寄棟屋根(よせむねやね)のメリット・デメリットと切妻屋根との比較検討
更新日:2023年11月16日
寄棟屋根(よせむねやね)とは屋根形状の一つです。様々な屋根形状がある中でも多くの住宅に用いられている寄棟ですが、メリットもあればデメリットも存在します(>_<)
また、寄棟とよく比較される切妻屋根との違いなどをこのページでご紹介いたします!(^^♪
寄棟屋根とは?
寄棟屋根の読み方は「よせむねやね」です!
比較的多くのお住まいに見られるスタンダードな屋根の形状で、頂上から軒先に向かって4方向に屋根の面がある構造です。
一番頂上部にある棟を大棟といい、傾斜のある棟は隅棟、もしくは下り棟と呼びます。
寄棟屋根のメリット
多くの建物に採用される屋根の形状である寄棟には、多くのメリットがあります!(*^-^*)/
・方向を選ばず建てることができる
寄棟は建物の4方向に屋根が向いているので、建物を建てる際の制限が少ないです。切妻屋根などは妻部分に屋根がないなどの理由から建てる方向にも制限がでてきますが、寄棟は屋根と外壁とのバランスも均等なので方法の制限が少なくなります!
・高さ制限のある立地でも有利
都心部などで斜線制限という建物の北側の高さに制限がある条項があります。これは隣人の日照や採光などの環境を保つための制限ですが、寄棟屋根は全方向が傾斜になっているため他の屋根の形状よりも有利になります!
・景観の良さ
横から見た時に屋根が台形になっていることから、どっしりと落ち着いた雰囲気が寄棟にはあります。そのことから和風建築に昔から用いられることが多いのですが、デザインによっては現代的な印象にもなるので和風・洋風のどちらでも幅広く使われているんですね(#^.^#)
・耐久性の高さ
4方に屋根があるので外壁の部分的な劣化が発生しにくいです。また、切妻のように2方向に屋根の面があるよりも4方面に屋根の面が分散されているので風雨や雪などの影響も分散されます!
特に雪が屋根に積もった場合、雨樋に雪が溜まって壊してしまうケースがありますが、4面の屋根であれば分散するのでそのリスクは軽減できます。
・耐風性の高さ
これも4方向に屋根の面があることのメリットですが、強風がどの方向から拭いても屋根の傾斜が風を切る形になるので葺き返しによって被害がでることが少ないです。
寄棟屋根のデメリット
・コストがやや高い
屋根が4面あるので切妻や片流れ屋根のような面が少ない屋根と比較して建築時のコストがやや高くなります!
また、切妻などのシンプルな形状と比較して複雑な形状ですので、部材も多くなり工期や費用が掛かってしまう傾向にあります(>_<)
・屋根裏のスペースが取りにくい
寄棟のメリットで屋根があまり高くならないので、高さ制限のある立地では有利とお話ししましたが、逆に屋根裏に大きなスペースが取りにくいことが挙げられます。
屋根裏には湿気や熱気が籠りやすいですが、スペースを広く取ることで換気効率を上げることができます!
寄棟のようにあまり広いスペースが取れない場合は換気効率を上げるために軒天や棟部分の換気を検討することも大事です(`・ω・´)
・雨漏りのリスク
切妻のように大棟が一つのような形状とくらべ、寄棟は大棟と隅棟(下り棟)が合わせて5か所あります。
棟はどうしても風などの影響を受けやすく、そこからの雨漏りリスクも高まります(;_;)
また、屋根の面と面の接続部分が多いので、知識も技術も兼ねそろえた施工者による工事をしっかり行う必要があります!
・太陽光パネル(ソーラーパネル)の設置には不向き
太陽光パネルは南側などの太陽光の照射効率がいいように設置する必要があります。
寄棟の場合はどうしても屋根の面が4方に分散するため、照射効率の良い方向に置くことができるパネル数が少なくなります。
また、4面のうち2面の屋根は三角形なのでパネルの設置には不向きです。
寄棟屋根に比較される切妻屋根
寄棟はとても多くの住宅に用いられる屋根形状ですが、同様に切妻もとても多いです。そのため、切妻か寄棟かでお悩みになられる方も多くいらっしゃいます!
どちらもメリットデメリットがあるので一概に言えないのですが、「コストは下げたい」、「雨漏りのリスクも少ない」、「デザインにもあまりこだわらない」というお住まいであれば、切妻が向いています。
建物の耐久性やデザイン性などを重視するのであれば寄棟が向いているでしょう。
しかし、雨漏りのリスクや耐久性を考えた場合、重要なのは定期的なメンテナンスです。日ごろから建物の状態をチェックしておき、不具合が出ていることが分かったときにすぐにメンテナンスしておけば、急な雨漏りなどに悩まされることはなくなります!(^^)v
私達街の屋根やさんではお住まいの無料点検を実施しております。特に不具合はないと思っていても、10年以上お手入れをしていなければ何か問題が出ているケースが多いです。ご相談や点検、お見積りまで完全無料で行っておりますので、まずはお気軽に、街の屋根やさんにご連絡ください!(*^_^*)ノ
記事内に記載されている金額は2023年11月16日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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