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【防水工事】ベランダ・バルコニー・陸屋根に!種類を比較

更新日 : 2024年06月24日

更新日 : 2024年06月24日

【防水工事】ベランダ・バルコニー・陸屋根に!種類を比較

 防水工事とは、ベランダやバルコニー、屋上(陸屋根)に必要な、雨漏りを防ぐ工事です。

 現代は戸建て住宅でも、屋根が屋上(陸屋根)になっているお住まいや、大きなルーフバルコニーがあるお住まいが増えました。
 元々防水工事がされていても、年月とともに劣化してしまいます。定期的に点検とメンテナンスをしてあげましょう

 防水工事の種類の違いや特徴を解説します。

 街の屋根やさんでは、ベランダ・バルコニー、陸屋根にどのような防水工事が必要か、メンテナンスの方法など、点検したうえでご提案いたします。ベランダのひび割れがご不安、そろそろメンテナンスの時期かな?という時にはご相談ください。
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防水工事の種類を比較

 ベランダ・バルコニーや屋上に施される防水工事には種類があります。
 戸建て住宅、アパート・マンションなどで採用される防水工事の種類を解説します。

防水工事の種類 耐用年数
シート防水(塩ビ) 約10~20年
ウレタン防水 約10~14年
FRP防水 約12~20年

 防水工事にかかる費用は、一般的な住宅のベランダで20~50万円程度が目安です。現在の状態や使う材料で変わりますので、詳しくはお問合せください。

シート防水

シート防水

ゴム、塩化ビニールなど、防水性のあるシートを重ねていく防水工事

一般的な住宅やマンション等の陸屋根向き

 シート防水は、広い面積を比較的短期間で施工できるため、特に陸屋根の防水工事としてよく用いられます。シート自体が軽量なため、建物の重量負担が軽減できる点もメリットです。
 塩ビシート防水は摩耗性も高いのでよく出入りするベランダにも最適です。一方で、硬いものが当たったりすると破れてしまう可能性があるので注意しましょう。

シート防水工事についてもっと詳しく

ウレタン防水

ウレタン防水

液状のウレタン樹脂の塗布を重ねて、防水膜を作る防水工事

一般的な住宅やマンション等のベランダ・バルコニー・陸屋根向き

 ウレタン防水は、比較的安価でできる防水工事なので、ベランダや広い屋上にもよく使われます。柔軟性のある防水面が特徴です。樹脂を塗布する施工方法ですから、凸凹のある面や、劣化してしまった防水層の上からも容易に施工できることからも汎用性が高いです。(密着工法は不可)
 ただし乾燥に時間を要し施工期間が長いので、その間出入りができなくなってしまいます。

ウレタン防水工事についてもっと詳しく

FRP防水

FRP防水

ガラス繊維にポリエステル樹脂を含浸させた複合材料で層をつくる防水工事

一般的な住宅のベランダ・バルコニー向き

 FRPとはガラス繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略称です。ガラス繊維とポリエステル樹脂を合わせることで非常に硬く防水性の高い素材になります。
 他の防水工事よりも費用相場は高いですが、施工期間が短く済み、耐用年数も長いのがメリットです。

 木造建築で広い場所にはあまり向いていません。FRP防水は層が硬いので、建物が地震などで動くことでひび割れが起こりやすいのです。

FRP防水工事についてもっと詳しく

アスファルト防水

アスファルト防水

アスファルトをコーティングしたり、含ませたシートを重ねていく防水工事

大型ビル・マンションの広い屋上向き

 アスファルト防水は古くから利用されており、高い防水性と耐久性を備えた防水方法です。重量があり、施工には費用が掛かるため、一般的な戸建て住宅や、リフォームで使われることはほぼありません。
 ビルやマンションの陸屋根などで現在アスファルト防水なら、その他の防水工事にて改修することが可能です。

密着工法と絶縁工法

 防水工事の工法には「密着工法」「絶縁工法」があり、どのような場所に施工するかで変わります。

密着工法

密着工法

 下地に密着させて防水工事を行う基本的な工法です。新築や、下地に問題がない場所なら密着工法で防水工事が行われます。

密着工法のメリット × 密着工法のデメリット
工事がシンプルに済むので、コストが低く工期も短いことが利点です。 雨漏りしていたり、下地が水分を含んでいる場所に行うと、水分が蒸発できず防水層の膨れ等の問題に繋がります。

密着工法の構造

地に入り込んだ水分が水蒸気になると防水面が膨れや破れをおこすリスクがある

絶縁工法

絶縁工法

 密着工法と違い、下地と防水層を密着させず、間に通気シートを挟み込む工法です。シート防水なら「機械的固定工法」、ウレタン防水やFRP防水なら「通気緩衝工法」と呼ぶこともあります。

絶縁工法のメリット × 絶縁工法のデメリット
通気シートを通して水蒸気を逃がすことができるため、下地が水分を含んでいる場所でも影響なく施工ができます。その分、長持ちもしやすいです。 密着工法に比べ費用と工期がかかります。
また、密着していないため重歩行には向いていません。

絶縁工法の構造

絶縁工法の仕組み

あなたのお家は何防水?

 「現在、我が家のベランダには何の防水工事がされているのか?」
 防水工事の見分け方をまとめました。

 もし分からなくても、メンテナンスの際には点検に伺い、現在の防水の状態を確認したうえで改修・修理のご案内をいたしますからご安心ください。

防水工事の種類 特徴
シート防水 ・シートの継ぎ目がある
・表面に滑り止めの模様があるものがある
ウレタン防水 ・継ぎ目がない
・防水面に弾力性がある
FRP防水 ・継ぎ目がない
・摩耗してくると繊維が浮き出てくる

床がコンクリートやモルタルの場合

 陸屋根や、築年数の長い住宅ベランダでは、床面がコンクリートやモルタルのようなケースがあるでしょう。この場合はどのような防水工事がされているのか?よくあるケースは以下の2つです。
 どちらも、表面に大きなひび割れなどができていたらメンテナンスの時期です。改修時には上から新しい防水工事を施すことになります。

床面がコンクリートやモルタル

保護用のコンクリート・モルタルが施工されている

 防水工事をした上から、防水保護用のコンクリートやモルタルが施工されることがあります。防水面は外気にさらされませんから非常に長持ちしますが、見えないことでトラブルに気づかないこともあります。

床面の上に保護用のコンクリートやモルタル施工

防水モルタルで施工されている

 築年数の長い建物のベランダ・バルコニーなどは、防水材を混ぜたモルタルのみで造られていることもあります。簡易的な防水で、完全に雨水を防げるものではありません。

防水材を混ぜたモルタルのみで施工

防水の劣化・危険信号

 次のような症状が出始めたら、防水工事の改修時期かもしれません。無料点検をご依頼ください。

排水不良

表面の浮きや波打ち

ひび割れ

植物の繁殖

表面の荒れや色褪せ

表面の傷

排水不良

水が溜まる排水不良

 そもそも水を溜めるようには作られてはいません。水が溜まってしまうと様々な部分に悪影響を及ぼします。放置し続けると、建物内に漏れ出し、雨漏りや各部の腐食・劣化につながりかねません。

表面の浮きや波打ち

表面の浮きや波打ち

 表面が膨れてきたり踏むと変形する場合は、防水層がしっかり密着しておらず、内部に水分が溜まっている可能性もあります。特にシート防水が波打ってきたら大きく剥がれてしまうこともあります。

ひび割れ

ひび割れ

 ほぼ全ての防水方法で見られる病状です。雨水の浸入の他、紫外線なども直接あたることになるので、防水層の劣化を加速させます。

植物の繁殖

植物の繁殖

 アスファルトやコンクリートを割って芽を出す草花を見れば分かるように、植物の根や茎は非常に強いものです。アスファルトやコンクリートを破壊し、成長します。表面や外壁、防水層だけでなく、躯体そのものを損壊させてしまう可能性もあります。

表面の荒れや色褪せ

表面の荒れや色褪せ

 防水層を覆っているトップコートや表面の機能が低下してきた証拠です。完全に保護機能を失ってしまうと、防水層が直接、風雨や紫外線に晒されるため、劣化が早まります。

表面の傷

表面の傷

 歩行や風雨による磨耗、強風による飛来物などが原因で表面が傷ついてしまうことがあります。また、重い植木鉢を引きずったり、落下させたりした場合にも同様のことが起こりえます。表面だけでなく、その下の防水層にも傷がついている可能性もあります。傷の深さによって、対処法が異なります。

 防水工事の耐用年数はおよそ10~20年程度です。またそれ以外でもひび割れ、剥がれ等気になる点があればまずは無料点検をご依頼ください。

 雨漏りが起こってしまってからでは修理の費用や規模がかさんでしまうかもしれません。
 防水工事は定期的に点検・メンテナンスを行いましょう

防水の劣化は早めの修理対応が大切!日頃からの定期的な点検・メンテナンスが重要です!

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工事の流れ・防水工事、通気緩衝工法

高圧洗浄

防水工事の前に高圧洗浄を行います。

マットなどの撤去

高圧洗浄の様子

 まずは防水工事で邪魔になるものは撤去します。床に敷いてあったマットをどかしてみると苔が生えていました。このような苔や汚れを高圧洗浄で綺麗に洗い流します。150kgの高圧水流ですので、傷んだ箇所を洗浄する場合は圧を弱めて行います。

下矢印

立ち上がり部の施工

立ち上がり部の防水処理を行います。

立ち上がり部の境目に木材を充てる

作業中断時にはビニールで養生

 立ち上がり部(床と外壁の境目)もしっかり防水する必要があります。境目には木材を充て、後ほど上からウレタン防水を行います。工事は数日に渡って行われますので、その日の工事が終わった後、ビニールで養生しておきます。

下矢印

排水溝と脱気筒の設置

排水溝と脱気筒の設置を行います。

脱気筒を設置

排水口を設置

 通気緩衝シートを敷設し、脱気筒を設置します。古い防水層に溜まった水蒸気を逃がすのが脱気筒の役目です。これがないと水蒸気が溜まり、膨れなどの原因になります。排水溝付近もウレタン防水材を周辺に塗布しておきます。

下矢印

防水工事完了

ウレタンを塗布した後、トップコートを施します。

排水口に蓋キャップ

トップコートを施してウレタン防水が完了

 ウレタンを2回塗布し、厚い防水層を作ります。その後、ウレタン防水層を紫外線から保護するためのトップコートを施します。排水口に蓋キャップを設置し、清掃を行ってウレタン防水(通気緩衝工法)は完了です。

工事の流れ・FRP防水工事

防水層の撤去

古い防水層を撤去します。

シート防水を撤去

下地が露出

 シート防水からFRP防水へ変更します。まずはシート防水の防水層を撤去します。すると写真のような下地が見えてきます。この上にFRPの防水層を作っていきます。

下矢印

下地の設置

木材を使って防水の土台を作ります。

木材を敷き詰めて下地を作成

垂直の内角部分に面木を入れ、木材での下地が完成

 木材を敷き詰めて下地を作ります。現場で寸法を測り、ぴったりのサイズでカットしたものを隙間無く設置していきます。写真が木材の設置が完了したところです。この後、防水性を高めるために垂直の内角部分に面木を入れます。

下矢印

プライマーの塗布とガラスマット設置

プライマーを塗布した後、ガラスマットを敷設します。

木材で作った下地の継ぎ目にシーリングを施工

ガラスマットを敷きます

 木材で作った下地の継ぎ目にはシーリングを施します。その後、樹脂との密着性を高めるためにプライマーを塗ります。続いてその上からガラスマットを敷き、樹脂を塗りこんでいきます。

下矢印

防水層作成

ガラスマットにポリエステル樹脂を含ませます。

ガラスマットの上にポリエステル樹脂を含ませて防水層を形成

気泡処理を行いながらの作業

 ガラスマットとの上にポリエステル樹脂を含ませ防水層を作ります。この時、気泡が入ったまま樹脂が硬化すると強度が落ちてしまいます。ですので気泡処理をしながら作業を行います。

 この時、ガラスマットとポリエステル樹脂との化学反応が起き、樹脂に含まれるスチレンという物質が独特の臭気を放ち、工事中は周囲にとてもきつい臭いが漂います。この臭いは都市ガスのような臭いで、他の防水工法に比べて最も臭いが強いと言われています。

下矢印

トナー入りのポリエステル樹脂を塗布

トナー入りのポリエステル樹脂を塗布し、防水層を厚くします。

ポリエステル樹脂を塗布して防水層を厚くします

防水層の厚みが増し、表面が滑らかになる

 更に防水効果を高めるために、トナーを入れたポリエステル樹脂を塗っていきます。この作業により防水層に厚みを持たせると共に、表面を滑らかにすることができます。

下矢印

FRP防水工事完了

トップコートを塗布して防水工事完了です。

防水層を保護するためのトップコートを塗布

FRP防水工事が完了

 ベランダは人が歩いたりするので、防水層を保護するためにトップコートを施します。また、光沢が出るので見栄えを整える効果もあります。トップコートを数回塗布してFRP防水工事は完了となります。

【防水工事】ベランダ・バルコニー・陸屋根に!種類を比較まとめ

●防水工事には大きく分けて4種類あります
  シート防水
  ウレタン防水
  FRP防水
  アスファルト防水
●また、密着工法と絶縁工法という2つの工法があります
●排水不良、浮きや波打ち、ひび、植物の繁殖、表面の荒れや色褪せ、傷などが見られたら防水工事メンテナンスをご検討ください

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