瓦屋根の漆喰補修はなぜ必要？江戸川区大杉で行ったメンテナンス事例をご紹介

更新日：2025年11月25日

はじめに

江戸川区大杉にお住まいのお客様より、瓦屋根の漆喰補修のご相談をいただきました。
瓦屋根は非常に耐久性の高い屋根材ですが、漆喰部分は風雨や経年劣化により剥がれやすく、放置すると雨漏りの原因になります。
今回は、実際の現場写真を交えながら、漆喰の劣化症状と補修の必要性について解説します。

瓦屋根に使われる漆喰とは？

瓦屋根の棟部分には漆喰（しっくい）が使用されています。
漆喰は瓦を固定し内部への雨水侵入を防ぐ重要な材料です。
しかし、紫外線・雨風の影響を受けるため、10〜20年ほどで劣化し、剥がれや崩れが発生します。

漆喰が傷むと
・瓦がズレる
・棟部の土台となる葺き土が流出する
・雨漏りのリスクが上がる
といった重大なトラブルにつながります。

漆喰が剥がれた現場の状態（江戸川区大杉）

今回調査した瓦屋根は、棟周りを中心に漆喰の剥がれが多く見られました。

剥がれた漆喰と流出する葺き土

棟瓦の下から葺き土が見えており、一部は崩れ落ちていました。
この状態では棟瓦を支える強度が弱まり、台風などで瓦が飛散する危険があります。

鬼瓦まわりの漆喰も劣化

屋根の端部である鬼瓦まわりでも同様に漆喰の剥離が確認されました。
鬼瓦は特に風を受ける場所のため、劣化が進むと落下の危険もあります。

漆喰補修が必要な理由

漆喰の劣化を放置することで発生するリスクは以下の通りです。

・雨漏りにつながる危険性が高い
・瓦の固定力が低下し、瓦がズレる・落下する
・内部の葺き土が流出し、棟の崩壊を招く
・強風・地震で被害が拡大しやすい

特に瓦屋根は重さがあるため、一度不具合が起きると大規模な補修が必要になるケースも多いです。
そのため、早期の漆喰補修が非常に重要です。

漆喰補修の内容

街の屋根やさんでは、以下の流れで補修を行います。

1.既存の劣化した漆喰を丁寧に撤去

2.棟瓦を浮かさないように慎重に作業

3.新しい漆喰を充填し、雨水の侵入を防ぐ形状へ整える

4.必要に応じて瓦の固定や棟の補強を実施

漆喰は瓦の内側で見えにくい部分だからこそ、定期点検が重要です。

まとめ：瓦屋根は早めの漆喰点検が安心

江戸川区大杉での調査では、漆喰剥離と葺き土流出が進んでいる状態でした。
このような症状は雨漏りや瓦の落下につながるため、早期の補修が必要です。

瓦屋根は本体の瓦自体が非常に長持ちするため、漆喰を適切に補修するだけで寿命を延ばすことが可能です。
気になる症状があれば、街の屋根やさんへお気軽にご相談ください。

×

関連動画をチェック！

和瓦？セメント瓦？漆喰補修や塗装などのメンテナンス【街の屋根やさん】

このページに関連するコンテンツをご紹介

瓦屋根の方へ、漆喰詰め直し・漆喰取直しで長寿命な屋根を目指しましょう

　漆喰の歴史は古く、約5000年前から世界中で使われています。瓦や石材の接着、目地の充填、壁の上塗りなど漆喰は様々な場面に用いられてきました。日本が世界に誇る世界遺産「姫路城」、その白鷺と形容される美しい白壁にも漆喰が用いられています。 瓦屋根では瓦の固定や接着に漆喰が用いられています。この漆喰…続きを読む

お住まいの寿命を延ばす！季節別・築年数別のメンテナンスポイント

　「お家のメンテナンスって、いつやるべきなのか分からない…」 　一生に一度のお買い物と言われるお住まい、手に入れてゴールではありません。 　かつては新築だったお住まいも年月を経れば、どんなに大事にしていても定期的なメンテナンスが必要になってくるのです。 　メンテナンスのタイミングを逃…続きを読む

知ってお得！屋根の便利な豆知識

　普段に何気なく眺めている屋根ですが、近所のお住まいを見渡しただけでも、様々な形、様々な材料が使われていることが分かと思います。　また、グーグルアースなどでは世界中の屋根を眺めることができます。素敵なデザインのものもあれば、ユニークでかわいらしいものもあります。屋根の勾配とデザイン屋根の勾配が緩やか…続きを読む

屋根のメンテナンス・屋根工事・屋根リフォームはなぜ必要?

　どんな屋根であっても、必ずメンテナンスやリフォームが必要な時期がやってきます。 　雨漏りなどの被害に遭って初めて「普通に暮らしていて屋根の手入れが必要なんて知らなかった。」と後悔する前に、屋根のメンテナンスを行い大切なお住まいを守りましょう。 　このページではスレート、瓦、金属屋根それぞれの耐用…続きを読む