
HOME > ブログ > 渋谷区恵比寿にて強風で悪化したパミールの層間剥離を調査
更新日:2021年11月11日
品川区恵比寿にお住まいのお客様より「最近強風が何度かあった際に屋根の破片が落ちていたので見てほしい」とのご連絡をいただき現地調査へ伺いました。ここ数日も、地域により強風や突風被害が出ているようです。該当の自治体では「家屋等が損壊したことにより発生した廃棄物」の処理手数料を減免するなどの手続きについて情報が発信されていました。また、火災保険でも風災害の適用もありますので、加入されていると心強いですね。
屋根の破片を確認したところ屋根材は「パミール」ということが分かりました。築13年程とのことでしたが、パミール屋根材の特徴的な不具合が顕著に出ていました。ニチハの製造したパミールは、1996年~2008年に製造された屋根材です。アスベスト使用が禁止となり、スレート屋根材を扱うどのメーカーもノンアスベスト屋根材を製造しました。アスベストは、粘着性があり、建材の強度を保つために有効でした。そのアスベストを含まない当時のノンアスベストのスレート屋根材は、アスベスト含有スレート屋根よりも耐久性が低いといえます。中でも、不具合といわざるを得ない強い症状が出ていたのがニチハのパミールでした。
ある日、屋根材の破片が落ちていたら、とても驚かれるかと思います。また、点検後の写真を見て、ここまで剥がれていると、とても不安になるのではないかと思います。写真は、ミルフィーユ状という表現のように表面が何層にもなっていて剥離している状態です(層間剥離:そうかんはくり)。この状態では、雨が降るたびに雨水がどんどん下へと浸透していきます。それでも、屋根の下に敷かれた「防水紙」に劣化や破れが無く、きちんと機能していれば、すぐ雨漏りに繋がるということはありませんが、長く放置した場合は間違いなく雨漏りに繋がってしまいます。状態が悪化する前に、早めの対処が必要です。
パミール屋根材での不具合は、層間剥離だけでなく「釘頭の腐食」も発生しています。これは、屋根材を固定している釘頭が錆びて取れてしまうため、固定が効かなくなったパミール屋根材がズレ落ちてしまうのです。この症状が発生するパミール屋根には、層間剥離が殆ど発生してないことが多いような気がします。写真に出ている、二つの屋根は釘頭の錆によるズレ落ちが発生していた屋根です。
スレート屋根のメンテナンス・リフォームは、塗装・カバー工法・葺き替えがあります。ただし、パミール屋根材では「塗装」を行っても、数年で「層間剥離」が発症するため「屋根塗装」は行いません。雨漏りの有無や屋根の状態により「屋根カバー工法」か「屋根葺き替え」をおすすめします。
私たち街の屋根やさんでは、新型コロナウィルスへの感染対策として、点検等でお伺いする際は、手指の消毒をはじめ、マスクの着用・ソーシャルディスタンスを守り安全に配慮しております。
※現在zoomでのお打ち合わせも承っております。
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