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地震などの災害に強い! 従来のイメージを覆す防災瓦

更新日 : 2024年04月22日

更新日 : 2024年04月22日

台風・地震に強い!さらに長寿命!災害に強い防災瓦

 「屋根の重量が嵩む瓦屋根は地震に弱い…」、阪神・淡路大震災以降、瓦が落下し、倒壊した家屋の映像が繰り返し、流され続けたため、そういったイメージが刷り込まれてしまいました。特に熊本・大分地震では熊本城の瓦が落下していく様子が映像で流されたため、そういった思いを強くした方も多いでしょう。
 また近年では大型の台風が発生することも多く、重い瓦が飛散・落下したら…と不安に思う方も増えているようです。
 確かに屋根の重量が嵩んでしまう瓦屋根は自然災害に対して不利なことを否めませんが、現在ではそれを克服した防災瓦があるのです。

強風や地震時にずれる・落下するといった瓦屋根の弱点を克服したのが防災瓦

 瓦屋根は何枚もの瓦が並べられて屋根を構成しています。これらの瓦は棟などの特定の部位以外、瓦桟という木に引っ掛けているだけで固定されていません。他の部分は綺麗に並べられているだけなのです。
 またそれよりも以前の施工方法になると「土葺き」と呼ばれ、敷き詰められた土に瓦を押し付けるように固定されているだけのこともあります。

土葺き工法(湿式工法)

引っ掛け桟工法(乾式工法)

 昔は、地震時などにはあえて瓦を落とし、家そのものの倒壊を防ぐという目的もあったそうです。しかしその考え方は住宅密集地も多い今の時代にはそぐわず、地震、強風、台風などでも飛散や脱落することのない屋根材が求められますね。

地震、強風、台風などでも飛散や脱落をしない屋根材が求められます

 そこで生まれたのが防災瓦です。
 防災瓦は瓦同士が噛み合うようなロック構造になっており、ずれたり、外れたりしにくくなっています。また、瓦1枚1枚を釘やビスで固定するため、飛散や落下も起こりにくいのです。

ロック構造や瓦1枚1枚が釘やビスで固定され強風や地震に強い防災瓦

通常の瓦の場合

瓦は桟木に引っ掛けているだけ

瓦が強風によりズレてしまうことも

防災瓦の場合

瓦同士を固定するロック構造

瓦1枚1枚をビスで固定している

 これまでの瓦と違い、1枚1枚が屋根にしっかりと固定される防災瓦は強風にも、地震にも強いと言えるでしょう。瓦屋根であっても被災しにくいのが防災瓦の屋根なのです。

各種防災瓦の種類

 一口に防災瓦と言ってもその特徴は種類によって変わってきます。
 下記に、防災瓦の種類・特徴を詳しくご紹介致します!

ジョイントロック方式このタイプの防災瓦は、瓦同士を機械的に結合するジョイントロック方式を採用しています。この方式では、瓦の一部に形成されたツメを他の瓦の溝に嵌め込むことで、瓦同士が密接に連結され、強風や地震によるズレや飛散を防ぎます。特に強風によるダメージから瓦屋根を保護するのに適しています。また、この方式は、瓦の交換やメンテナンスを容易に行えるという利点もあります。

 

アーム方式アーム方式の瓦は、地震に対する強い耐性を持っています。地震の揺れによる瓦の動きを最小限に抑え、瓦が屋根から剥がれ落ちるのを防ぎます。また、この方式の瓦は、屋根の美観を損なわないデザインが多く、見た目の魅力と機能性を両立させることが可能です。アーム方式の瓦では、瓦の一部に突起となるアームがあり、これが隣接する瓦のくぼみ部分に嵌合することで固定されます。

 

クリップまたは釘打ち方式最も伝統的な固定方法の一つで、瓦を直接屋根の野地板にクリップや釘で固定します。この方法は簡素でありながら非常に効果的な固定方法で、瓦のズレや飛散を効果的に防ぐと共に、強風や地震に対する耐性があります。施工が比較的簡単で、コスト面でも有利な点が特徴です。

 これらの防災瓦のタイプは、それぞれ異なる構造的特徴とメリットを持っています。したがって、建物の所在地の気候地震のリスク建物の構造、そして美観の好みに基づいて、最適なタイプの防災瓦を選択することが重要です。

防災瓦のメリット・性能

基準風速や最大風速にも耐えうる性能

 日本は周りを海に囲まれているため、ほとんどの地域で季節風の影響を受けます。各地で基準風速が決まっており、その地域の屋根はこの基準風速に耐えることが求められるので、それを実現するためにさまざまな施工方法が存在します。

防災瓦には基準風速の1.5倍~1.8倍程度まで耐えられる強さがある

 防災瓦は従来のものとは違い、瓦1枚1枚を釘やビスで留め、瓦同士で噛み合わせてロックしているので非常に強固に固定されています。
 2018年や2019年に日本に上陸した大型台風では、瓦屋根にかかわらず多くの建物、屋根の被害が報告されました。台風の通り道となった各地で40m/sを超える風速が観測され、最大風速は約55m/sと言われています。
 しかし日本の多くの地域での基準風速が30~38m/sなのに対し、防災瓦なら最大瞬間風速であればその1.5~1.8倍まで耐えることができるとされています。しっかり1枚1枚固定された防災瓦なら、ある程度の強風でも飛散や倒壊などの大きな被害は防げるでしょう。

台風対策についてはこちらもご覧ください

震度7クラスの地震でも破損・脱落しない耐震性能

震度7クラスを想定した耐震性能試験でも瓦の脱落や破損が見られないほどの耐震性を誇ります

 地震の際の縦揺れと横揺れを再現する三次元振動台にて耐震性能試験を実施した結果、震度7クラスの地震でも脱落や破損などは見られませんでした
 これまで日本を襲ってきた数々の大地震にも耐えられるということです。
 大地震後にテレビで放送されるような「瓦が落下するシーン」とは無縁の屋根材なのです。

 瓦同士が噛み合うようなロック構造と1枚1枚を釘やビスで固定する防災瓦は大地震にも強く、地震国日本であっても安心して過ごせます

地震に強い屋根についてはこちらもご覧ください

軽さにこだわっているものも多い防災瓦

 防災瓦はさまざまな瓦メーカーから発売されており、軽さに拘っている製品も数多く存在します。建物の造りが同じなら、やはり屋根は軽い方が地震時に揺れにくいからです。
 一般的な瓦の重さは瓦のみで1㎡あたり約43kgです。それに対して防災瓦は1割程度軽く約39kg程度となります(製品によっても差はあり)。さほど軽くなっていない印象を受けますがお家1軒分、約100㎡(30坪)の屋根なら約400kg、現在最も軽い防災瓦(34kg/㎡)で約900kgも軽くなります。およそ軽自動車1台分くらい軽量化することになり、耐震性能に貢献できるのです。

一般的な瓦と防災瓦の重さ比較

 ほとんどの屋根材が瓦よりも軽く、故に耐震性能も高いのですが、瓦屋根に拘る方も多くいらっしゃいます。そういった方は地震や台風などのリスクを考えて、防災瓦を使ってほしいというのが街の屋根やさんの願いです。

防災瓦の寿命とメンテナンス

耐用年数と耐久性

 防災瓦は一般的な粘土瓦と同様に耐久性に優れ、一般的に50年以上の長期にわたってその性能を維持することが可能とされています。

 耐震性や耐風性に加え、耐久性にも優れている事から長期間にわたって美しい外観を保つことができます。

定期メンテナンスとその重要性

 前述の通り、防災瓦は耐久性に優れ、さらに塗装メンテナンスも必要無い事から「メンテナンスはほとんど必要ない」と言えます。しかし、瓦は割れやすい特徴も持っている為、定期的に点検・メンテナンスをされることがおすすめです。メンテナンスの際には、瓦のズレ破損固定部の緩みなどを確認し、必要に応じて修理や調整を行いましょう。

 特に、瓦屋根は漆喰金具などの固定部分の劣化が見られることがあります。これらの部分は瓦程の耐久性を備えておらず、定期的な点検・メンテナンスが必要不可欠です。漆喰の割れやひび割れは、雨水の侵入を引き起こし、建物内部へのダメージにつながる為、早急に対応することが重要です!

 また、台風や大雨後には、瓦のズレ損傷がないかをチェックしましょう。なぜかと言うと、防災瓦が高い耐風性を持っているとはいえ、極端な気象条件下では損傷のリスクが存在するためです。定期的なメンテナンスにより、防災瓦の性能を長期間にわたって維持し、屋根の安全性を確保することができます。

 このように、防災瓦の長期間の耐用年数と優れた耐久性は、定期的なメンテナンスによってさらに延長され、建物の保護と美観の維持に貢献します。適切なメンテナンスと管理により、防災瓦はその優れた特性を最大限に発揮し、建物を自然災害から守る重要な役割を果たし続けることができるのです!

防災瓦の製品と事例をご紹介

マルスギ株式会社「イーグルエクサ」

イーグルエクサ

 瓦としてシェアの高い信頼の三州瓦である「イーグルエクサ」。平板瓦で勾配が緩い屋根でも高い防水性能を発揮します。

<施工事例>

施工前

施工前

施工後

施工前

施工後

 近年増える地震へのご不安から、土葺きの屋根を軽くしたいとのご要望をいただきました。金属屋根やスレートでの葺き替えもご案内いたしましたが、やはり瓦がお好みとのことで防災瓦にて葺き替えを行うことになりました。

棟瓦

既存の瓦を取り外す

 同じ瓦でも、土を撤去し瓦桟を設置する乾式工法にする事で屋根の軽量化が図れます。

野地板を施工

防災瓦の設置

 色は重厚感のある「銀富士」をお選びいただき、赤い瓦からの葺き替えでしたが、お住まい全体が引き締まった印象になりました。
 漆喰の傷みもあり瓦のずれや雨漏りの心配がありましたが葺き替えで一新し安心です。

銀富士の瓦を葺き替え

瓦の葺き替えが完了

新東株式会社「セラムFフラット」

セラムFフラット

 凹凸のないシンプルな形状でグッドデザイン賞受賞。和風から洋風までさまざまな建物にマッチします。

<施工事例>

施工前

施工前

施工後

施工前

施工後

 築30年以上が経った瓦屋根の葺き替えです。強い雨の際に雨漏りが起こるということで、瓦そのものに割れなどはありませんでしたが、下地の防水紙が傷んでいました。瓦よりも防水紙が寿命を迎えてしまうのは珍しいケースではありません。

足場を組む

葺き替えの様子

  この機会に外壁もカバー工法(重ね張り)にてリフォームし、お住まいの外観が新築のように生まれ変わりました。

セラムFフラットで葺き替えた屋根

外壁もカバー工法を行ったお住まい

株式会社鶴弥「スーパートライ110 サンレイ」

スーパートライ110 サンレイ

 M形デザインの「サンレイ」はカラーバリエーションも豊富で洋風の建物にもよく合います。
何より、通常の瓦より20%ほど軽量化を実現しているため屋根の負担を軽くできるのが魅力です。

<施工事例>

施工前

施工前

施工後

施工前

施工後

 雨漏りでお困りのお客様からお問い合わせをいただき、古くなったセメント瓦屋根を葺き替えです。

セメント瓦と葺き土の除去

野地板を増し張り

 瓦をはがしてみると破れた防水紙や傷んだ野地板が確認でき、防水機能がほとんど期待できない状態でした。
 もともとが隙間の多い「バラ板」だったため、野地板を補強することで建物の揺れにも強くなります。

釘止めと瓦桟木

乾式面戸シートと換気棟

 防災瓦「サンレイ」を桟木に釘でしっかり固定、棟部分は芯木を取り付け乾式面戸シートによる施工で、これまでよりも軽量で強固な棟ができました。併せて換気棟も取り付け、小屋裏の湿気・結露対策もばっちりです。

気になる防災瓦と一般的な瓦の価格差は

 防災瓦と一般的な瓦、どの程度の価格差があるのでしょうか。瓦単体の材料費で見ますとほとんど差がないというのが実状です。これまでの一般的な瓦よりも研究費や開発費はかなりかかっているでしょうが、基本的に原料は同じですし、製造工程が大きく変わるわけでありませんので、そのコストはほぼ同じです。

一般的な瓦も防災瓦も瓦単体の材料費で見ると価格はほぼ変わらず工事費は少しだけ高くなります

 実際の工事では一般的な瓦の場合、釘やビスによる固定は必要ありませんが、防災瓦ではそれが必要となってきます。
 それだけ手間が増えるのですが、釘やビスによる固定はスレートや金属といった他の屋根材でも行われていることであり、特殊なことではありません。そういった施工の手間分、工事費は少しだけ高くなりますが、安全と安心を比べたら安いものです。

 瓦による屋根葺き替えをお考えの方はぜひ、防災瓦をお選びください。デザインも和瓦のJ形、平らな洋瓦のF形、M字形の洋瓦のM形、南欧の雰囲気漂うS形と各種ラインナップされています。

材料や工法が特殊なものではないため価格に大きな違いはありません

葺き替え工事費用の例

・雨漏りをきっかけに防災瓦スーパートライ110タイプIへ葺き替え:150万円

施工前

施工前

施工後

施工前

施工後

築年数 約43年 建坪 19坪 工事費用 150万円

 雨漏りのため点検のお問合せをいただき伺ってみると、セメント瓦の重なりに溜まったホコリなどが雨を吸い上げていることが分かりました。瓦を剥がしてみると、裏側には釘穴から浸入した雨によるシミがはっきりと残っていました。また築年数が長いこともあり防水紙にも雨漏り跡や破れが見られましたので、葺き替えをご案内いたしました。

防災瓦スーパートライ110タイプI

防災瓦の唯一の弱点は割れた時のメンテナンス性だが・・・

 一般的な瓦の場合、飛来物などで割れたり、欠けたりしても固定されていないので、すぐに交換することができました。また、その下の防水紙なども瓦を外すことによって容易に点検と確認を行えました。
 防災瓦は釘やビスで固定されている他、噛み合わせでもロックされています。一般的な瓦のように交換するといったことはできないのです

防災瓦は瓦同士がロックされているため部分的に交換するにはひと手間かかります

 ただ、一般的な瓦のようにずれることはほぼないため、そのことを含めればメンテナンス性も差がないと言えるかもしれません。
 ずれたり、落下したり、脱落したりすることのない防災瓦はメンテナンスの手間が極めて少ない屋根材と評価する事が出来ます。

地震や強風に強く、落下や飛散しにくい防災瓦はメンテナンスの手間も抑えられます

瓦屋根は地震に弱いの嘘と本当

一体どっち?

 瓦屋根専門店のサイトを見ると、よく「屋根の重さと地震時の揺れや耐震性は関係ありません」と掲載されています。それに対し、「屋根は軽い方が地震の揺れにも強く、耐震性も高い」と言っているサイトも多数あります。街の屋根やさんも「屋根は軽い方が地震に強い」という立場をとっています。これ、どちらが本当なのでしょうか。

耐震性には柱や耐力壁などの構造が大きく関係します

 瓦屋根に限らず、重量が嵩む屋根は地震に弱いというのはある意味、本当です。しかし、地震時の揺れや耐震性は屋根の重さだけでは決まらず、お住まいの構造や地盤の強固さといった他の部分も大きいのです。
 建物の屋根が重い場合、それを支える柱や耐力壁も強固なものが求められます。または支えるための柱や耐力壁を増やす必要があります。
 簡単に言いますと、同じ造りでも屋根が軽ければ、地震時の揺れに耐える構造として使える部分が多くなります。
 逆に、同じ造りでも屋根が重ければ、普段の時も地震時にも屋根を支える構造として使われる部分が多くなり、揺れに耐える構造として使える部分が少なくなるのです。

屋根の重さだけではなく建物自体の構造も耐震性に大きく関与します。

東日本大震災時にも倒壊を免れた瓦屋根の家

 地盤ではなく、建物だけに限るなら、屋根の重さというよりもその下の造りに関係する部分が大きいのです。
 1981年以前の旧耐震基準では「震度5程度の地震で倒壊しないこと」が基準でしたが、新耐震基準では「震度6強から7に達する大規模地震で倒壊・崩壊しないこと」に改められました。
 新耐震基準以降に建築された建物は瓦の重量も計算に入れた構造をしています。そのため瓦屋根や屋根の重量が重いからといって決して地震に弱いということはないのです。

地震と屋根の重量の関係についてはこちらをご覧ください

実際の防災瓦の施工事例
一般的な瓦から防災瓦での屋根葺き替え

施工前

施工前

施工後

施工前

施工後

 約築40年というお客様より「そろそろ屋根を新しくしたい」とご相談を承りました。何でも「築年数を考えて、そろそろ屋根を軽量化したい」といいうことです。点検したところ、瓦の下に葺土を用いて安定させる土葺き工法で葺かれた屋根でした。この葺き土を撤去し、から葺き(桟葺き)工法に変更すれば、瓦屋根でも総重量を3分の2から2分の1程度にまで減らすことができます。今回はそれに加えて防災瓦を使用し、災害に強い屋根へと変更します。

点検時の様子

ラバーロック工法

隙間が塞がれたことによる葺き土の湿り

 棟瓦が落下しないようにとの配慮からかラバーロック工法がされていました。棟瓦の瓦と瓦の隙間が全てシーリング材で埋め尽くされています。これだと瓦の内部に入った雨水が排出できず、雨漏りへと繋がります。現在、雨漏りしているそうで、瓦のしたの葺き土も湿っているところがありました。

葺き土の撤去と野地板の増し張り

隙間が塞がれたことによる葺き土の湿り

構造用合板の増し張り

 瓦を安定させる土台として用いられていた葺き土を撤去し、古い防水紙も剥がしてしまいます。古い家屋では1枚ものの野地板ではなく、バラ板と呼ばれる幅10㎝~20㎝程度の板が張られています。この上に構造用合板を増し張りし、屋根の強度も高めます。

防水紙の敷設

桟木と防水紙

防災瓦、桟木に釘で固定

 野地板の増し張りを終えましたら、防水紙と桟木を取り付けていきます。新しい防災瓦はこの桟木に釘で固定しますので、動いたり、落下することがありません。それが終わりましたら、実際に瓦を配置し、いよいよ防災瓦を葺いていきます。

防災瓦への葺き替え

洋瓦のM型

棟部分を仕上げる

 軒から棟へと向かって防災瓦を葺いていきます。今回、使用したのは防災瓦は和瓦のJ形ではなく、洋瓦のM形です。銀黒の色のせいもあるのでしょうが、これまでの屋根と較べても違和感を感じません。最後に棟の部分を仕上げれば、防災瓦への屋根葺き替えの工事終了です。

竣工

 何と防災瓦への葺き替え工事終了と同時に雨が降り始めました。ここ数日、不安定な天気でしたが、雨が降ることなく施工できたのは普段の行いがよいからでしょうか。
 これで雨漏りとは無縁、しかも屋根も軽くなり、強風や地震にも強い屋根になりました。防災瓦は一般的な瓦と同じく耐用年数も長いので、末永く安心してお過ごしできると思います。

葺き替え工事終了と同時に雨が降り始めました

屋根葺き替えについてもっと詳しく

屋根の軽量化は「金属屋根材」を使用した葺き替え工事もおススメ

 ここまで、防災瓦について詳しくご紹介させて頂きましたが、

 「屋根をより軽く、耐久性の高いものにしたい…

 「特に瓦がいい!というこだわりはない

 「せっかくなので見た目も一新したい!

 上記の様なお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 そこで、そうした方におススメなのが、瓦から金属屋根への葺き替え工事です!

 金属屋根材は、薄く軽量であることから耐震性に非常に優れています。その為、最近では瓦屋根から金属屋根材に葺き替えられる方も増加傾向にあります!

 以下に金属屋根材を使用した葺き替え工事の施工例を詳しくご紹介致します!

屋根葺き替え工事の施工事例をご紹介!

●瓦屋根から金属屋根への葺き替え工事をご依頼いただいた江戸川区にお住いのH様

瓦屋根から金属屋根へ葺き替え工事を行ったH様

 瓦屋根のメンテナンスをご検討中だというH様よりお問合せをいただいたのが、今回の工事のきっかけでした!

 訪問業者に屋根を指摘されたことでメンテナンスを検討するようになったそうです。点検の様子や施工後の様子をご紹介いたします!

◆点検の様子

葺き替え工事Before

 早速、点検のために屋根に上がらせていただきました。青色の美しい日本瓦ですね!屋根の状態を詳しく見ていきましょう。

漆喰の劣化
棟瓦のズレ

 築40年程度が経過しているということで、漆喰の劣化や棟瓦のズレなどが見られました。このまま放置してしまうと、漆喰が剥がれた部分から雨水が浸入したり、強い風や地震で棟が倒壊してしまう可能性があります。

 一部だけの修繕ではなく、屋根全体のメンテナンスを検討しているとのご希望で、瓦よりも軽い金属屋根への葺き替え工事のご提案をいたしました!

◆工事後の様子

葺き替え工事After

 今回使用した屋根材は、アイジー工業スーパーガルテクトです!軽くて高耐久な屋根材ですので、地震や台風といった災害対策にピッタリといえます。また、断熱材も入っておりますので、冷暖房費の節約も期待でき、長期的に見てもコストパフォーマンスの良い屋根材です!

→詳しい内容はこちらからご覧いただけます

これからの時代、屋根リフォームするなら防災瓦

新築の瓦固定義務化とは?

取り付けた桟木にビスや釘で瓦を固定

 2022年より、新築建物においては屋根の全ての瓦を固定することが義務化されました。
 国土交通省の調べで、2019年の房総半島台風では固定されていない瓦屋根の脱落が全体の31%に上ったのに比べ、固定された瓦屋根の脱落被害は7%に留まりました。

強風による建築物(屋根)被害状況の分析結果

 こうしたことを受け、瓦固定の義務化は大型台風などが相次ぐ中で屋根瓦飛散の被害を防ぐために施行されたものです。

建築物の瓦屋根に係る基準についてガイドライン工法を踏まえて告示基準を改正

リフォームでもぜひ防災瓦をご検討ください

 全ての瓦固定が義務化されたのは新築についてのみですが、既にお住まいの住宅屋根でも同じことがいえるのは言うまでもありません。
 雨漏りした屋根をリフォームしたい、瓦の持つ重厚感にこだわりがある、ということであれば、ぜひ防災瓦をご検討ください
 自然災害が猛威をふるう昨今、屋根の防災性能を高めることは、大切なお住まいと資産、ご家族を守るためにも重要です。

地震や台風などの自然災害が心配な昨今、お住まいを守るために防災瓦をご検討ください

 街の屋根やさんでは、無料にて屋根の点検・お見積もりを行なっています
雨漏りしている、瓦が割れてしまったなどのお困りごとはもちろん、築年数が経った屋根のリフォームを考えているという場合にも、ご希望やご要望をお伺いし最適な工事方法、屋根材などをご提案いたします。
 防災瓦への葺き替えをご検討の際も、街の屋根やさんまでご相談ください

お住まいの無料点検について詳しくはこちら

じっくりと見落としがないようお住まい全体を調査いたします!

地震などの災害に強い! 従来のイメージを覆す防災瓦のまとめ

●固定されているから強風でも飛散しない! 地震の時も落下することがない! そのお家に住んでいる方にもお隣の方々にも安全・安心の瓦屋根

●軽さに拘っているものも多いので耐震性能も高い

●一般的な瓦も防災瓦も価格は変わらず、工事費も少し高くなるだけなので瓦屋根に拘る方には絶対にお薦め

●ずれたりすることがほぼないのでメンテナンス費も最低限に抑えられる

●地震や台風などの自然災害が心配な昨今、お住まいを守るために防災瓦をご検討ください

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