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化粧スレート屋根を塗装する際の注意点を徹底紹介!

化粧スレート屋根を塗装する際の注意点

 このページでは現在日本で最も普及率の高い化粧スレートについて詳しくご紹介していきたいと思います。そもそも昔は日本瓦・和瓦と呼ばれる、お馴染みの屋根材が多かったのですが、シンプルなデザイン・軽量な化粧スレートの普及が爆発的に増加したのには自然災害・住宅事情など、諸々の事情があります。

 おそらく多くの皆さんのお住まいでも化粧スレートを使用しているとは思いますが、ハウスメーカーの「高耐久」「長く使用出来る」という言葉の本当の意味を知らず、メンテナンスを怠ってしまっているお住まいも実は非常に多いのが現実です。また屋根塗装やカバー工法のタイミングが分からず、「本当にそのメンテナンスで大丈夫?」とお悩みの方からのご相談も多く頂きます。

 そこで今回は化粧スレートとは何なのか?という根本的な部分から、化粧スレートを使い続けるための適切な塗装メンテナンスに関してご紹介していきます。

スレートってどんな屋根材?

 新築住宅でも最も採用されることの多いスレート屋根材、おそらく見たことがないという方はいないでしょう。しかしどんな屋根材かを説明できる方は少ないかもしれません。そこでまずはスレートに関して知りましょう。

スレート屋根材はセメント系スレートと天然スレートの大きく2種類に分かれます!

 スレートと一言で言っても実は大きく2種類に分かれます。
 1つは施工されているほとんどを占めているセメント系スレート、もう一つは天然スレートと呼ばれています。

セメント系スレートの特徴

セメント系スレート(化粧スレート)

 今回ご紹介する化粧スレートがセメント系スレートにあたるのですが、セメントと繊維質を混ぜ5㎜ほどの厚みに圧縮・成形した屋根材で、屋根材メーカーごとにコロニアルやカラーベストと呼び方が異なるものの、すべて同じと考えていただいて問題ありません。

 2000年以前は石綿(アスベスト)が含まれており耐久性に優れていましたが、石綿の使用制限規制が始まった2000年前後には、特に塗装でのメンテナンスが無駄になってしまう、難しい問題を抱えている屋根材が登場しました。現在はしっかり改良されており問題なく使用出来る屋根材ですので安心して施工・メンテナンスが可能です。

石綿(アスベスト)含有屋根材の見分け方と補修方法についてはこちら

天然スレートの特徴

天然スレート

 同じスレートとして分類はされていますが化粧スレートとは全く違い、天然石を加工・成形して施工する屋根材です。1つずつ加工が必要で大量生産は出来ず、施工にも高い知識と技術が必要ですのでほとんど出回っておらず、非常に高価です。

 上記からもわかる通り、一般住宅で使用されているスレートはほぼすべて化粧スレートです。
 なぜここまで普及したのか、大きな理由はコストと重量です。スレートは工場で大量生産できる為、非常に安価な屋根材として知られています。

屋根材の重さ比較(1㎡辺り)

 また5㎜程度まで圧縮している為屋根材としては非常に軽量、和瓦で1㎡施工した場合約60㎏ですが、化粧スレートであれば約20㎏と1/3まで軽量化が図れます
 屋根を軽く仕上げれば耐震性の向上に繋がりますので、現在はさらに軽量な金属屋根材も注目を集めていますね。

軽い屋根は建物の重心が下がり揺れが小さくなる

屋根材の種類について詳しくはこちら

金属屋根材のメンテナンス方法についてはこちら

 たとえ新築施工でフッ素塗料や遮熱塗料で保護されていたとしても、それらはすべて化粧スレートであり、ここからご紹介するメンテナンスと注意点がかかわってきますので、ぜひチェックしておきましょう。

なんで化粧スレートは塗装が必要なの?

 続いて紹介するのはメンテナンスの重要性ですが、セメントが主原料になっている為吸水してしまわないように施工時にはすでに塗膜保護されています(カラーバリエーションが豊かですよね)。その塗膜が太陽光や雨水に晒され続けて劣化していくと、スレート自体が吸水し苔や藻の付着を起こすようになってしまいます。この時点ではまだ軽微ですので塗装メンテナンスを行うことで美観は改善され、耐久性もその状態を維持できます

ダメージが蓄積する前に塗装を行いましょう!

 しかし問題は吸水と乾燥を繰り返すだけの時間放置してしまう事です。物体が吸水・乾燥を繰り返すとどうなるか。例えば化粧スレートの厚みと近い厚紙の段ボールでもその変化は十分わかりますが、水を吸うとしわしわになり切れやすくなり、熱を加えるとその状態のまま乾き縮みます。スレートでも同じようにダメージを負い、吸水・乾燥を繰り返すと屋根材が浮き・反りを起こしてしまうのです。

塗装を行なっても元に戻らず深刻な状態です!

 実生活に影響はない程度であっても、浮きや反りはスレートを割れやすくさせ、一度浮きや反りを起こしたものを塗装しても元に戻ることはありませんので、実は非常に深刻な状態なのです。
 最も過酷な環境下に置かれる屋根ですので、100%劣化・被害を防ぐという事は不可能ですが、大事なのは何度もダメージを蓄積させない事!そしてそのためには定期的な塗装による塗膜保護が欠かせないという事です。

セメント系スレートは定期的な塗装による塗膜保護が欠かせません

屋根塗装メンテナンスについて詳しくはこちら

塗装の時期と施工方法

 屋根も外壁も急に汚れが付着し、急に見栄えが悪くなるわけではありません。徐々に塗膜が劣化し保護効果がなくなっていきますので、毎日住んでいる方は特に変化を感じ取ることが難しいのが現状です。
 そこでいつ塗装すれば良いのか?というポイントにまずは築年数が挙げられます。新築から初めての塗装は10年前後が推奨されています。それと同時にやはり塗膜の劣化を示すサイン、色褪せや汚れの状態を確認しておくべきです。

いつ塗装すれば良いのか?チェックポイント

 毎日見ていても全く変化が分かりませんので、年末の大掃除にあわせて等タイミングを決め、1年に1回はお住まいをしっかり見渡してみましょう。見るお住まいの方角によって劣化のサインは全く違います。日当たりの良い南面は色あせが顕著に見られ、日影の多い北面はコケや藻の発生が見られることが多いため、最も気になる面を参考に塗装メンテナンスを検討しましょう。

方角によってお住まいの劣化状態は違うため、最も気になる状態を基準に塗装を検討しましょう!

化粧スレートの塗装手順

① 足場仮設・メッシュシート

 屋根の塗装を行う以上、ほぼ100%安全性・施工性・周辺住宅への配慮を考慮し足場仮設・メッシュシートが必要です。

足場を仮設し、メッシュコートを張った施工現場

足場の有効活用についてはこちら

② 高圧洗浄

 化粧スレートに付着した汚れや苔・藻をしっかり洗い流し塗装面を綺麗にします。施工前は「少し汚れている」だけの屋根に見えていたはずが洗浄後に真っ白に見えるスレートは非常に多いです。これは既に塗膜が保護もできず表面に残っていた状態だった証拠で、白く見える部分があればスレートの素地が露出してしまっているのです。

塗装前に高圧洗浄されているスレート屋根

③ 下地処理

 薄いスレート屋根材は飛来物や強風などでひび割れていることもあります。ひび割れで雨漏りが起きるわけではありませんが、綺麗で安心な状態に仕上げるためにもシーリング材での補修はしっかり行っておきます。また屋根材の頂部は棟板金で保護していますが、こちらも風の影響を受けやすい箇所です。釘が浮いていないか・板金が変形していないか・しっかり固定されているかなどを確認し、突発的な自然災害に備えましょう。

塗装前に下地処理として行われるシーリング材でのひび割れ補修

④ 下塗り

 スレートに塗膜が残っている・残っていないに関わらず屋根面の状態は非常に悪く塗装の仕上がりが悪いため、下塗りで密着性向上・吸い込み止めを行います。屋根塗装では多くのケースでシーラーを使用しますが、肉痩せや割れ等でスレートの劣化が著しい場合はフィラーの使用をお勧めしています。

塗装の仕上がりを良くするための下塗り

ベスコロフィラーについてはこちら

⑤ 中塗り・上塗り

 スレートを保護するために高耐久塗料で2回塗り重ねていきます。現在一般的に使用されているグレードはシリコンですが、屋根は外壁よりもより紫外線や風雨の影響を受けやすく劣化しやすいため、外壁塗装で使用した塗料よりも1グレード上のフッ素や無機塗料での塗装がオススメです。

スレートを保護するために塗料を2回重ね塗る中塗り・上塗り

※スレート塗装には縁切りかタスペーサーの設置は必須です!

 上記①~⑤で紹介した施工手順ですが、そのまま施工すると雨漏りを引き起こしてしまいます
 スレートはご紹介した通り、また見ての通り非常に薄い屋根材です。そこに塗料を塗っていくと、元々わずかにあった屋根材同士の隙間が埋まり密着状態になってしまいます。そもそも屋根材間の隙間はスレートの裏側に入り込んだ雨水を逃がす貴重な存在でもあります。その隙間が埋まるという事は屋根材の切れ目等から入り込んだ雨水を排出できず、やがて雨水が毛細管現象により釘穴の高さまで吸いあがってしまい、その釘穴から浸入し雨漏りを起こしてしまうのです。

縁切り不足や毛細管現象による雨漏り

 せっかく塗装をしたのにその後雨漏りを起こしてしまったというお住まいは非常に多く、ほとんどが縁切り不足・タスペーサー未設置により発生した毛細管現象での雨漏りなのです。

塗装後に雨漏りを起こした原因

 このようなことが起きないように、皮スキやカッターで屋根材の隙間を切る縁切り作業かタスペーサー設置が必要不可欠ですが、縁切り作業は塗装後の屋根での作業になるため、塗装面が汚れる、塗膜が傷つく、また屋根材が接着する可能性があるなどのデメリットがあり、近年はタスペーサーが主流です。

スレート塗装の最重要ポイント

 タスペーサーは主に下塗り後、屋根材の隙間に差し込むだけで隙間を埋めることなく塗装が出来る優れものです。屋根材1枚に対し1箇所設置のシングル工法、2箇所設置のダブル工法がありますが、化粧スレートの状態にあわせて適切な施工で隙間を設けていきます。

タスペーサーの重要性はこちら

 屋根塗装というと決して難しくはない、塗るだけでしょ?と思う方もいらっしゃいますが、一つ手間を抜くだけでひび割れが目立つ、すぐに色あせた、雨漏りを起こしてしまったという事になりかねません。普段見えない部分のメンテナンスだからこそ、正しい知識を持ち適切なメンテナンスを提案する屋根工事業者に相談することが大事です。

正しい知識で適切なメンテナンスを提案できる屋根工事業者に工事を依頼しましょう!

塗装できない化粧スレートが存在します!

 主原料の観点から定期的な塗膜保護が必要な化粧スレートですが、実は塗装が出来ないスレートも存在します。それが石綿(アスベスト)の規制が強まった2000年前後に販売されたスレートの一部製品です。

クボタ、アーバニー

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クボタ アーバニー

松下電工、レサス・シルバス

チェックマーク

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松下電工 レサス・シルバス

 ご紹介したのは一部の屋根材ですが、これらは割れや層間剥離が著しく、塗装前の高圧洗浄が出来ない、塗装が出来たとしても屋根材自体の寿命が短い等の理由から、塗装自体が出来ない屋根材として知られています。
 中にはアスベストが含まれており頑丈な上記製品も存在しますが、施工してから年数も経過している為、塗装が出来ない可能性が高いという認識で考えましょう。これらの屋根材は建築仕様書でも確認できますが、プロが見ればすぐにわかる顕著な特徴もありますので、心配という方はお気軽に私たち街の屋根やさんへご相談ください

スレートを保護するために塗料を2回重ね塗る中塗り・上塗り

屋根塗装は外壁塗装とセットで行うのがベスト!

 今回は屋根、特に塗装メンテナンスが欠かせない化粧スレートに関してご紹介しましたが、スレート屋根が塗装時期に差し掛かっているという事は、外壁にも経年による劣化が見られるはずです。また屋根を塗装するためには足場仮設・メッシュシート設置は必須であるため、このタイミングで外壁の塗装を実施されたほうがはるかにオススメです。

足場仮設のタイミングで屋根塗装以外に外壁塗装等、必要なメンテナンスもセットで検討しましょう!

 屋根と外壁、同時に塗装することで考えたい、注意したいポイント

1.お住まい全体のイメージチェンジを図るかどうか
2.今後のメンテナンスサイクルを合わせるために塗料のグレードを考える

事です。化粧スレートは瓦とは違い塗装が出来るためカラーチェンジも容易です。塗り替えのタイミングでお住いの雰囲気を変える方も非常に多いため、ぜひカラーシミュレーション等を利用しながら塗装自体を楽しみましょう。

仕上がり後のイメージを確認できるカラーシミュレーション

 また先ほども簡単に触れましたが、屋根は外壁よりも太陽光や雨水に晒されやすいため劣化しやすいです。外壁との塗装サイクルを合わせるには外壁塗料よりもグレードが高い塗料を使用することが重要です。

屋根と外壁の塗装サイクルを合わせるには屋根塗装に外壁よりグレードが高い塗料を使用しましょう!

 これらを踏まえ、塗料は?費用は?仕上がりのイメージは?と考えていくと、結局何が良いのかが決まらない、わからないという方も多いですよね。
 しかしご安心ください。私たち街の屋根やさんでは数多くの施工実績・施工例を基にお客様のご要望に沿ったメンテナンスをご提案させていただいております。細かなお住まい点検、次回のメンテナンス・耐用年数を考慮した数パターンのお見積り作成も無料にて承っております。

費用や塗料、施工方法などお住いのことでお悩みの方!私たち街の屋根やさんに是非ご相談ください!

 一度のメンテナンスは決して安くありません。だからこそ失敗・後悔がないように真摯に対応させていただきます
 「塗装の時期かな?」「費用はどの程度かな?」「確認できない屋根の状態が心配だ」等、お住いに関してのお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください

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化粧スレート屋根を塗装する際の注意点を徹底紹介!まとめ

●スレートにはセメント系スレートと天然スレートが存在しますが、ほとんどのお住いでセメント系スレート(化粧スレート)が使用されており、いずれは塗装が必要になります。

●主原料がセメントであるスレートは、塗膜が劣化すると急速に吸水率が高まります。吸水・乾燥を繰り返すことで浮きや反り、割れを起こしやすい悪循環に陥ります。塗膜劣化の最初のサインは色あせとコケや汚れの付着ですので、ダメージが蓄積する前に塗装を行う必要があります。

●汚れの付着具合を見ながら築10年前後で塗装を検討していきましょう。スレート塗装の最重要ポイントは【縁切り・タスペーサー設置】です!

●施工時期、製品によっては塗装が出来ない化粧スレートが存在します。これらは屋根材自体の問題ですので、屋根カバー工法・屋根葺き替え工事でメンテナンスを行いましょう。

●屋根塗装を行う際には足場仮設・飛散防止用のメッシュシート設置が必須です。決して安くない費用が掛かりますので、このタイミングで外壁塗装等のメンテナンスもしっかり検討していきましょう。費用や塗料、施工方法に関して気になる方は私たち街の屋根やさんにご相談ください!

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