ニチハ「パミール」などの「ノンアスベスト屋根材」が塗装出来ない理由とは?現地調査の様子と併せて徹底解説
更新日:2024年10月08日
「そろそろスレート屋根の塗装メンテナンスを検討しています!」
こうしたご相談を受けて実際にスレート屋根の現地調査にお伺いさせていただいたものの、スレート屋根の塗装メンテナンスをご提案出来ないケースがあります(>_<)
それは、屋根材にニチハ「パミール」などのノンアスベスト屋根材が使用されている場合です!
一体なぜノンアスベスト屋根材が使用されていると塗装工事を施工する事が出来ないのでしょうか(・・?
そこで、この記事ではノンアスベスト屋根材に塗り替え工事を施す事が出来ない理由と併せて、実際にノンアスベスト屋根材が使用されているお住まいの現地調査の様子まで詳しい情報を解説いたします!

ノンアスベスト屋根材の特徴・欠陥とは?
一般的にノンアスベスト屋根とは、アスベストの使用が法律で制限された時期に販売された「アスベスト非含有屋根材」を指します!
まず、アスベストは耐熱性・耐久性・不燃性において非常に優れている事から様々な場所で使用され、特に屋根材としては多くのスレート屋根材に含有されていました。
ですが、皆様ご存知の通り、アスベストは健康被害が大きな問題となったことで素材としての使用が禁止されることとなります(>_<)
そうした背景から、それぞれの屋根材メーカーによって開発・販売されたのがニチハ「パミール」やクボタ(現在「ケイミュー」)「コロニアルNEO」などのノンアスベスト屋根材です!
ノンアスベスト屋根材が抱える欠陥
ノンアスベスト屋根材は、「健康被害の原因物質であるアスベストが含有されない安心できる屋根材」として広く採用される事となりました!
しかし、その時代アスベスト非含有屋根材の製造技術が確立されていなかった事から大きな欠陥を抱えてしまう事となります。

新築からしばらく経過するとひび割れ・色褪せ・欠け等の症状が発生しはじめ、10年程度経過すると屋根材がボロボロになってしまうのです(>_<)
上記の症状から屋根の点検を依頼して、初めてご自宅の屋根にノンアスベスト屋根材が使用されていると気づく方も多くいらっしゃいます。
特に、1990年代~2000年代後半までの間にスレート屋根を使用した工事をされた場合には、注意が必要です!
ノンアスベスト屋根材に塗装メンテナンスはおすすめできません!


冒頭でもお伝え致しました通り、「パミール」などのノンアスベスト屋根材が使用されている場合には塗装メンテナンスをご提案させて頂く事が出来ません!
それは、ノンアスベスト屋根に塗装を施してもその劣化症状を止める事は出来ない為です(>_<)
どんなに高品質な塗料を使用しても屋根材と一緒に剥離してしまいますので、塗装による屋根材の状態回復は困難です。
その為、ノンアスベスト屋根材は「塗装工事が無駄になってしまう屋根材」とも言われています!
ノンアスベスト屋根のリフォーム工事は、「屋根葺き替え工事」「屋根カバー工法」が選択肢となります。
まずは、信頼できる施工業者に点検を依頼してみましょう!
雹災害に遭われたノンアスベスト屋根の現地調査の事例
続いて、実際にご依頼を頂いた雹災害に遭われたノンアスベスト屋根の現地調査の様子をご紹介いたします!
町田市金森東にて雹により被災されたお客様よりお問い合わせいただき、現地調査にお伺いしてまいりました!
現地にお伺いしてお客様にお話をお伺いすると、ご自身でバルコニーから撮られたお写真を見せていただき、破損状況が酷かったので一度出直しドローンでの調査を行わせていただきました!

屋根材はスレートのスぺリアルNEOという屋根材でした!
スぺリアルNEOは2000年初期に製造されたノンアスベストスレートで耐久性に大きな問題を抱えた屋根材です。
また、スリットが多く入っていますので初期型ノンアスベストスレートの中でも割れが生じやすいものになります。
ただでさえ耐久性が低下している状態なのにも関わらず、そこに雹の被害を受けたことで屋根全体がボロボロになってしまっておりました。

雹の被害の場合、火災保険の申請を行うことが可能です!
ただし、自然災害による被災の項目を外されていると申請を行うことができませんので保険内容のご確認、見直しは行っていただいた方が良いかもしれません!
今回は火災保険の申請をかけつつ補修のお見積りをさせていただくことになりました
小屋裏の点検も併せて行いました!
お客様の方が別件で気になっているとのことでしたので併せて点検させていただきました!
雨が降った後に天井裏でポタポタ聞こえるような気がするとのことでしたので点検口から屋根裏に入らせていただき、周りの確認を行いましたところ一部雨染みが生じている部分がございました!

屋根は屋根材と防水紙の2重防水で雨から守っているのですが、経年劣化によって防水紙が劣化してしまうと雨漏りが生じてしまうことがございます。
今回は、ノンアスベスト屋根材が使用されていることからもあり、「屋根葺き替え工事」「屋根カバー工法」をご提案させて頂きました(^^)/
街の屋根やさんでは、ノンアスベスト屋根のリフォーム実績も豊富に持っております。
点検~お見積りの作成まで無料にて承っておりますので、ノンアスベスト屋根のリフォームをご検討されている方や、「自宅の屋根にノンアスベスト屋根材が使用されているかもしれない(>_<)」とご不安になられている方がおられましたら、ぜひお気軽にご相談下さい!
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

町田市ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております!
関連動画をチェック!
【新シリーズ:施工事例を紹介!】雹(ひょう)の被害を受けたスレート屋根をスーパーガルテクトで屋根カバー工事!【施工事例を紹介!街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介
【最新版】火災保険が適用される屋根工事や保険金申請の流れ
火災保険が適用される屋根工事、ってどういうことをイメージされるでしょうか? 昨今は大型台風の上陸や突然の雹による影響で屋根の破損が頻発し、火災保険を利用して無料・もしくは金額の一部負担のみで修理を行うケースも増加しました。 それに伴い火災保険が屋根工事に使えるという認知も広がったため、現状で発生し…続きを読むその業者、本当に大丈夫?2023年10月1日より資格が必須となる工事前アスベスト調査・報告義務を徹底解説!
スレート屋根の塗装やカバー工法、または葺き替え工事などを行う場合、業者は建材がアスベストを含んでいないかどうかを事前に調査する義務があるのですが、2023年10月より、法改正の影響でアスベスト事前調査を行うには国によって定められた資格を持っていなければならなくなりました。 これは業者だけではな…続きを読む瓦・スレート・金属 あなたの屋根はどのタイプ?
和風と洋風のテイスト、現代的と伝統的の時代感、現在はそれらの枠を飛び越えた様々なデザインの建築が増えました。一般的なお住まいも実に多彩です。また、それに合わせて屋根の形状も多様になってきました。オーソドックスな三角屋根、地球環境に配慮し太陽光発電を数多く載せられるように南斜面を広く取った屋根、そし…続きを読むアスベスト含有スレート屋根材の見分け方とリフォームの最適な解決方法
戸建て住宅などの屋根において、最後にアスベスト入りのスレート(カラーベスト・コロニアル)が使われてから20年近くが経過しようとしています。 屋根葺き替え・屋根カバー工法などの大規模な屋根リフォームをそろそろ検討しなければならない時期に来ているお住まいも多いと言っていいでしょう。 有害と言われるアス…続きを読むニチハパミールの問題。今後のメンテナンスが不安な方へ、5つの解決策をご紹介
漫画でページの内容を先読み! 屋根材が何層にも渡って剥離し、ミルフィーユのようになってしまい、最終的には剥がれて崩れ落ちていく… そんな悪夢のような光景を各地で起こしているのがニチハの屋根材「パミール」です。普通のスレート屋根材よりもはるかに短い時間で屋根材としての機能を喪失してしまう「パミー…続きを読む屋根材8種類の耐久性をランキングでご紹介!屋根材の選び方や特徴、おすすめの理由とは?
お住まいの中で最も過酷な環境に晒されているのが「屋根」です。 強風・寒暖・⾬・直射⽇光といった天候の影響をダイレクトに受けるため、そんな場所を守る屋根材は耐久性の高いものを選びたいですよね。 過去の屋根材には大きな問題を抱えている商品も存在していたため、「リフォームでは頑丈な屋根材を選びたい」「次…続きを読む知ってお得!屋根の便利な豆知識
普段に何気なく眺めている屋根ですが、近所のお住まいを見渡しただけでも、様々な形、様々な材料が使われていることが分かと思います。 また、グーグルアースなどでは世界中の屋根を眺めることができます。素敵なデザインのものもあれば、ユニークでかわいらしいものもあります。屋根の勾配とデザイン屋根の勾配が緩やか…続きを読むアスベストでの健康被害について正しく理解して適切に取り扱いましょう
街の屋根やさん東京ではお客様にご安心とご満足いただけるよう10のルールを定めました。スタッフ一同、このルールを厳守し、お客様がご納得されるサービスを提供することを。お約束いたします。…続きを読む屋根塗装・外壁塗装の知識
屋根塗装・外壁塗装が必要なわけ屋根塗装・外壁塗装工事は大きくわけると2つの理由があります。1.機能・性能UP塗料を外壁や屋根に塗装すると、膜(塗膜)を形成し、雨や紫外線などから保護してくれます。しかし、この塗膜も、経年とともに劣化してきてしまいます。塗膜が劣化すると、塗装が剥げ、やがて屋根や外壁の素…続きを読むこのページに関連する漫画コンテンツ動画をご紹介
漫画で読むならコチラ
動画で見るならコチラ
あなたの近くの街の屋根やさんはこちら
街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

このページと共通する工事内容の新着施工事例
- 【青梅市新町】劣化したノンアスベストスレートへジンカリウム鋼板を使用したカバー工事を税込150万円にて行わせていただきました!
-
【施工内容】
スレート屋根工事
- 日野市三沢にて石付きの屋根材エコグラーニを使用して屋根の葺き替え工事を税込243万円にて行わせていただきました!
-
【施工内容】
スレート屋根工事
- 国分寺市西本町にてディプロⅡを使用して屋根のカバー工事を税込175万円にて行わせていただきました!
-
【施工内容】
スレート屋根工事
町田市と近隣地区の施工事例のご紹介
- 町田市能ケ谷|バルコニーの雨漏りをウレタン通気緩衝工法(税込273,000円)で根本解決!写真でわかる完全修繕の流れ
-
【施工内容】
防水工事
- 多摩市聖ヶ丘にて、雨漏りの発生したバルコニーの笠木交換を税込630,000円にて行わせていただきました!
-
【施工内容】
雨漏り修理
- 町田市金森にてサンルームのポリカ交換工事を税込196,000円で行わせていただきました!
-
【施工内容】
その他の工事