瓦屋根からガルバリウムに葺き替える費用は?平米数ごとで異なる費用を事例からご紹介
更新日:2024年10月31日
ガルバリウム鋼板屋根は新築・リフォーム現場の両面において非常に重宝されている屋根材となりましたが、それはここ10年程の事です。
それまではスレートや瓦の出荷数の方が多く、ガルバリウム鋼板のシェア率は決して高いものとは言えませんでした。
ただ、日本でも30年以上前から販売されていたガルバリウム鋼板が急激に注目を集め、瓦屋根の葺き替えによく使用されているには理由があります(^▽^)/
今回はその理由を解説すると共に、瓦からガルバリウム鋼板へと葺き替える費用について実際の施工例を元にご紹介いたします。

ガルバリウム鋼板屋根が増えている理由
ガルバリウム鋼板屋根が出荷数や新築での使用率を大きく伸ばしたのは、震災の影響が大きいとされています。
東日本大震災が発生する前まではスレート屋根や瓦屋根が主要な屋根材となっていましたが、地震への対策として屋根の軽量性が評価されるようになったことでガルバリウム鋼板製の金属屋根が注目されるようになりました。
軽量でありながら耐久性も抜群
それまでは瓦の3分の1の重さであるスレートが「軽い屋根」として扱われていました。

ですが、ガルバリウム鋼板製の金属屋根はスレートの半分以下の重量で済むことに加え、従来のトタン屋根とは異なるめっき層の働きによって錆びにくさも獲得しているため、長期間の耐用年数を有していました。
スレートのように劣化すると割れる心配がなく、寿命も30年以上と長持ちすることから、耐震性を求めるようになった現在の住宅市場ではより軽量なガルバリウム鋼板へと屋根材の主流が変わっていったのです(*^^)v

なぜガルバリウム鋼板の評価が以前は低かったのか
冒頭でもご紹介したように、ガルバリウム鋼板製の屋根材は30年以上前から販売・使用されており、想像以上に歴史の長い種類となっています。
軽量かつ耐久性に優れたガルバリウム鋼板が以前は評価されていなかった大きな理由は、やはり信頼性が低かったからではないでしょうか(–;
日本の住宅屋根と言えば瓦やスレートがより昔から使用されており、新しく追加されたガルバリウム鋼板への信頼度は低いものでした。
お住まいの屋根は新築にしろリフォームにしろ高い買い物になりますので、いくら性能に優れていると説明されても、実績の少ない種類の屋根材は中々選べませんよね(–;

また、それまでの金属屋根と言えばトタン屋根がメインでしたので、「錆びてしまう」「遮音性が低い」などのイメージが金属屋根についていたことも大きな要因でしょう。
販売開始から長い年月を経て有用性が徐々に業界全体へと浸透していったことや、スレートのノンアスベスト問題などがきっかけで「軽い屋根」としての評価をじわじわと高めていたことで、震災後には「軽量で安心してオススメできる金属屋根材」としてガルバリウム鋼板が扱われるようになったのです(^▽^)/
瓦屋根からガルバリウムへ葺き替えるメリット
屋根の軽量化による耐震性の大幅向上
やはり一番のメリットは、重いとされている瓦屋根を軽量化する点にあります。
ガルバリウム鋼板は瓦の約10分の1の重さであるため、葺き替えを行うことで大幅な屋根の軽量化となります(^▽^)/
屋根が軽くなると地震時の建物への負担が大幅に軽減されますので、倒壊してしまうリスクが減少します。
屋根を支えている構造部分も傷みにくくなるため、お住い全体が地震に強くなります(*^^)v

以前の耐震基準やガイドライン工法で建てられた瓦屋根の地震対策にも
1981年の建築基準法の改正により、それ以前に建てられたお住まいは「旧耐震」、以降の建物は「新耐震」に分類されます。
新しい耐震基準の建物は瓦屋根の重さでも地震への耐性が高いとされていますが、旧耐震で建てられた瓦屋根のお住まいは大地震での被害を受けやすいため、リフォームの際にはガルバリウム鋼板などの金属屋根材への葺き替えが対策として有効です(*^^)v
また、瓦同士を緊結するガイドライン工法が未実施の瓦屋根も、今後の地震や台風による飛散への対策として金属屋根へリフォームするケースが多いです(^▽^)/

ガルバリウム鋼板への葺き替え費用
葺き替えは屋根工事の中でも高額であるため、費用は何よりも気になるかと思います。
◆葺き替え工事の参考価格
私たち街の屋根やさんでは、葺き替え工事の参考的な目安を税込1,097,800円~2,200,000円としております。
ただ、実際に瓦からガルバリウム鋼鈑へ葺き替えを行う場合、費用を大きく決定するのは施工する面積と使用する屋根材です。
そこで工事の参考にしていただくために、私たちが過去に行った瓦屋根の葺き替え工事とその金額を異なる平米数ごとにご紹介いたします(^▽^)/

どれも「スーパーガルテクト」を使用した葺き替え工事ですので、ぜひリンクから詳細な施工事例をご確認ください!
◆20.2㎡
>>雨漏りが発生していたセメント瓦屋根を葺き替え:税込77万円
雨漏りが発生していたおよそ20㎡のセメント瓦屋根の調査とお見積もりをご依頼いただき、解決手段としてスーパーガルテクトへの葺き替えを実施させていただきました。
◆42㎡
>>2階部分の重い瓦屋根を軽くして耐震性を向上!:税込130万円
築年数が経過しており、台風や地震によって瓦が落ちてきてしまうことをご心配されていたお客様からご相談を頂き、スーパーガルテクトへの葺き替えを行わせていただきました。
◆51.4㎡
>>漆喰の劣化や桟瓦の割れをきっかけに、軽量な屋根材への葺き替えを実施:税込173万円
築50年程と長い年数が経過した瓦屋根のメンテナンスとして、軽量な金属屋根への葺き替えを実施。施工範囲は約51㎡です。
◆61.4㎡
>>杉皮が切れていることで雨漏りの発生していた瓦屋根をガルバリウム鋼鈑へ葺き替え:税込179万円
築年数の古いお住まいですと、瓦屋根の下には防水紙ではなく杉皮などが使用されていることがあります。
そうした下葺き材が劣化したタイミングで葺き替えを行うことが多いです。

街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

関連動画をチェック!
ガルバリウム鋼板は横葺き・縦葺きどっちが良い?【街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介
ガルバリウム鋼板屋根のメリット・デメリットや必要なメンテナンスを解説
近年、ガルバリウム鋼板は屋根や外壁によく使用されています。 業者からも薦められる機会が多いガルバリウム鋼板ですが、実際のところ屋根リフォームに使用する屋根材を決めるにはメリットだけではなくデメリットも含めて考えたいところですよね。 ・屋根や外壁のリフォームをお考えの方 ・ガルバリウム鋼板の屋根…続きを読む屋根の維持費はどれくらい?各屋根材のコストを比較してみました!
お住まいのご購入、そして住み続けるための維持管理、人間が生活していく上で基本となる「衣食住」はいずれもお金がかかります。 特に「住」、お家のことに関しては購入する際にかなりの金額を必要としますし、数十年に渡って維持していくのにも相当な費用がかかります。また、お子様がいるご家庭では「学」…続きを読む屋根工事の料金っていくらなの?各屋根工事の費用をお教えします
街の屋根やさん東京ではお客様にご安心とご満足いただけるよう10のルールを定めました。スタッフ一同、このルールを厳守し、お客様がご納得されるサービスを提供することを。お約束いたします。…続きを読む知ってお得!屋根の便利な豆知識
普段に何気なく眺めている屋根ですが、近所のお住まいを見渡しただけでも、様々な形、様々な材料が使われていることが分かと思います。 また、グーグルアースなどでは世界中の屋根を眺めることができます。素敵なデザインのものもあれば、ユニークでかわいらしいものもあります。屋根の勾配とデザイン屋根の勾配が緩やか…続きを読むこのページに関連する漫画コンテンツ動画をご紹介
漫画で読むならコチラ
動画で見るならコチラ
あなたの近くの街の屋根やさんはこちら
街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

このページと共通する工事内容の新着施工事例
- 板橋区若木にてアイジー工業のスーパーガルテクトを使用した屋根カバー工事(税込1,170,000円)を実施!
-
【施工内容】
屋根カバー工法、スレート屋根カバー工事、ガルバリウム鋼板
- 杉並区成田西で屋根葺き替え工事、モニエル瓦から軽くて耐久性の高いスーパーガルテクトへ
-
【施工内容】
屋根葺き替え、瓦屋根から金属屋根へ葺き替え工事
- 新宿区西早稲田でトタンの瓦棒葺き屋根をガルバリウム鋼板で葺き替え工事
-
【施工内容】
屋根葺き替え、雨漏り修理、ガルバリウム鋼板