廃盤になったスレートの適切なメンテナンスのタイミングは?チェックしておきたい劣化症状を解説
更新日:2023年02月21日
屋根材には適切なタイミングで正しくメンテナンスをおこなうことで、より長く効率的に維持ができるようになります。廃盤になった屋根材ももちろん同様で、メンテナンスを怠ってしまえば劣化が進行して雨漏りが起きることにもなりかねません。
「10年ほどを目安に塗装メンテナンスを」と言われることが多いですが、屋根や塗料の劣化速度はお住まいによって様々です。屋根材が廃盤になっていたというお住まいは築年数が経過していることも多いので、特に注意をしていきましょう!
スレート屋根のメンテナンスの基本サイクル
おおまかな目安にはなりますが、スレート屋根は以下の間隔で各工事を行うことが推奨されています。
・屋根塗装:10年ごと
・屋根カバー工事:築20~30年
・屋根葺き替え工事:築20年以上
ただし屋根材の劣化速度は様々な要因によって差が生まれ、スレートの種類や使用塗料の性能、寒暖差や日差しの影響、メンテナンス方法などによって異なってきます。上記の間隔をベースにしつつ、屋根の異常に気が付いた段階で早期の対応をしていただくことが大切です。
メンテナンスのサインとなる劣化の種類
雨漏りが起きているという場合はもちろんですが、他にも以下のような症状が見られたら調査をご依頼いただくことをオススメします。
色褪せ
スレートは塗装によるメンテナンスが大切な屋根材です。もしも前回の塗装が剥がれたり、色褪せているという場合には塗料による保護性能が低下していると考えられます。塗膜の防水性が失われると屋根が汚れやすくなり、さらに以下のような症状が起きやすくなります。
苔や藻、カビの繁殖
塗膜による防水性が低下したことでスレートが水分を含みやすくなった場合、苔や藻、カビが繁殖するようになります。屋根の表面が緑色やオレンジ色になっているという場合はこれらの影響が考えられますので塗装メンテナンスを考えていきましょう。
ひび割れ、欠け
塗料の機能が劣化すると、雨水や紫外線の影響を受けやすくなり屋根材のひび割れが発生します。ひび割れが進行したスレートは塗装メンテナンスができない場合があり、大がかりな工事が必要になるためご自宅の庭に屋根材の欠片が落ちていたという場合は早期の対応をお心がけください。
棟板金の浮き、歪み
屋根材とは少し異なるのですが、棟板金が浮いているという場合も注意が必要です。棟板金は屋根の頂上部に設置された金属板のことで、浮いて隙間が生じるとそこから屋根内部へ雨水が侵入するようになります。もし近くに高台等があり状態を見ることができるという方は屋根材と併せてチェックしてみてください。
廃盤となったスレート屋根調査の様子をご紹介
ここからは、実際にお客様より廃盤となったスレート屋根の調査をご依頼いただいた際の様子をご紹介していきます。すでに塗膜が劣化し、いくつかの劣化症状が見られました。
まずは左側の写真についてですが、屋根材が白みがかったような色味に変色していることがわかるでしょうか。これは前回の塗装が色褪せて、屋根の色が透けてしまっていることによるものです。
また、一部ひび割れの発生も確認できました(写真右側)。塗膜が劣化すると、このように屋根材の損傷が発生しやすくなってしまいます。
ひび割れこそ発生していますが大きな損傷はなく、お客様も次回のメンテナンスで屋根材を変更しようと計画をされているということでした。そのため今回はスレートのメンテナンス方法として、屋根塗装工事をご提案させていただきました。
お客様より2階の暑さを軽減したいとご要望をいただきましたので、屋根塗装には遮熱塗料のサーモアイシリーズを使用していきます。サーモアイシリーズは下塗り塗料にも遮熱機能が備わっているという画期的な塗料です!夏場の暑さにお困りの方は是非ご検討ください。
記事内に記載されている金額は2023年02月21日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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