超重要!スレート屋根に必須のタスペーサーで雨漏りを防止
更新日 : 2024年04月18日
更新日 : 2024年04月18日
スレート(コロニアル・カラーベスト)屋根を塗装すると雨漏りを起こすことがあるといったら貴方は信じられますか。
スレート屋根の屋根塗装後には塗り替えによって狭くなったり、塞がれてしまった排水経路をしっかりと機能するようにしなければなりません。
それが縁切りと呼ばれる作業で、現在では屋根材の重なり部分に挟み込むタスペーサーがその役割をしています。
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屋根塗装の重要性
まずは、屋根塗装の必要性についてご紹介させて頂きます!
屋根は紫外線・強い雨風・気温変化など、屋根は常に厳しい環境に晒されています。
その為、特に屋根材自体に防水性が備えられていないスレート屋根などは、定期的な屋根塗装を行う事で防水性・撥水性を維持する必要があります!
屋根塗装は単に見た目を良くするために限らず、機能を回復して屋根を健全な状態に保つ役割があります!
定期的な屋根塗装メンテナンスは、屋根材の劣化を防止して寿命を延ばす事に繋がります!
知っていますか? スレート(カラーベスト・コロニアル)屋根では屋根塗装が原因で雨漏りが起こるということを
瓦屋根やスレート屋根の場合、屋根材と屋根材の重なり部分に隙間が設けられています。何のために設けられているかというと、通気と水分を排出するためです。
普通の雨の場合、屋根材の下に雨水が浸入することはありませんが、横殴りの激しい雨の場合、屋根材の下に雨水が入り込んでしまうこともあります。
この雨水や湿った空気の出口として隙間が設けられているのです。
スレート屋根の場合、この隙間の大きさが適切でないと困ったことが起こります。隙間がゼロだと浸入した雨水を排出できませんし、狭すぎると毛細管現象を起こして雨水を吸い上げてしまうのです。
吸い上げられた雨水は防水紙を劣化させていきますし、雨漏りの原因にもなります。
スレート屋根の重なり部分の隙間は数mm程度です。屋根塗装をした場合、この数mm程度の隙間が塗料によって塞がれてしまうことが多く、お客様から「他社で屋根塗装をしたら、雨漏りがはじまってしまった」というご相談を受けることもあります。
スレート屋根の塗装で最も大事なのがこの数mmの隙間を確保するということなのです。スレート屋根の重なり部分の隙間を確保することやその作業を縁切りと言い、スレート屋根の塗装の中でも重要な工程です。
1.雨漏り
雨が降るたびに天井の雨染みの数が増えていく、大きくなっていくという不安を感じずにいられない状態となってしまった。屋根の上に上ってみるとスレートの重なり部分はほぼゼロで、皮すき(金属のヘラ状のもの)も全く入らない状態。これでは中に入ってしまった雨水や水蒸気が全く外へ出て行かなくなってしまう。
2.部屋がジメジメする
お客様から「屋根塗装してからどうも部屋がジメジメするように感じる。外がカラッととしている晴れている日でも2階の部屋では湿気を感じる。何となくかび臭いし、雨漏りではないか?」とご相談を受け、調査してみるとやはり縁切りされていなかった。縁切りしてみると溜まっていた水が出てきた。
3.防水紙の劣化と野地板の腐食
スレートの下に染み込み、逃げ場をなくした雨水が防水紙を劣化させ、さらにその下の野地板まで腐食させてしまったという例。こうなると腐食部分は全て撤去し、新しく作り直さなくてはならないので費用も嵩んでしまう。もちろん、室内の壁にも雨染みができていた。
狭い隙間や管の中を液体が上昇(液体の種類によっては下降)していく物理現象。
液体の表面張力と隙間や管の中の濡れやすさによって発生する。ストローを挿した飲料水で容器の液面よりもストロー内の液面が上昇しているのも毛細管現象である。
隙間を確保するための「縁切り」には2種類の方法があります
スレート屋根の重なり部分の隙間を確保する縁切りには手作業で塗膜に切り込みを入れていく方法と重なり部分にタスペーサーを設置して隙間を確保する方法の2種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
1.手作業によって塗膜を切っていく方法
屋根塗装が全て終わった後に皮すき(金属のヘラ状のもの)やカッターで重なり部分に切り込みを入れ、隙間を確保する方法です。
2.タスペーサーによって隙間を確保する方法
下塗りが終わった後、重なり部分にタスペーサーを挿入し、隙間を確保する方法。
タスペーサーバネの構造で充分な隙間が確保する。重ね塗りしても塞がれる心配がありません。
タスペーサーによる縁切りはその部材の購入費がかかりますが、塗膜を傷つける心配がないというメリットがあります。また、作業時間も短いため、それだけ作業費も少なくなります。手作業との総額の差はほとんどありません。
タスペーサーの種類・費用目安
タスペーサーは全部で3種類
2017年5月に発表された新製品。毛細管現象がより起こりにくい形状を採用したことで雨水の切れと通気性がアップ。塗料の用材に対する耐性も向上。
スレートの傷みがない場合に使用するタイプ。手で重なり部分の隙間に挿入できる。どこなく家を思わせる形状が特徴。
スレートや下地が傷んでいる場合に使用するタイプ。コの字形をしている。
タスペーサーの単価と費用
タスペーサー | 費用の目安 |
---|---|
タスペーサーの単価 | 約10円~50円 |
必要なタスペーサーの数 | 屋根1平方メートルあたり約10個 |
30坪(約99平方メートル)の屋根に必要な費用 | 約10,000円~50,000円 |
タスペーサーの費用は、その種類や施工する屋根の面積によって異なります。
一般的に、タスペーサーの単価は約10円~50円程度で、屋根1平方メートルあたりの施工には10個程度のタスペーサーが必要とされています。
したがって、屋根の面積に応じて、タスペーサーの全体的な費用を計算することができます。
例えば、30坪(約99平方メートル)の屋根を塗装する際、タスペーサーに掛かる費用はおよそ10,000円~50,000円になることが一般的です。
ただし、屋根の傾斜・屋根材の種類・屋根の状態によっても費用は変動しますので、あくまで目安として参考にしてみて下さいね!
また、当然ですが手作業による縁切りには部材費用は掛かりません。
しかし、タスペーサーによる縁切りと比較して作業時間・作業費が掛かりますので、総額の差はほとんどありません。
その上、前述の通り手作業による縁切りはデメリットが多い事から、やはりタスペーサーによる縁切りがおすすめです。
タスペーサーを使用したスレート屋根の塗装工程
タスペーサーを使用した屋根塗装も通常の工程とほぼ変わりありません。ただ、タスペーサーを挿入する工程はメーカーの指定があり、下塗りが乾燥した後になります。
1.高圧洗浄
2.下塗り
3.タスペーサーの挿入
下塗りが充分に乾燥しましたら、タスペーサーを挿入していきます。標準的なスレート屋根材、約910mm幅の場合、左右それぞれ15cmのところに挿入します。
下塗りが乾燥した後にタスペーサーを挿入する理由は塗料によって溶けてしまうことを防ぐためです。
もちろん、用材に対して耐性がある材料を使用していますが、リスクは最小限にします。挿入しにくいところは工具を使います。
4.中塗り・上塗り
中塗りをした後、上塗りを行います。乾燥したら、屋根塗装の竣工です。
化粧スレート屋根の塗装メンテナンスの施工事例をご紹介!
次に、実際に施工させて頂いた化粧スレート屋根の塗装メンテナンスの施工事例をご紹介させて頂きます!
お住まいのメンテナンスをご検討されていたY様ですが、日課のウォーキングの途中で弊社のラッピングカーをお見掛けされたことで、お問合せを頂きました!
ありがとうございます!
約10年前に塗装メンテナンスをされたそうですが、屋根全体の塗膜に劣化が見られチョーキング現象も確認されました。
チョーキング現象は、塗料に含まれる顔料が紫外線の影響によって劣化する事で、白い粉状となって表面に浮き出てしまう現象です!
屋根を擦ってみると写真の様に手に白い粉が付着します。
チョーキング現象は、塗膜が劣化しているサインでもあります!
屋根全体の塗膜の劣化が進行している事から、塗装メンテナンスをご提案させて頂き、工事のご要望を頂きました。
塗装は、下塗り・中塗り・上塗りと3回に分けて行われますが、全体に忘れてはいけないのが下塗り後の「縁切り」です!
写真の様に、タスペーサーを屋根材同士の重なり部へ差し込んでいきます!
中には「塗料で隙間を埋めることが防水に繋がる」と仰る業者さんもいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。
繰り返しとなりますが「隙間」は屋根材内部の雨水・湿気・結露の排水口として非常に重要な役割を担っています!
今回、仕上げ塗料にはファインパーフェクトベストを使用させて頂きました!
耐用年数と価格のバランスが取れた、コストパフォーマンスの高い塗料となります。
中塗り・上塗りと2回に分けて仕上げる事で、塗料の持つ性能を最大限発揮できる厚みをもった塗膜を形成出来ます。
無事、化粧スレート屋根の塗装メンテナンスが完了致しました!
お色はモスグリーン色を選定頂きましたので、印象が大きく変わりました!
屋根の防水性・撥水性が回復した上、タスペーサーによる縁切りもしっかりと施工させて頂きましたので、雨の日もご安心頂けると思います。
大きさはどれくらいですか?
画像を見る限り、とても小さく感じますが、大きさはどれくらいでしょうか。
横5cm、縦4cmです
タスペーサー01~03で大きさは微妙に異なりますが、約5cm×4cmです。タスペーサー01で横45mm、縦36mmです。
Q.大きさはどれくらいですか?
画像を見る限り、とても小さく感じますが、大きさはどれくらいでしょうか。
A.横5cm、縦4cmです
タスペーサー01~03で大きさは微妙に異なりますが、約5cm×4cmです。タスペーサー01で横45mm、縦36mmです。
素材は何ですか?
見た感じ、プラスチックのような樹脂でできているようですが、素材は何でしょうか。
ポリカーボネイトからできています
プラスチックよりも強く、耐候性の高いポリカーボネイトからできています。踏んでも割れない充分な強度があります。
Q.素材は何ですか?
見た感じ、プラスチックのような樹脂でできているようですが、素材は何でしょうか。
A.ポリカーボネイトからできています
プラスチックよりも強く、耐候性の高いポリカーボネイトからできています。踏んでも割れない充分な強度があります。
1つの屋根にどのくらいの個数を使いますか?
以前、屋根塗装した時に屋根の広さが80㎡と言われました。うちの場合はどの程度の個数が必要でしょうか。
1㎡あたり10個を使用します
スレート屋根材1枚につき2個使用しますから、1㎡あたりの使用個数は10個になります。80㎡のスレート屋根の場合、800個を使用することになります。
Q.1つの屋根にどのくらいの個数を使いますか?
以前、屋根塗装した時に屋根の広さが80㎡と言われました。うちの場合はどの程度の個数が必要でしょうか。
A.1㎡あたり10個を使用します
スレート屋根材1枚につき2個使用しますから、1㎡あたりの使用個数は10個になります。80㎡のスレート屋根の場合、800個を使用することになります。
タスペーサーそのもののお値段はどれくらいですか?
機能的に凄いことは分かるのですが、樹脂製だし、それほど高いもののようには見えません。タスペーサーそのもののお値段はどれくらいですか。
1個、数十円程度です
それほど値段が高いものではありませんが、使用する個数が多いためにまとまった額にはなります。
Q.タスペーサーそのもののお値段はどれくらいですか?
機能的に凄いことは分かるのですが、樹脂製だし、それほど高いもののようには見えません。タスペーサーそのもののお値段はどれくらいですか。
A.1個、数十円程度です
それほど値段が高いものではありませんが、使用する個数が多いためにまとまった額にはなります。
色は黒以外ないのですか?
屋根と同じ色のものがほしいのですが、黒以外はないのでしょう。
黒が基本で、タスペーサー02のみ茶色があります
基本的に塗料で塗ってしまうので色はあまり気にならないと思うのですが、黒が基本色でタスペーサー02のみ茶色があります。
メーカーのカタログによるとその他の色も受注生産可能だそうです。
Q.色は黒以外ないのですか?
屋根と同じ色のものがほしいのですが、黒以外はないのでしょう。
A.黒が基本で、タスペーサー02のみ茶色があります
基本的に塗料で塗ってしまうので色はあまり気にならないと思うのですが、黒が基本色でタスペーサー02のみ茶色があります。
メーカーのカタログによるとその他の色も受注生産可能だそうです。
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タスペーサーによる縁切りの重要性のまとめ
●スレート(カラーベスト・コロニアル)屋根では屋根塗装が原因で、塗料によって通気と雨水を排出させるための隙間が塞がれてしまい、雨漏りが起こることもある
●通気の雨水の通り道を確保するのが縁切り
●縁切りしないと雨漏りが発生したり、お部屋がジメジメする。屋根の野地板などが腐食してしまうことも
●縁切りには手作業の他、タスペーサーによっても行える
●タスペーサーは3種類、屋根の傷み具合などにあわせて最適な物を選びましょう
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