清瀬市あたごで苔の生えた屋根を調査しました

更新日：2021年05月13日

日が当たりにくい北側は苔が生えやすい

　清瀬市あたごで調査した屋根の写真です。屋根も全体的に傷んでいる状態ですが、黄色い苔が屋根を覆うように生えていることがわかります。よく見ると苔がよく生えている面とそうでない面が別れていますが、これは屋根の面している方角が関係しています。苔は直射日光を嫌うため、日の当たりやすい南側を向いている屋根には生えづらく、逆に北側には生えやすくなります。今回の屋根でも、その傾向がよく見て取れます。

家の周りに緑が多いと苔も生えやすい

　家の周りに緑が多い場合も注意が必要です。苔は胞子を飛ばすことで繁殖しているので、苔が多く存在する緑の多い場所では、苔の胞子がよく飛んでくることに繋がります。また、湿気が多いことも苔の繁殖を促す原因ですが、今回のお宅のように雑木林に囲まれた家では、湿度も高くなり苔の生えやすい条件が一通り揃ってきます。苔の生えた場所は水を蓄えてしまうため、劣化のスピードが早まってしまうことも厄介です。

洗浄では根本的な解決にならないこともあります

　スレート屋根がまだ新しいときは、塗装によって防水されることにより、苔が定着することは困難になっています。しかしながら経年劣化が進んだスレート屋根では、塗装の効果が薄れてスレートが水を吸ってしまうようになります。水を含んで凸凹している表面のスレートは苔にとってとても住みよい場所になってしまい、放っておけば繁殖が徐々に進行してきます。症状が軽いうちであれば洗浄によって除去し、塗装のメンテナンスで屋根を再び守ることもできますが、繁殖が進んで根を張った苔は洗浄しても根が残ってしまい、再び生えてくることも珍しくありません。築年数が20年近く経って来ると屋根の表面だけでなく内部の防水紙（ルーフィング）の寿命も考えなければならなくなるため、塗装のメンテナンスではなく葺き替えやカバー工法によるメンテナンスを行います。ここまで苔が繁殖している場合、カバー工法で屋根材を上から被せても内部で腐食が進む恐れがあるため、基本的には葺き替え工事がおすすめです。

　私たち、街の屋根やさんではお客様の家の状況に合わせた最適なご提案ができるように努めていいます。また、新型コロナウィルスへの対策として、訪問時はマスクの着用を徹底しておりますので、ご安心してお声掛けください。

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