グリシェイドNEOに塗装工事が出来ない理由とは？ノンアスベスト屋根材の歴史や欠陥まで徹底解説！

更新日：2024年10月07日

　住宅に使用されるスレート屋根材は、一般的に7～10年に一度を目安として塗り替え工事が必要となります！
　屋根を綺麗にする事はもちろん、劣化が進行した塗料の保護機能を回復させる非常に重要なメンテナンスです😥

　しかし、同じスレートの中でも一般的に「ノンアスベスト屋根材」と言われる種類は塗装によるメンテナンスは出来ません！

　「グリシェイドNEO」もそうしたノンアスベスト屋根材の一つです(>_<)

　今回は、グリシェイドNEOを含むノンアスベスト屋根材の歴史・欠陥と併せて塗装によるメンテナンスを施す事が出来ない理由まで詳しい情報を解説いたします(^^)/

ノンアスベスト屋根材の歴史・特徴

　まず、ノンアスベスト屋根材とは一般的に1990年代後半～2008年頃までの時期に販売されていた屋根材であり、通称「ノンアス」とも呼ばれ塗装出来ない屋根材として知られています！

　一昔前、アスベストはその優れた特性から多くのスレート屋根材に含有されていましたが、健康被害が問題視されてからそれを制限・禁止されることとなります。

　そこで、各屋根材メーカーがそれぞれ開発・製造されたアスベストが含有されていない屋根材が「ノンアスベスト屋根材」です。

　クボタ（現：ケイミュー）「グリシェイドNEO」「コロニアルNEO」やニチハ「パミール」など、安全性の高い新しい屋根材として多くのお住まいで使用される事となりました。

　しかし、ノンアスベスト屋根材はアスベスト非含有屋根材の製造技術が確立されていなかった事を要因として大きな欠陥を抱えてしまう事となります。

　製品の種類によって異なりますが、多くの場合には施工後数年で著しいひび割れ・剥がれ・色褪せ等の症状が発生してしまいます。

　さらに症状が進行する事で屋根全体はボロボロになっていき、その様な状態になってから初めてお住まいにアスベスト含有屋根材が使用されているとお気付きになるケースも少なくありません！

グリシェイドNEOを含むノンアスベスト屋根材が塗装出来ない理由

　冒頭でもお伝え致しました通り、 グリシェイドNEOを含むノンアスベスト屋根材は塗装メンテナンスを施す事は出来ません！

　それは、塗装を施して塗膜の保護機能を回復出来たとしても屋根材自体の劣化は止まらず、せっかく施した塗膜も屋根材と一緒に剥がれてきてしまいまう為です😰

　その為、ノンアスベスト屋根材は塗装出来ないというよりも「塗装が無駄になってしまう」という表現が正しいかもしれません(>_<)

　また、塗装を行う際には職人が屋根の上を歩く事はもちろん、高圧洗浄による清掃作業が必要になる事もポイントです！

　ノンアスベスト屋根は劣化が進行する事で耐久性も著しく低下させてしまう為、それらの作業が逆に屋根の損傷や雨漏りを引き起こしてしまう可能性があります。

　ノンアスベスト屋根の劣化は塗装メンテナンスで解決することは出来ず、新規屋根材を被せる「屋根カバー工法」や、既存の屋根材を一度撤去して新しい屋根材へ葺き替える「葺き替え工事」が選択肢となります！

　どちら施工方法もメリット・デメリットがございますので、ご予算や将来的なライフスタイルと併せてじっくりとご検討されることがおすすめです。

　ご自宅の屋根がノンアスベスト屋根と疑われる場合、まずはノンアスベスト屋根に関する知識・実績を豊富に持つ信頼できる施工業者・リフォーム会社へ点検を依頼してみましょう！

グリシェイドNEOの現地調査の事例

　それでは、次に実際にお伺いをさせていただいたノンアスベスト屋根材「グリシェイドNEO」が使用されたスレート屋根の現地調査の流れをご紹介いたします！

　千代田区神田にお住まいのお客様より「屋根のメンテナンスを検討しているので点検してほしい」と、お問い合わせをいただき現地調査にお伺い致しました。

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