
HOME > 屋根リフォームで夏の暑さ対策、屋根塗装・換気棟設置で省エネに.....
更新日 : 2023年04月27日
更新日 : 2023年04月27日
屋根リフォームをするなら、暑さ対策も視野に入れてみませんか?
屋根などのリフォームというと、雨風を凌ぐための機能を回復させるために行うことがほとんどです。しかし、ちょっとの工夫とコツでこれまで以上の快適な暮らしを手に入れることをご存知ですか。暑さや寒さを緩和し、光熱費を削減することもできるのです。
・夏は2階が暑くて困る、という方
・屋根の塗替えや葺き替えをご検討中の方
夏を涼しく健康的に過ごすための暑さ解消屋根リフォームをご案内します。
目次【表示】
2 階のお部屋の暑さや湿気に悩んでいる方
棟板金の交換などのメンテナンスをお考え方
換気棟は、夏の暑さ対策・湿気対策に有効な屋根部材です。
屋根の下の小屋裏(天井裏)は太陽に照らされた屋根の熱気が伝わってきて夏の間はいつも高温。 お部屋との間には断熱材があるのですが、断熱材は熱の移動を遅くするだけで、いつかは室内へと伝わります。
加えて、小屋裏へはお部屋の暑い空気も上昇してきますから、熱気が非常に溜まりやすい場所なのです。その熱気を自然に排出してくれるのが換気棟です。
棟に通風孔のある換気棟を設ければ、小屋裏の熱気を屋外へと排出してくれます。自然の対流を利用しているため電気代などのコストも一切、かかりません。熱気だけでなく、湿気も排出しますので、季節を問わず結露防止にも役立ちます。
設置方法は屋根の棟に換気用の通風孔を設け、これまでの棟板金と交換するだけです。台風シーズン前に棟板金交換を兼ねて換気棟にしておけば、飛散する心配もなくなります。
※設置可能かどうかはお問合せください。
換気棟から「排気」をするためには「吸気」も効率よくできることが重要です。
そのため、換気棟設置の際は
・軒先に設置される「軒先換気」
・妻側の壁に設置される「妻換気(ガラリ)」
がきちんと機能しているかも確認してもらいましょう。
換気棟を設置するには、まず屋根に穴を設けないといけません。5㎝くらいの幅で、換気棟の長さに合わせ、屋根材と屋根下地を切断、屋根裏が見える形になりました。
開けた穴の周りに「捨て水切り」を設置します。換気棟のために開けた穴から雨漏りを起こさないよう、雨水を逃がす役割をします。
接続部にもしっかりとシールを充填し、換気棟を取り付けていきます。屋根に穴を空けているわけですから、何よりも止水処理が重要です。今回は1mの換気棟を2つ並べて設置しました。
日中のみならず、夕暮れ以降もお部屋の暑さに悩んでいる方
小さなお子様やご高齢の方が家族にいる方
暑さだけでなく、冬の寒さにもお悩みの方(断熱塗料のみ)
屋根の暑さ対策として遮熱塗料をおすすめするケースは多いです。通常の塗料と比べてもさほど値が張るわけではないため、屋根塗装をする際に「せっかくなら」と遮熱塗料を選ばれる方も増えました。実際に塗り替えた方から「お喜びの声」や「ご満足の声」を聞くケースが非常に多いのも遮熱塗料です。
お客様からよく聞く感想が「昼間はエアコンの設定温度を控えめにできるし、日が沈むとすぐにエアコンなしで過ごせる」というものです。遮熱塗料は日光を反射し、建物への蓄熱も防ぐので日が沈むとすぐに涼しくなるのです。
日本ペイント「サーモアイシリーズ」
「サーモアイ」は住宅用塗料メーカー大手の日本ペイントが販売する遮熱塗料です。
ブリキ板に「一般屋根用塗料」と「サーモアイSi」を塗布し赤外線ランプを照らしたところ、一般塗料の方は表面温度が70℃以上になりましたが、サーモアイの方はそれより19.7℃も低かったとの実験結果があります。
実際、真夏の屋根表面は80℃近くになることもあります。点検で登らせていただくと素手では触れないほどです。それを抑えられるのであれば、室内の温度上昇も軽減できますね。
暑さ対策・節電のためにサーモアイ4F(クールライトグレー)でスレート屋根を塗り替えたお宅では、電気代が約27%削減できたとのお話もあります。
断熱塗料は夏の暑さをやわらげるだけでなく、冬の寒さに対してもその効果を発揮します。お値段は遮熱塗料よりも高いものの、夏も冬も光熱費を削減できるのがメリットです。
各社、遮熱・断熱塗料をラインアップしております。詳しくは塗装施工店にお問合せください。
・エスケー化研「クールタイトシリーズ」
・ダイフレックス「スーパーセランシリーズ」
・日進産業「ガイナ」
など
暑さ対策として屋根に遮熱塗料や断熱塗料を選ぶのなら、断然、明るめの色をおすすめします。
白い服より黒い服の方が暑い、そのような経験があると思います。同じように塗料も明るい色の方が遮熱効果をより発揮するのです。一番効果が高いのはホワイトですが、屋根の色としては明るめのグレーやグリーンなどが人気です。
「屋上の階下がとても暑い」「我が家の屋根は屋上だから屋根塗装ができない」そんな場合には、遮熱機能のあるシートやウレタンで防水施工をしたり、トップコートを遮熱塗料にすることもできます。陸屋根や屋上などを備えたお家でもお部屋の温度を下げることは可能なのです。
屋根全体のリフォームをお考えの方
築年数が長く屋根からの雨漏りなどにお悩みの方
屋根材の種類や施工方法によっても室内への熱の伝わり方は違います。屋根リフォームをご検討中の方は、暑さ対策も視野に入れ屋根材選びをしてみましょう。
一般に、屋根瓦は厚く瓦の下に空気層を十分に確保できるため断熱性が高いと言われます。しかし近年はその瓦屋根が減ってきています。軽くて施工性の良い屋根材が好まれるためです。そうなると人気なのはスレートや、ガルバリウム鋼板などの金属製屋根ですが、これらは薄い屋根材のため断熱性には劣ります。
特に金属が熱を伝えやすいことはご想像いただけるのではないでしょうか。
これまでトタン屋根で十分に断熱対策をしていなかったため、夏は部屋が暑くてたまらない、という方もいらっしゃるでしょう。
金属屋根なら、「スーパーガルテクト」や「横暖ルーフ」等、断熱材一体型の屋根材を選ばれることをおすすめします。こうした屋根材は内部の断熱材と裏面のアルミ加工により、熱を伝えやすい金属の問題をクリアしています。
金属屋根材だけでなく、スレートや瓦屋根でも暑さ対策をするなら、屋根の下に断熱材(断熱シート)を施工する方法もあります。
住宅の省エネ基準はここ数十年で強化されていますが、築年数の長い住宅は断熱性能が不十分かもしれません。屋根リフォームと併せて暑さ対策を見直してみましょう。
また、現在の屋根が金属やスレート、アスファルトシングルなら、屋根カバー工法でのリフォームが可能です。屋根が二重になるので断熱性・防音性も高くなり、暑さ解消につながります。
※屋根の劣化状態によっては屋根カバー工法ができないこともあるので点検時に確認します。
小屋裏(屋根裏)の換気・暑さ対策は十分でしょうか。屋根工事やリフォームの際には小屋裏の状態も確認してもらいましょう。
あなたのお住まいは天井断熱?屋根断熱?違いと特徴、屋根リフォーム時に検討したい適切な断熱方法を知っておきましょう。
瓦棒屋根からの葺き替えで屋根の断熱性強化!
築年数の長いトタンの瓦棒屋根で熱がこもってしまう構造だった屋根の葺き替えを行いました。
・断熱性のある屋根材
・断熱材の敷き込み
・換気棟の設置
にて暑さ対策です。
既存の屋根を解体したら垂木を設置して下地を強化します。そこへ、スタイロフォームという軽くて丈夫な断熱材を敷き込みます。新しい屋根材MFシルキーにも断熱性能はありますが断熱材と併用することでより高い効果が見込めます。
さらにその上から、構造用合板を貼り、防水紙を敷きます。
換気棟を取り付けるため頂部に穴を空けました。真夏だと穴を空けたときに内部から熱い空気が出て来るので、換気棟の重要性が分かりますね。
エアコンが効かない、暑くて湿気が高い、そういったお悩みを解消する屋根リフォームです。
ベランダやバルコニーの照り返しに悩んでいる方
ベランダやバルコニーの波板交換などのメンテナンスをお考えの方
「ベランダやバルコニーに屋根は付いているけど、簡易的なもので透明な樹脂製だから、夏は照り返しが強く、お部屋も暑い」、そんな思いをされている方にお薦めしたいのが、遮熱ポリカです。
ベランダ・バルコニー屋根の樹脂製波板を遮熱機能を持ったものへと交換してしまいましょう。遮熱ポリカは熱の元となる熱線を約50%カットすると言われています。
直射日光で80℃のところを通常の波板では約70℃、遮熱ポリカの下では約50℃にまで下がるというデータがあります。これはかなり効き目が期待できますね。
遮熱ポリカは通常のポリカに比べるとかなり高いのですが、そもそも通常のポリカ自体がお安めです。
涼しさと快適さを手に入れることができ、なおかつ今後は毎年役に立つことを考えたら、高価とは言えないと思います。
波板が古くなってきたという方は台風シーズン前に交換を兼ねて遮熱ポリカにしておけば、飛散する心配もなくなります。
既に天窓が設置してあり、古く、動きが悪く活用していない方
既に天窓はあるが固定タイプで開閉ができないので、できるタイプにしたい方
勾配天井(平らな天井ではなく屋根に沿った天井)で暑さにお悩みの方
※勾配天井には比較的、簡単に天窓を設置することができます。
通常の天井にも設置できないことはありませんが、工程は多くなります。
新築の時にこだわって屋根に設けた天窓(トップライト)、すっかり締め切ったままではないですか?
・開け閉めがしにくくなった
・古くなって雨漏りが心配
そんな天窓を新しいものと交換して、新築の時以上の換気機能を取り戻してみませんか。
「メンテナンスしたいけど、かつて存在していた天窓メーカーがなくなってしまってどうしたらいいか分からない」という方も多いでしょう。現在はどのメーカーの天窓であっても、簡単に新しいものへと交換できるようになったのです。加えて20 年の保証もついています。
換気というと、壁についた窓を開けるだけで充分という方も多いと思います。空気の対流を考えると、理想的な換気には上方にも出口が必要となってきます。上方に天窓が設けられていれば理想的な換気となり、結露も防止することができます。
遮熱塗料を使って屋根塗装をする。屋根材の下に断熱材を施工する。こうした屋根リフォームで暑さ解消になるのはもちろん、省エネにもつながりますね。光熱費の削減になればさらに嬉しい効果です。
地域によってはこうした省エネを伴うリフォームに補助金や助成金が使える場合があります。補助金・助成金の制度があるか、どのような工事・リフォームが対象になるか、ちいきによってまちまちなので確認してみましょう。
注意したいのは、多くの場合、工事前の申請が必要になるということです。自治体に確認し、申請の際は工事業者にも相談しましょう。
「雨風からお住まいを守る」これが屋根本来の機能ですが、屋根リフォームで毎日の生活をさらに快適なものにできるかもしれません。
お住まいの暑さ・寒さにお悩みの方だけでなく、そろそろ屋根リフォームを検討していたという方も、ぜひ屋根の暑さ対策をご検討ください。
しかし暑さ対策(断熱)に重要なのは屋根だけではありません。屋根のリフォームでも十分効果は期待できますが、お住まいの窓や壁、床などからも熱の移動は行われます。
窓や外壁の断熱対策が十分でないと、せっかく対策した屋根の効果が半減してしまうかもしれません。
街の屋根やさんは屋根工事専門店ですが、お住まい全体の問題・お悩みについてできる限り伺い必要な工事をご提案いたします。まずは無料点検にて屋根やお住まいの状態を確認させていただきます。
屋根リフォーム、屋根塗装、換気棟等にご興味を持たれた方は街の屋根やさんまでお問い合わせください。
●2階の暑さと湿気対策には換気棟の設置がおすすめです。棟板金交換の際にはご検討ください
●夕暮れ以降も暑いなら、遮熱塗料での屋根塗装がおすすめです
●断熱塗料での塗装なら冬の寒さ対策にもなります
●屋上・陸屋根でも遮熱塗装、暑さ対策が可能です
●屋根全体のリフォームをお考えなら、遮熱性能の高い屋根をご検討ください
●ベランダやバルコニーの照り返しにお悩みなら、遮熱ポリカへの変更がおすすめです
●天窓の設置や、新しい天窓への交換も暑さ対策として有効です。換気ができるタイプを設置しましょう
●省エネリフォームには自治体の補助金や助成金が使用できる場合があります。工事前に確認してみましょう
この記事の監修者
富田 功義
▼保有資格
2級建築施工管理技士・雨漏り診断士・一般建築物石綿含有建材調査者
20,000棟以上の施工実績を持つ『街の屋根やさん』多摩川支店の支店長。
赤外線カメラを使用した雨漏り調査など、幅広いお悩み事に対応可能なリフォームアドバイザー。
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