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必見!屋根塗装をお考えの方に知っておいてもらいたい屋根・外壁の塗料についての基礎知識

現在の塗料はお住まいの保護と美観の保持だけじゃありません!耐汚染・遮熱といった機能が当たり前の時代に

 これまでの屋根塗装と外壁塗装の多くは家屋内部への浸水を防ぐ、美観を保持するといった理由が大半でした。近年、これに快適機能をプラスするという目的も加わりました。

保護、美観プラス快適機能

プラス快適機能夏を涼しく快適に!遮熱塗料

太陽光を効率的に反射する

遮熱塗料で塗れば、夏を涼しく快適に過ごせます。
光熱費の節約にもなります。

プラス快適機能、綺麗長続き!耐汚染塗料

雨で汚れを洗い流す

耐汚染塗料で塗れば、お住まいが汚れにくくなります。汚れても降雨で洗い流せます。綺麗が長続きします。

最近は、屋根を遮熱塗料外壁を耐汚染塗料で塗り替えるお客様が増えています。

屋根や外壁塗装を塗装する際に必ず高圧洗浄を行います

 屋根や外壁を塗装する際には必ず【高圧洗浄】を行います。汚れや古くなった塗膜を洗い流し、塗料の接着をよくするためです。
高圧洗浄とは水を噴きつけるだけなのですが、ホースでかけるのとはワケが違います。
まず、水圧。何と約150kgf/c㎡。水道水のおよそ25~75倍に相当します。そして、水流。ただ水を吹き付けるのではなく、回転をかけることができるのです。塗装面にこびりついたカビや汚れを「洗う」というより「削ぎ落とす」という感じです。劣化している部分は破損させてしまう恐れがあるので、水圧を落として洗浄します。
高圧洗浄機にはガソリンエンジンや電動式のものがあります。
苔やカビが酷い場合はバイオ洗浄を行います。バイオ洗浄液を噴きかけて充分浸透させた後に高圧洗浄を行います。

塗る部分と塗料をくっつける接着剤

 下塗りに使われる塗料がシーラーです。
屋根や外壁と塗料をしっかりと密着させる接着剤のようなものです。
最近の機能性塗料のほとんどが専用の下塗り材を使うよう、指定されています。
また溶剤(油性・シンナー系)タイプと水性タイプの2種類があり、街の屋根やさんではそれぞれの特徴によって使い分けています。

溶剤タイプ、油性・シンナー系

水性タイプ

 浸透性(含浸性)が高く、傷みがある場合に使います。塗装後、30~60分で乾燥し、水洗い(ホコリを落とす程度)で、次の塗装工程に入ることができます。
ただし、有機溶剤特有の臭いを発します。また、現在塗装されている塗料の種類によっては、使用できない場合があります。

もう一つの下塗り材、微弾性フィラー

 溶剤タイプに比べ、塗装時や乾燥中の臭いが少なく環境に対する負荷も少ないです。溶剤タイプに比べ、乾燥までの時間がかかります(3~4時間程度)。下地の劣化が激しい場合には使えません。

フィラーを塗布

シーラーと同じ下塗り剤で、僅かに弾性があります。
屋根・外壁の細かなひび割れや小さな穴を1回塗るだけでカバーできる優れものです。
防水性もあります。

微弾性フィラー

微弾性フィラー

シーラーとの違いは、微弾性フィラーにはシーラーのような浸透して弱い下地を固める性質がない点です。旧塗装面が弱くなっていればその部分を剥がすなどしてからシーラーを塗り、その上に微弾性フィラーを塗ることになります。塗装する部分の状況によってシーラーだけで済む場合もあれば、微弾性フィラーを重ね塗りする場合もございます。
街の屋根やさんでは状況に応じて使い分けています。

塗料の成分

塗装膜 (塗装により形成された皮膜)

●主成分
アクリル・ウレタンなどの合成樹脂
●色を出すための顔料

塗装膜にならない成分

●樹脂や顔料を溶かしこむための溶媒
(油や水)
●それぞれの塗料に応じた必要な添加剤

 屋根と外壁の塗料は「塗装膜」(塗装により形成された皮膜)と「塗装膜にならない成分」から出来ています。
塗装膜になる主成分は樹脂で、アクリル・ウレタンなどの合成樹脂が使われています。塗装膜になる成分のもうひとつは、色を出すための顔料で、塗装膜に厚みをもたせる役目も担っています。
塗装膜にならない成分は樹脂や顔料を溶かしこむための溶媒です。油や水が用いられています。その他には顔料の沈殿防止剤、色分かれ防止剤、防腐剤、防カビ剤などそれぞれの塗料に応じて必要な添加剤がはいっています。

一口に塗料といってもいろいろある

塗料の種類

現在、使用されている屋根・外壁塗料は大きく分けると

アクリル樹脂塗料

ウレタン樹脂塗料

シリコン樹脂塗料

ウレタン樹脂塗料

の4種類になります。また、溶剤(油性・シンナー系)タイプと水性タイプの2種類があり、溶剤タイプは1液タイプと2液タイプの2種類があります。

アクリル塗料

 無色透明で、高温における変色に強く、光沢保持性があります。電気絶縁性という特徴を持ちます。
耐久年数が短いためか、屋根・外壁塗装の為の塗料としてはあまり使用されていません。耐久年数が短いので、定期的に点検・塗装が必要となります。短いスパンで塗り替えて、お住まいのイメージチェンジを楽しみたい人向けと言えそうです。

ウレタン塗料

  もっとも一般的な塗料です。耐摩耗性、たわみ性がよく、床材などにも使用されており、耐候性、耐水性、耐油性にも優れています。
鋼材、亜鉛鍍金面、アルミ、モルタル・コンクリートにも塗装可能で、木部との相性が非常に良いです。

シリコン塗料

 塗装膜の表面がガラス質になるため光沢があり、塗装表面が硬いのが特徴です。塗装膜の膨れや剥がれが少なく、建物の内部結露を防止する効果もあります。防水性、防汚性が高く、耐久性も十分です。
品質に対して価格がお手頃なのも特徴です。コストパフォーマンスが高いので、お薦めの塗料です。

フッ素塗料

 もともとは一般住宅向けではなく、ビルやマンションなどの長期間塗り替えをしないことを前提にした建物で使用する塗料です。光沢感があり汚れにくく、耐候性、耐久性を両立させていることが特徴です。高価ですが、長持ちが一番という方にお薦めです。

どっちが高性能?水性タイプVS溶剤タイプ

 塗料を水(清水)に溶かすものを水性タイプ、シンナーを混ぜて溶かすものを溶剤タイプといいます。
どちらも耐久性はほぼ同じ(商品によっては溶剤の方が耐久性があると記述されているものもあり)です。 溶剤はシンナーを使用するため、環境面から問題視する声も上がっています。
どちらも長所と短所があるので、一概にどちらが優れているとは判断し辛いでしょう。

水性

塗料を水(清水)に
溶かして使用する塗料

溶剤

シンナーを混ぜて
溶かす塗料

1液タイプVS2液タイプ

1液

そのまま
使用できる塗料

2液

「硬化剤」を混ぜて
使用する塗料

 1液タイプはそのまま使用できる塗料です。2液タイプは「硬化剤」を混ぜて使用する塗料です。
1液タイプは扱いやすく、余ってしまっても廃棄せず保管出来ますが、2液タイプは余ってしまった分については廃棄するしかありません。
一般的に2液タイプの方が性能が高いと言われていますが、近年では1液タイプでも2液タイプに匹敵する性能を持つ商品が開発、販売されています。

この記事の監修者

監修者の顔写真

富田 功義

▼保有資格
2級建築施工管理技士・雨漏り診断士・一般建築物石綿含有建材調査者

20,000棟以上の施工実績を持つ『街の屋根やさん』多摩川支店の支店長。
赤外線カメラを使用した雨漏り調査など、幅広いお悩み事に対応可能なリフォームアドバイザー。

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