棟板金の状態を確認しました。
I様邸の屋根には、屋根の頂部に設置された大棟と、軒先方向へ伸びる隅棟(下り棟)がそれぞれ1本ずつ、計2本設置されており、全体の長さはおよそ8mでした。
外観上は、板金の飛散やめくれといった不具合は見られず、一見すると問題のない状態でした。また、スレート屋根と棟板金の間にも大きな隙間は確認されませんでした。

棟板金を固定している釘を確認したところ、数ミリ程度の浮きが見られました。
ただし、浮きの程度は軽微で、箇所も2~3か所に限られていたため、固定力が大きく低下し、板金が大きく動いてしまうような状態ではありませんでしたので、ご安心いただける状況でした。
棟板金の釘浮きや抜けは、主に気温差による板金の膨張・収縮が原因で発生します。
夏場の日中に気温が上昇すると板金が膨張し、その動きに引っ張られることで釘が徐々に外側へ引き出されます。
その後、夜間に気温が下がり板金が収縮して元の大きさに戻っても、引き出された釘は元に戻らないため、釘浮きが生じてしまいます。
これに加え、下地である貫板の劣化など、複数の要因が重なる場合もあります。
このように板金の固定力が低下すると、強風や台風時に棟板金が飛散し、周囲の建物や人に被害を及ぼす二次災害や、雨漏りにつながる恐れがあります。
そのため、定期的な点検や適切なメンテナンスが重要となります。
工事の提案
以上の調査結果をご報告したところ、現時点では緊急性の高い不具合はありませんでしたが、築年数を踏まえ、I様ご自身も交換をご希望されていたため、棟板金交換工事をご提案しました。ご検討の結果、今後の安心を考慮し、棟板金交換工事をご依頼いただく運びとなりました。
なお、棟板金交換工事の費用は、20mまでの交換で税別120,000円から承っております。































































































































































































































































