破損時です。最もわかりやすい破損は台風等で支持金具ごと外れてしまったときでしょう。プラプラと途中から折れて揺れている雨樋を見れば「補修しなければ!」と感じますよね。雹で割れてしまった雨樋も、積雪で外側に拡がってしまった雨樋も、異変に気付いた時点で補修を検討されることでしょう。
しかし雨樋詰まりで雨水があふれてしまうだけでも、お住まいやその周りに大きなダメージを与えてしまうこともあるのです。
雨樋詰まりを放っておくと?
敷地に水たまりができてしまう
雨樋詰まりで正しく排水できないと、1箇所からまとまって勢いよく雨水が落ちてくることになります。すると雨のたびにお庭や外構に水たまりを作ってしまいます。
土が削れ不便ですし、湿気が溜まってお住まいにも良い状態とは言えません。
また雨水がバシャバシャと下屋やカーポート屋根に落ちる音で「眠れないほどだった」とご相談をいただくこともありました。
外壁や基礎への影響
雨樋が詰まりあふれた雨水が必要以上に外壁にかかり続けるような状況は、外壁を傷めます。さらに、水たまりができてなかなか乾きにくい環境であれば苔や汚れがひどくなっていくでしょう。
外壁材の劣化も促進され、ひび割れや変形の原因にもなります。
もし、大きなひび割れや、シーリングが切れた目地・サッシ周りへ雨水が大量に流れれば雨漏りとなって外壁内部まで傷めてしまいます。
また鉄筋コンクリートの基礎にも雨水がしみ込みやすくなり、鉄筋が錆びてコンクリートの割れや剥がれを引き起こすかもしれません。
白アリ被害
白アリ被害も怖いところです。
雨漏りを起こした外壁を修理のために剥がしてみたら、内部が腐食してボロボロに…ということもあります。
外構に水が溜まれば基礎内の湿度も高くなってしまいます。
そうした湿気を含んだお住まいは白アリが好みます。
大きな補修が必要になってしまう前に、雨樋詰まりは気づいた時点で対処しておきましょう。
破損が確認できればほとんどの方が補修を検討されるかと思います。しかし割れ・歪み・破損は一切見られないのに雨樋から雨水が溢れる…
この原因がまさに雨樋の詰まりです。
この原因がまさに雨樋の詰まりです。
問題がないように見えているのは皆さんが目視確認できる雨樋の裏側部分です。しかし実際大きな役割を果たしているのは水を流している側、表側です。普段確認できない部分ですが、詰まりが進行すればするほど異変にも気づきやすいもの、そして早めに対処できれば詰まりは解消し雨樋は正常に機能します。
雨樋が詰まりやすい環境下にある、ないといった住宅の周辺環境は大きく影響しますが、基本的に雨樋が詰まる原因を知ればどのお住まいでも起こり得る事だとお分かりいただけると思います。
森林や公園、学校等が近いお住まいですと顕著に見られますが、落ち葉や花びらが雨樋を詰まらせる主な要因です。枝が屋根に乗っているだけでは問題ないと感じられるかと思いますが、雨樋で葉やゴミをせき止めて詰まらせてしまいますので、気づいた時点で撤去していく必要があります。
細かな土や砂は雨水と一緒に流れていくのが通常です。しかししばらく雨も降らず土や砂が積もり続けると、排水を妨げる山にもなってしまいます。勾配不良により一定の場所に積もっているというケースもありますが、全く問題がない雨樋でも長年使い続けることにより溜まり、気づけば花壇のようになっているということもあります。雨樋一杯に土があればその分重量も掛かっており、歪みや破損を引き起こす危険も高まります。
「鳥が瓦屋根に巣を作った」というご相談をいただくことも多いのですが、人のいる家屋が安全と判断し棲みつく鳥も多いです。そんな中、巣作りのために運んできた藁やゴミが雨樋に落ちて詰まらせることもありますし、雨樋自体に巣を作られることもあります。
鳥の巣は、鳥や卵が巣にある状態では撤去ができませんのでご注意ください。鳥獣保護管理法違反になってしまうのです。
巣立った後も巣はそのままに残されますから、その残骸で雨樋の詰まりは起こってしまいます。巣立ったタイミングではやめに対処したいものです。
恐らく日々の周辺清掃を行っている方は、お住まいの雨樋が詰まりやすい・詰まりにくいといった判断ができるかと思いますし、元々枝葉が詰まりやすいと頭にある方は定期的な清掃をされていることが多いです。気にしていただきたいのは「長く生活しているが雨樋が破損したことはなかった」「枝葉が詰まるほど飛んでこない環境だ」とお考えの方です。
枝葉も土砂も全く飛んでこないお住まいはありません。「塵も積もれば山となる」チェックしてこなかった期間が長ければ長いほど、雨樋が詰まりを起こしている可能性もありますので、一度見直してみることをオススメします。
雨樋が詰まり破損や被害を引き起こすリスクに関してはご紹介しました。続いてはそれらを予防するための対処法ですが、定期的な清掃が容易かつ安価にできることです。しかし清掃というと簡単に聞こえますが注意点が多いです。そのため少しでも危ないと感じるような場所は専門業者に依頼するようにしましょう。
雨樋掃除を業者に頼んだ方が良い場合
2階の雨樋掃除
雨樋詰まりの清掃は一見、自分でもできるかも!と思われるかもしれません。
ところがはしごなどを使っての高所の作業は慣れない方には思っている以上に難しいのです。本来は1階の雨樋でも慣れないとバランスを崩しやすく危険です。
それが2階部分の雨樋となれば危険度は桁違いです。
2階部分の雨樋掃除は必ずプロにお任せください。
脚立や梯子を持っていない
1階の雨樋掃除であっても、丈夫な脚立や梯子がない場合はお控えください。
簡易的な梯子や、ちょっとした物置に乗って雨樋掃除しようという方もいらっしゃいますが、上を見ながら足元にも気を遣っての作業は思うようにいかないものです。
無理をせず業者にご依頼ください。
掃除をしてみたけど改善されない
梯子を使ってご自身で雨樋掃除をしてみたものの、詰まりが直らない、という時には業者にご依頼ください。
何とかDIYで解決しようと、余計に壊してしまうケースは少なくありません。
雨樋掃除を行ってくれる業者の多くは屋根や外装に詳しい業者でしょう。
雨樋詰まりで点検をお願いしたが、排水性の高い雨樋に交換することにした。
屋根の壊れた部分を発見して直してもらった。ということもあります。
せっかく業者に依頼するのですから最大限に活用してください。お住まいのメンテナンス、見直す機会になるかもしれません。
雨樋掃除費用は33,000円~
雨樋掃除は33,000円~承っております。
DIYの道具やかかる時間、危険性を考えるとはるかに安心です。割れている雨樋の部分補修なども同時に承ります。
大事なことですのでもう一度伝えておきますが、雨樋清掃は大変危険です。少しでも不安を感じる方はしっかり専門業者にご相談してください。
しかしどうしても 1 階だから自身で清掃を行いたい、少しの詰まりを解消させるだけという方は、準備と手順をご確認ください。
準備するもの
脚立や梯子
ゴム手袋
ほうき、ちりとり
針金
ゴミ袋(可燃)
十分な長さのホース
手順
1.梯子は雨樋に対してかけて問題ありませんが、体重をかけた時にがたつきがないことを確認しましょう。
2.雨樋のゴミや枝葉を出来るだけ綺麗に除去しましょう。
鳥からのウイルス・アレルギー予防のために作業時にはゴム手袋をつけ、素手で触らないようにしてください。土や枝葉は自治体により異なりますが、可燃袋での処分がほとんどです。
竪樋は手が入らないため、針金で掻き出すように取っていくことがポイントです。
3.水を流して詰まりがないかの確認をします。
竪樋は水を流しながら叩くことでゴミが下に落ち水がスムーズに流れていきます。またこの際に割れの確認、樋継ぎ目に隙間がないかの確認をし作業終了です。
雨樋をむやみに叩かない
竪樋の中の詰まりがなかなか解消されない、そこで叩いてみたところ割ってしまった、継ぎ目が外れてしまったという方も多いです。
特に樹脂製の雨樋は経年で柔軟性を失い、もろくなっています。
雨樋はむやみに叩かないようにしてください。
高圧洗浄機はおすすめできない
では家庭用の高圧洗浄機で一気に流してしまおうとお考えの方もいらっしゃいますが、雨樋がその水圧に耐えきれず破損してしまうこともあります。
破損せずとも、勢いよく流しただけでは結局竪樋で詰まりを起こしてしまい、作業の意味がなくなってしまいます。
ご自身での清掃、業者による雨樋清掃を行ったからと言って、今後いつまでも詰まらないということではありません。当然枝葉が落ちるシーズンは雨樋に詰まりを起こしやすくなってしまいますので、目安としては年に1回の清掃がベストです。
しかし毎年清掃を行っている暇がない、少しの予防策でも出来ればとお考えの方にはいくつか対策をご紹介します。これらを行ったからといって完全に雨樋の詰まりを起こさせないというものではありません。あくまで今までのペースよりも雨樋を詰まりにくくするというものですので、効果や費用に関して気になるという方はお気軽にご相談ください。
落ち葉除けネット
雨樋に筒状のネットを取り付けることで大きな落ち葉をネット部分で止め、雨樋の詰まりを防ぎます。網目状ですので雨水はしっかり通しますが、細かな土砂や葉も同時に通してしまうことがありますし、ネットに枝葉が引っかかっていることがあるため、数年に一度は清掃を行いましょう。
落ち葉除けシート
落ち葉除けネットと同じ樹脂素材ですが凹凸があり、凹部分で雨水を流し凸部分で枝葉を引き留める構造になっています。ネットよりも隙間がないため細かなゴミも入りにくいのですが、風で飛んでいかな 限りシート上に枝葉が積もってしまうこともあります。雨樋の詰まりを防ぐには効果的ですが、枝葉の積もりが目立ちやすいデメリットもありますのでこちらも気になる時点で清掃を行いましょう。
マルチカバーの設置
本来積雪から雨樋を守るための製品ですが落ち葉除け対策に有効的です。カバーを取り付けるための金具を、雨樋を支えている吊金具に取り付けその部分に対してマルチカバーを取り付けることで、落ち葉による雨樋の詰まりを防止できます。細かな落ち葉は入り込んでしまいますので、清掃口から枝葉を取り除く作業は数年に一度の機会で必要になります。
何度も清掃しているのになぜか雨水が漏れる、溢れるという場合は
屋根から雨樋の距離が適正でない
屋根からの雨水が雨樋の受水量を上回っている
雨樋に歪みや勾配不良が起こっている
雨樋の詰まりではなく、雨樋を繋いでいる地中に埋設された配管に詰まりが生じている
という可能性があります。この場合、既存の雨樋では口径・形状・状態がマッチしていないため雨樋を交換することで状態改善が図れる可能性があります。
少しの歪みであっても台風や突風などの自然災害が原因であることがあります。心当たりのある方は、火災保険や共済のご活用を検討しましょう。
私たち街の屋根やさんもお客様のご負担が少しでも軽くなりますよう、火災保険や共済の申請は精一杯サポートさせていただいております。何が原因であるかわからないという方もまずはお気軽にご相談ください。
雨樋の詰まりの原因と清掃方法・対策をご紹介まとめ
●雨樋は屋根を流れる雨水を地上に流す役割を持ちます。破損すると雨音による騒音被害も大きいのですが、放置すれば外壁材の腐食や地盤沈下等、被害レベルが著しく高くなるケースもあります。
●雨樋が破損する原因の一つが雨樋の詰まりですが、特に割れや歪みがないケースでの原因に挙げられます。詰まりが起きる原因は落ち葉や土砂、鳥による被害など、どの住宅でも起こりえます。
●雨樋清掃自体は難しくありませんが高所作業となりますので、脚立などでの作業を滅多に行わない方には大変危険な作業になります。不安を少しでも感じる場合は、迷わず専門業者にご相談ください。
●1階の雨樋清掃をどうしてもご自身で行われる場合は、安全第一に少しずつ作業を進めてください。また横着をすると竪樋で詰まりを起こす可能性があるため、丁寧にゴミを取り除きましょう。
●雨樋の詰まり対策として落ち葉除けネット・シート、マルチカバーなどがありますが、いずれも完全に落ち葉を防ぐというものではありませんので、数年に一度は必ず状態を確認し適宜清掃を行っていきましょう。
●雨樋から雨水が溢れる原因は詰まりだけではありません。雨樋に根本的な問題があれば交換を検討しましょう。私たち街の屋根やさんでは火災保険や共済を利用した補修工事も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
この記事の監修者
富田 功義
▼保有資格
2級建築施工管理技士・雨漏り診断士・一般建築物石綿含有建材調査者
20,000棟以上の施工実績を持つ『街の屋根やさん』多摩川支店の支店長。
赤外線カメラを使用した雨漏り調査など、幅広いお悩み事に対応可能なリフォームアドバイザー。
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