
HOME > 施工事例 > 江戸川区松江で令和元年房総半島台風で棟板金を破損したコロニア.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
担当:渡辺
江戸川区松江のH様邸は三階建てのツーバイフォー住宅とのことです。レンガを使った外壁が特徴的な素敵な建物でした。令和元年の房総半島台風の影響で棟板金の部分が浮いているように見えるという事でわたしたち「街の屋根やさん」にお問い合わせをくださったそうです。左右の建物に挟まれておりますが、まずはH様の気が付いていない部分にも被害が無いか確認していきます。
三階建てゆえ、地上からでは屋根の表面は確認できませんが、グルっと建物を確認しているときに雨樋の破損を発見いたしました。三階の軒周りの雨樋です。一部が欠けてしまっておりました。通常は破損する部分ではないためこちらも台風による飛来物による破損が考えられます。使用している雨樋はエスロンのE70という角型雨樋です。この雨樋は現在廃版となっている為、部分修理はできません。つながっている部分はすべて代替品にて交換となってしまいます。
三階部分にあるベランダから屋根に登ることが出来たため、H様の一番気にされている「棟板金」の調査を行っていきます。H様邸の屋根は化粧スレート材で葺かれています。この屋根材の場合、台風被害では棟板金の損傷のほかにも屋根材自体が破損することも多いので、破損が無いかを確認して参りました。
幸い、屋根材の化粧スレート材には被害はありませんでした。棟板金の部分を見て行くとH様のおっしゃっていた通り板金の浮きが見られました。屋根の形状は切妻と寄棟が合わさっているものでしたが、主に切妻形状の屋根の棟部分に被害を受けておりました。南北で明らかに隙間が違っている状態でしたので、間違いなく風災と考えられます。点検の結果から、風災被害として、雨樋の復旧交換工事と棟板金交換工事、それら工事に必要な足場仮設の工事見積を保険会社に提出し、問題なく認めてもらえましたので、工事契約、工事と進んで参ります。屋根工事、雨樋工事となるため、当然足場が必要となります。せっかく足場を掛けるなら、という事で屋根塗装も行う事になりました。
足場仮設、工事の際の騒音、埃の問題等、お互いさまとはいいながらもやはり少なからずご近隣の皆様にはご迷惑が掛かってしまうものです。工事の前には周囲のご近隣様にはご挨拶をして回っております。ただし、新型コロナウイルス拡散防止の観点から、インターホン越しのご挨拶かソーシャルディスタンスを保って対応させていただいております。
近隣様との間隔も土地柄狭いですが、十分注意しながら足場仮設工事は無事に終了いたしました。
屋根塗装を行う前に、台風被害に遭った棟板金を交換していきます。既存の棟板金を外し、貫板も交換していきます。外した貫板の状態を確認いたしましたが、腐食という程度までは傷んでおりませんでした。という事はかなりの強風が棟部分に当たり板金を浮かせたという事になります。
棟板金、貫板を撤去した部分にはゴミなどが溜まっております。清掃を行うとともに棟板金内部の防水紙の状態も確認いたします。その後、貫板を固定していきます。今回の棟板金交換工事では貫板に腐食に強い樹脂製の貫板を使用していきます。
樹脂製貫板を屋根に設置したら、新しい棟板金を被せて側面をステンレス製ビスで固定し棟板金工事は終了となります。通常、新築時の棟板金固定はスクリューネイルで固定されています。ビスに換えることで保持強度は飛躍的に高くなります。毎年脅威を増す台風には安心ですね。
棟板金交換工事の後、屋根塗装工事に移ります。塗装に先立ちまして屋根の高圧洗浄を実施していきます。静音型の洗浄機を使用しますがそれでも音は響きます。洗浄の際はお客様に水道をお借りいたします。以前どのくらいの水を使用するのか調べたことがありますが、平均的な家の大きさで屋根から外壁、ガレージの洗浄を行って2㎥ほどでした。無駄な水を使用しないようにバケツにフロートのついたホースで給水しております。このフロートが浮き上がる事でホースについている弁が閉じ給水を止め、水位が下がると弁が開いて給水が始まる仕掛けです。
屋根には思った以上に砂や汚れが付着しています。洗浄は強い圧力をかけた水を噴射させてそれらの汚れを洗い流すのでメッシュシートを張ってある足場でも周囲への洗浄水の飛散があります。また建物にダイレクトに付着すると洗浄の範囲も手間も増えてしまうため、雨樋と足場の間にマスカーで養生を行います。
急勾配の屋根という事もあって、あまりコケ類は付着しておりません。今回の塗装工事がH様の家では初めての塗装工事となります。汚れをしっかり落としていきます。
屋根塗装工事に使用する塗材は、日本ペイントのファインパーフェクトベストを使用します。ラジカル制御型ハイブリット塗料で人気の同社パーフェクトトップの屋根塗料版です。シリコン塗料以上の耐候性、汚れにくさで人気の塗料です。下塗りには今回が初めての屋根塗装という事もあり、日本ペイント指定の下塗り材ファイン浸透シーラーを使用します。どちらの塗料も「ファイン」という言葉が入っておりますが、これは日本ペイント社では弱溶剤系の塗料を表しております。
浸透シーラーといわれるだけに、屋根材に塗るとスーッと浸透していきます。初めての塗装という事もあり浸透も早く、しっかりと屋根材に密着します。
下塗りが終わった後はニッペファインパーフェクトベストにて中塗り、タスペーサーの設置を行いました。屋根の色は既存色に近い色をご希望だったため、ディープグレー色を選択しています。
中塗りの乾燥を待って、上塗りを同じ塗料で行い、屋根塗装工事は終了となります。メーカーの指定する量、乾燥時間をしっかり守る事で期待耐候を維持できます。やみくもに塗るだけではないのが塗装の奥深いところでもあります。
屋根塗装工事が終了いたしました。足場を解体するまで、メッシュシートを下します。お客様もやっとお洗濯物が干せると喜んでくださいました。
新しく交換した棟板金にも屋根同色の同じ塗料を使用し塗装を行いました。新品のガルバリウム鋼板に塗装するのでしっかりと目荒らしを行い塗装しています。
足場解体後、ドローンを使って撮影いたしました。次の台風でも安心だし屋根もキレイになってよかった!と喜んでいただけました。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
2019年9月9日の台風15号、10月12日の台風19号の勢力は凄まじく、各地より被害のご相談をいただきました。江戸川区にお住まいのお客様からもお問合せをいただき、私たち街の屋根やさんでは、数多くの災害復旧工事を実施してきました。
台風発生当時に比べて、ブルーシートがかかった屋根を見かける機会も減り、それだけ復旧工事が進んでいるように感じますが、中には、まだ工事を行えていない方もいらっしゃると思います。台風シーズン前にしっかりと補修を行いましょう。
【工事前】
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今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
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街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
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