屋根断熱のメリット|天井断熱との違いや室内の快適性向上・電気代削減に繋がる理由とは?
更新日:2024年04月04日
こんにちは!街の屋根やさんです(^^)/
「断熱材」という言葉をお聞きになったことがある事は多いと思われますが、「屋根断熱」という言葉はあまり馴染みが薄いのではないでしょうか(>_<)
しかし、ロフト・屋根裏部屋が備え付けられているお住まいで生活されている方や、そうした空間に憧れを抱く方にとって、屋根断熱は非常に重要なお住まいの要素です!
今回は、屋根断熱の特徴・役割と併せて、メリット・デメリットを詳しくご紹介致します!
さらに、天井断熱との違いや、工法・材質の種類についても解説致しますので、ぜひご覧ください(^^)/
目次【】
1. 屋根断熱とは
屋根断熱とは、屋根構造部分に断熱材を施す事でお住まい全体の断熱性能を高める方法です!
屋根部分に直接断熱材を施すことで、家全体の熱効率を高めることができます。
その為、屋内の快適性の向上に繋がります!
1-1. 屋根断熱の特徴
屋根断熱は、屋根の内側に断熱材を設置します。
この断熱材には熱の伝わりを遅らせる性質があり、屋内の熱を外に逃がしにくくすることで室内温度を一定に保つ効果が得られます(#^^#)
また、屋根断熱は屋根裏部屋や吹き抜けなどの屋根下空間の快適性が特に向上しますので、そうした空間を有効活用出来る事が最も大きなメリットとなります!
1-2. 屋根断熱によるエネルギー効率の向上・電気代削減効果
屋根断熱は室内温度を快適に保つ一方で、お住まい全体のエネルギー効率向上・電気代削減効果にも繋がります!
- 〇冬季の暖房効率
寒い季節には、屋根断熱は屋内の暖かい空気が逃げるのを防ぎます。
暖房機器の使用時間や稼働を減らすことが出来ます! - 〇夏季の冷房効率
暑い季節には、屋根断熱が外部からの熱の侵入を防ぎます。
エアコンなどの冷房機器の稼働が抑えられます!
屋根断熱の施工は冷暖房機器の稼働を抑え、電気代の削減効果にも繋がります!
また、1度施工してしまえば上記の様な効果を1年を通して長期間得られます(#^^#)
快適性の向上のみならず、節約効果が得られるのは嬉しいですよね(^^♪
1-3. 屋根断熱と天井断熱の違い
屋根断熱と天井断熱は、施工箇所・目的において大きな違いがあります!
まず、屋根断熱は屋根の内側全体に断熱材を施すことで、屋根自体の断熱効果を高めるのに対し、天井断熱は屋内の天井部分にのみ断熱材を設置し、屋根と天井の間の空間を断熱材で覆う方法です。
その為、天井断熱では天井裏の空間が断熱されないため、その空間を生活空間として活用することは出来ません。
一方で、屋根断熱は屋根裏を含めて断熱効果が得られますので、屋根裏を居住空間として利用することが出来ます(#^^#)屋根裏をロフト・屋根裏部屋として活用することも可能になりますので、住宅の空間利用の幅が広がります!
ただし、屋根断熱は天井断熱と比較して導入コストが大きく、施工も複雑です。
その為、屋根裏空間を活用する予定が無いお住いであれば、天井断熱の方が適していると言えます!
屋根断熱・天井断熱は、屋根裏空間を活用したいかどうかで選びましょう(^^♪
2. 屋根断熱の工法と断熱材
屋根断熱の工法・断熱材の種類は様々です。
以下に種類とそれぞれの特徴をご紹介致します!
2-1. 屋根断熱の主な工法
屋根断熱には大きく分けて充填断熱工法と外張り断熱工法の2種類があります。
充填断熱工法 | 垂木の間に断熱材を充填する方法で、隙間なく詰めることで高い断熱効果が得られます。 施工時の手間やコストが抑えられるメリットがありますが、施工品質によって断熱効果にばらつきが出てしまう可能性があります。 |
---|---|
外張り断熱工法 | 野地板の外側に断熱材を張り付ける方法で、建物全体を断熱材で覆うことで断熱性を高ます。 隙間が生じにくく一定の断熱性能を確保しやすい事がメリットです。また、屋根の構造に依存せず、多様な建物に適用可能です! |
屋根断熱工事において重視されるポイントによって、最適な施工方法は変わります!
2-2. 使用される断熱材の種類
屋根断熱に用いられる断熱材には、多様な種類があります。
それぞれの断熱材には特徴がありますので、以下にご紹介致します(^^)/
無機繊維 | ガラス繊維や鉱物繊維から作られる断熱材で、グラスウールやロックウールが代表的です。 これらの断熱材は優れた断熱性能とともに、防音性や防火性にも優れています。 コストも比較的抑えられますので、幅広い用途に使用されています。 |
---|---|
天然繊維 | 羊毛や木繊維などの自然素材を使用した断熱材です。 これらは環境に優しい素材であり、有害物質の放出が少ないことが特徴です。 防音性や吸湿性に優れており、快適な居住環境を提供しますが、比較的コストは高めです。 |
発泡プラスチック | 硬質ウレタンフォームなどの合成素材から作られる断熱材です。 この材料は軽量で施工が容易であり、高い断熱性能を持っています。 湿気に強い特性も持ち合わせており、特に湿度が高い環境での使用に適しています。 |
断熱塗料 | 断熱効果を備えた塗料です。 屋根の補修やメンテナンスと断熱を同時に行うことができるメリットがありますが、断熱効果は他の材料に比べて限定的と言えます。 |
屋根断熱をご検討される場合、建物の構造や居住環境に合わせて最適な材料を選択することが重要です!
3. 屋根断熱のメリットとデメリット
ここまで屋根断熱の特徴を解説させて頂きましたが、屋根断熱にはメリットがある一方でデメリットもあります(>_<)
次に、屋根断熱のメリット・デメリットを詳しく解説致します!
3-1. 屋根断熱のメリット
以下は、屋根断熱のメリットです!
- 〇お住まい全体の断熱効果向上
屋根断熱は屋根全体に断熱材を施すことで、お住まい全体の断熱性能を向上させます。
夏場は熱の侵入を減少させ、冬場は暖かさを保持することに繋がりますので、1年をを通して屋内を快適な温度に保つ効果が得られます! - 〇電気代の削減
屋根断熱は、お住まい全体のエネルギー効率を高める効果もあります!
その為、暖房や冷房にかかるエネルギーの使用量が減り、電気代削減にも繋がります(#^^#) - 〇屋根裏空間の活用
天井断熱と違い、屋根断熱の断熱効果は屋根裏空間にも及びます(^^)/
その為、屋根裏をリビングスペース、子供部屋、あるいは収納スペースなどとして有効活用できるようになります😊
3-2. 屋根断熱のデメリット
快適性・エネルギー効率の向上、屋根裏空間の活用など大きなメリットがある屋根断熱ですが、以下のデメリットに注意が必要です!
- 〇初期投資の高さ
屋根断熱は、天井断熱に比べて広い範囲に断熱材を施工するため、初期投資が高くなる傾向があります。
断熱材の種類・品質によっても価格が変動しますので、それによっても工事費用が大きくなる場合があります(>_<) - 〇施工業者に技術が求められる
屋根断熱は施工が複雑であることから、比較的高い技術が要求されます。
その為、適切な施工が行われなければ、断熱性能が低下してしまう事態を招きます😰
施工を依頼する業者選定はより重要と言えます(>_<) - 〇冷暖房効率の低下
上記に紹介したメリットと矛盾してしまう内容ですが、これは断熱材が直接の原因ではありません。
例えば、屋根裏空間が吹き抜けとなっている場合、その空間に設置されている冷暖房機器がカバーする空間は広くなることから、その分稼働も大きくなります。
空間の利用方法によっては冷暖房効率の低下から、電気代が高くなる場合もありますので注意しましょう!
上記の様に、屋根断熱にもデメリット・注意点が存在します(>_<)
屋根断熱をご検討されている方がおられましたら、こうしたデメリットを予め念頭に置いておくことをおすすめいたします(^^)/
4. 屋根断熱における重要なポイント
屋根断熱を効果的に行うためには、いくつかの重要なポイントがあります!
4-1. 屋根通気の重要性と湿気の危険性
「屋根通気」は、屋根断熱において非常に重要です!
屋根通気とは、屋根断熱を行う際に断熱材の外側に設けられる通気層を通じて空気を流す機構のことを指します。
この通気層は屋根と断熱材の間に設けられ、屋根の内部に蓄積される熱や湿気を効率的に排出する役割を果たします(#^^#)
以下は、屋根通気の役割です!
- 〇結露防止
屋根内部に湿気が蓄積すると結露が発生し、木材の腐食やカビの原因となります😱
通気層はこの湿気を外部に逃がし、結露を防ぎます。 - 〇断熱性能の維持
湿気が断熱材に吸収されると、断熱性能が低下してしまいます。
通気層によって湿気を適切に排出することは、断熱性能を維持する事にも繋がります! - 〇屋根材の保護
夏場の熱や冬場の冷気は屋根材の負担になります。通気層には、これらの温度変化から屋根材を保護する役割もあります。
屋根断熱において、特に注意しなければならないのが「結露」です。
上記の様に「結露」は木材のの腐食・カビの発生の原因となります(>_<)
その為、屋根材を内部から腐食させてしまう事によって大きな被害に繋がってしまいます😥
上記の様な被害を未然に防ぐ為にも、屋根断熱と屋根通気はセットで考えましょう(^^♪
4-2. 断熱材の選び方と費用
屋根断熱の効果を最大限発揮するためには、断熱材の適切な選択が重要です。
以下に断熱材を選ぶ際に考慮すべきポイントをご紹介致します!
- 〇断熱性能
断熱材の基本的な性能であり、どれだけの熱を遮断できるかという基準です。一般的に熱伝導率が低い材料ほど、高い断熱性能を持っています! - 〇耐久性
優れた断熱性能を備えていても、耐久性が乏しければ意味がありません(>_<)耐湿性・耐熱性を含めた耐久性も確認しましょう。 - 〇コストパフォーマンス
どの様な部材にも言える事ですが、価格の安さだけを重視するのはおすすめできません!
求められる断熱性・耐久性とコストのバランスが最もとれている物がコストパフォーマンスに優れていると言えます!
断熱材の費用は材料の種類や質、必要量によって異なります。
例えば、無機繊維材料は比較的安価で一般的に使用されますが、天然繊維材料や高性能な合成材料はコストが高くなる傾向があります。
また、断熱材の厚さや施工面積によっても費用は変動します。
屋根断熱の費用は、導入時のコストだけでなく、施工費用や将来的なメンテナンス費用も含めてご検討されることがおすすめです。
高性能な断熱材を選ぶことは初期投資の増加に繋がりますが、メンテナンスコストや断熱性能による電気代の削減効果などで、長期の目で見ればトータルコストが抑えられる場合もあります(#^^#)
5. 屋根断熱も街の屋根やさんにお任せください!
今回は、屋根断熱について詳しく解説させて頂きました(^^)/
屋根断熱は屋根の構造部分に断熱材を設置する事で、お住まい全体の断熱性を高める事から、屋根裏空間の有効活用を可能にします(#^^#)
また、1年を通して屋内が快適な温度に保たれるだけでは無く、エネルギー効率の向上によって冷暖房機器の稼働が抑えられますので、電気代削減効果にも繋がります😊
ただし、導入コストが大きく、屋根裏空間の活用方法によっては電気代が増加してしまう可能性もありますので、注意しましょう(>_<)
天井空間を活用する予定が無ければ、施工費用が抑えられる天井断熱が選択肢となります!
屋根断熱の施工は高い技術が必要とされることから、業者選定が特に重要です!
屋根通気・断熱材の選定や、費用についても相談出来る、技術・経験が豊富な施工業者へ依頼される事をおすすめいたします!
お住まいの断熱効果を高めたい方や、シミ・カビの発生にお困りの方がおられましたら、私達、街の屋根やさんまでお気軽にご相談下さい!
点検~お見積りの作成まで無料にて実施させて頂きますので、ご安心ください(^^)/
この記事の監修者
富田 功義
▼保有資格
2級建築施工管理技士・雨漏り診断士・一般建築物石綿含有建材調査者
20,000棟以上の施工実績を持つ『街の屋根やさん』多摩川支店の支店長。
赤外線カメラを使用した雨漏り調査など、幅広いお悩み事に対応可能なリフォームアドバイザー。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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