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世田谷区代沢で色褪せと苔が進むスレート屋根を調査

更新日:2026年07月01日

世田谷区代沢のお客様から、「これまで塗装で手入れをしてきたけれど、築年数も経ってきたので今の状態をしっかり見てほしい」とご相談をいただき、私たちが現地調査に伺いました。
お住まいは築33年で、屋根材にはニューコロニアルが使われているスレート屋根です。
到着してまず感じたのは、屋根全体の形状は大きく崩れていないものの、表面の風合いが全体的にくすみ、経年による傷みが広く進んでいるということでした。
部分的な補修だけで済ませる段階か、それとも今後を見据えた改修が必要かを見極めるため、上空からの確認と近接調査、さらに小屋裏の状態まで丁寧に確認していきました。

屋根全体に広がる色のくすみと経年劣化

ドローンで全景を確認すると、切妻と寄棟が組み合わさった屋根面全体に、灰色がかった色褪せが均一に広がっていました。
スレート一枚一枚の輪郭は確認できるものの、表面の艶は失われ、場所によっては白っぽく見える部分もあります。
局所的な不具合というより、屋根全体で防水性の低下が進んでいる状態という印象でした。

ドローンで見た屋根全景

スレート屋根は塗膜によって雨水の染み込みを抑えていますが、年数が経つと紫外線や風雨の影響で保護機能が落ちていきます。
全体がこのようにくすんでくると、表面が水をはじきにくくなり、湿気を含みやすくなります。
そのままにすると苔や汚れが定着しやすくなり、さらに劣化が進行して、将来的にはひび割れや反りなどの不具合につながる恐れがあります。

表面の色褪せが目立つ屋根材の状態

屋根に近づいて見ると、スレートの表面は黒に近い本来の色味が薄れ、全体に白っぽい筋状の退色が見られました。
棟まわりや取り合い部分を含めて広い範囲で同じ傾向が出ており、塗膜が均一に摩耗していることがうかがえます。
意匠性の問題だけでなく、表層の保護機能が弱くなっているサインとして捉える必要があります。

色褪せたスレート屋根

このような色褪せは、長年の紫外線、熱、雨水によって塗装の樹脂成分が分解されることで起こります。
築33年という年数を考えると、既存屋根材そのものも相応に傷んでいる可能性があります。
塗膜の劣化を放置すると、屋根材が水分を含みやすくなって乾燥と吸水を繰り返し、表面の脆弱化が進みます。
結果として、割れや欠けが起きた際に雨水の浸入口になりやすくなるため注意が必要です。

棟板金まわりに見られた錆の付着

棟板金の周辺では、黒い板金の表面に小さな変色があり、その近くのスレートにも茶色っぽい錆の付着が確認できました。
板金自体の形は大きく崩れていませんでしたが、留め付け部や表面の塗膜が少しずつ傷み、雨だれに沿って錆成分が流れた様子が見て取れます。
屋根材の色褪せの中にこうした錆跡が混じると、劣化の進行がより分かりやすく現れます。

棟板金周辺の錆跡

板金部分は風雨の影響を受けやすく、塗膜の劣化や固定部の緩みがあると錆が発生しやすくなります。
錆そのものは見た目の問題だけでなく、進行すると板金に穴あきや浮きが生じることがあります。
とくに棟は屋根の頂部にあたるため、異常を放置すると雨水が内部へ入り込み、下地材の腐食や雨漏りの原因になりかねません。

軒先に広がる苔の繁殖

軒先のスレート表面には、黄緑から茶色がかった苔が連続して付着していました。
とくに屋根材の重なり部分や先端付近で目立ち、表面がざらついて水分を留めやすくなっている様子です。
手前側ほど苔が厚く見え、塗膜が薄くなったところへ湿気が残りやすくなっていることが分かります。
苔の繁殖は防水性低下の分かりやすい目安です。

軒先の苔が付いた屋根

苔は日当たりや乾きにくさの影響でも発生しますが、屋根材の表面保護が弱っているとより定着しやすくなります。
苔が水分を抱え込むことで屋根材が長時間湿った状態になり、劣化の進行を早めてしまいます。
寒暖差や乾湿の繰り返しによって、スレートの反りや欠けを招くこともあるため、見た目以上に注意したい症状です。

小屋裏では下地の状態も確認できました

小屋裏に入って確認すると、野地板は木目が見える状態で、大きな崩れや著しい変形は見られませんでした。
全体として構造材の納まりも安定しており、直ちに大規模な下地交換が必要という印象ではありません。
屋根の表面には劣化が進んでいる一方で、内部の下地まで深刻な被害が及んでいる様子は現時点では確認されませんでした。

小屋裏の野地板の状態

小屋裏に大きな雨染みや著しい腐食が見られないのは安心材料ですが、外側の屋根材がこのまま傷んでいけば、今後内部に影響が及ぶ可能性は十分あります。
とくに既存のニューコロニアルはアスベスト含有屋根材にあたる年代の製品であるため、改修方法の選定は費用面と安全面の両方を踏まえて慎重に考える必要があります。

下地を活かした屋根カバー工事が現実的です

今回の調査では、屋根全体に色褪せが広がり、苔の繁殖や板金部の錆も確認できました。
築33年が経過していること、これまでのメンテナンスが塗装中心だったことを踏まえると、今後は塗り替えだけで長く安心を保つのは難しい状態です。
優先順位としては、まず既存屋根材の保護性能低下に対応すること、そのうえで棟板金まわりの防水性をしっかり立て直すことが重要になります。

工法としては葺き替えも選択肢に入りますが、既存のニューコロニアルがアスベスト含有屋根材のため、撤去・処分には対策費用がかかります。
今回は小屋裏で下地の状態も確認でき、著しい劣化が見られなかったことから、既存屋根を活かす屋根カバー工事がご予算と性能のバランスに優れた方法だと私たちは判断しました。
防水紙を新設し、その上から軽量な金属屋根材を重ねることで、雨水への備えを高めながら建物への負担も抑えやすくなります。

街の屋根やさんでは、こうしたスレート屋根の調査からお見積もりまで無料で承っております。
地域密着で対応しているからこそ、世田谷区代沢のような住宅が密集したエリアでも、周辺環境に配慮しながら最適な工事方法をご提案できます。
屋根にアスベストが含まれているか分からない、塗装で十分なのか判断できないという場合も、私たちが現地で分かりやすくご説明します。
気になる症状がありましたら、早めの確認で安心につなげていきましょう!

 記事内に記載されている金額は2026年07月01日時点での費用となります。
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