
HOME > 施工事例 > 小平市鈴木町でトタンの瓦棒葺き屋根を日本ペイントファインルー.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:富田
担当:富田
小平市鈴木町で塗装工事をおこないました。塗装をおこなったのは1階の屋根で、バルコニーが乗っています。この部分は増築をした部分で、軒先までが一枚の板金で作られているので緩い屋根にも使用出来る納め方になっています。この屋根は瓦棒葺きといい、45cm間隔に打ち付けた瓦棒と呼ぶ木と木の間に箱型に折り曲げた板金を嵌め込んでいく屋根です。流れ方向が一枚の板金で作られているタテ葺き屋根といい、屋根の角度がほとんど無くても雨水が逆流する事も無く雨漏りの可能性が低い材料です。
スレート屋根などの横葺き屋根の場合は、上の屋根材を重ねて葺いていきますので屋根の角度が緩いと雨水が逆流して入り込んでしまいます。この隙間は必要なもので、雨水を外に逃がす役目を持っていますのが、勾配が緩い屋根で横葺きにしてしまうと雨漏りの原因にも繋がってしまいます。
バルコニーの床の下地が腐食している為に床材も所々下がっています。床材自体も紫外線や風雨に曝されている為固くなって割れているところもありました。樹脂や塩化ビニル製の部材は、劣化して固くなるために衝撃を吸収する事が出来ず、割れやすくなってしまいます。塩化ビニル製の雨樋なども同じ様な状態になります。
床を支えるための角材が横向きに通っている為に奥まで確認する事が出来ません。それ程古い訳ではないので今のことろ雨漏りはしていないそうですが、重いバルコニーが乗っている事で屋根に負担もかかっていますので、不具合が出る前にメンテナンスはしっかりとおこなう必要があります。
塗装工事によるメンテナンスがおこなわれた形成があるトタン屋根ですが、塗膜が劣化している部分があります。一番劣化が進行しているのが瓦棒部分で、サビが大分広がっていました。塗膜の劣化により表面が粉状になってくるチョーキングも出ていますので、早めにメンテナンスをおこなう必要があります。チョーキングは塗料の顔料が劣化して粉状に表面に出てくる症状の事を言い、撥水性が落ちてしまっているサインになりますので、触った時に指先に色が付く場合は塗装工事で撥水性を元に戻してあげる事が大切です。
瓦棒が腐食していて板金が捲れそうになっている部分があります。トタンは鉄板の回りを塗膜でメッキしている作りですので、塗膜が劣化すると鉄板自体にサビが広がってしまいます。サビが広がったトタンはどんどん薄くなってしまい、最終的には穴が空いてしまう事になります。この部分は瓦棒といってこの下は木になっていますので、穴が空いてしまうと木が腐ってしまい釘が全く効かなくなってしまいます。
全体的にはトタン屋根の塗装工事でメンテナンスとしては問題ありませんが、腐食した瓦棒部分は塗装工事の前に新しい物への交換工事が必要です。
今回メンテナンスは塗装工事でおこなう事が決定しましたが、塗装工事の前に劣化した瓦棒の交換をおこないます。瓦棒の上には合羽(かっぱ)という板金が被せてありますが、合羽がサビて捲れそうになていたので、そこから雨水が入り込んで木を腐食させていました。特に酷いのが軒先部分です。雨水が流れる所で雨水が溜まりやすい部分ですので、木がボロボロになって無くなっています。この木に折り曲げた屋根の板金は合羽を固定しますので、この様に腐食していると釘も効かず風で煽られたら飛ばされてしまう危険も出てきます。
屋根はパッと見は問題が無い様に見えたとしても、下地に傷みが出ている事もありますので、定期的にしっかりと調査をおこなう必要があります。
下地の瓦棒と合羽を新しい物に交換しました。新しい瓦棒はガルバリウム鋼板製のものを使用していますので、今までの様にはサビが出にくく腐食しにくくしてあります。
劣化した瓦棒の交換をおこない、他には腐食している部分は有りませんでしたので、これから塗装工事に取り掛かります。
劣化していて所々下がっていた床材は塗装工事後に交換をおこないますので、一旦全て撤去します。ちょうど横向きに下地の木がありましたので、奥までトタンを塗装するには床材が無い方が工事をおこないやい状態です。他の部分は塗装してありましたが、床材の下は塗装工事がおこなわれていません。しかし、床材があった事で直接的に紫外線が当たる事もなく、他の所と比べても風雨当たりにくい状態でしたので、トタンは殆ど劣化していませんでした。
塗装工事は3回塗りで仕上げるのが基本です。1回目は下塗りで、そのあと仕上げを2回塗って仕上げます。下塗り材は傷んだ下地を保護する役割と仕上げの塗料の付着性を高める為に使用するのが目的です。
下塗りを塗らなくても仕上げの塗料で仕上がってしまえば見た目は綺麗にする事が出来ます。しかし、下塗りがしっかりと塗布されていない場合、1年たたずに塗膜が剥がれてしまう事もあります。これは塗装する面と塗膜が付着していない事が原因ですので、塗装工事での下塗りは仕上げの塗装以上に重要になります。
トタン屋根などの金属への塗装工事の場合、この下塗りにあたるのがサビ止めです。サビ止めは読んで字のごとく、サビを止める為に塗装をおこないます。先程の下塗りと同じで、サビをしっかりと止める事が出来ていなければ、仕上げの塗料に幾ら耐久性が高い材料を使用したとしても、長持ちさせることは出来ません。
仕上げの塗料の持ち性能を発揮させるためにも丁寧に下塗りのサビ止めを塗装します。サビ止めというと赤い色を想像されるかもしれませんが、今回使用したのは白いサビ止めです。下地の色や仕上げの色によって赤いサビ止めを使用したり黒いサビ止めを使用したりと、用途に合わせて選択していきます。
今回仕上げの塗料に使用したのは、日本ペイントのファインルーフUです。ウレタン樹脂塗料で、特徴としては柔軟性がある塗料です。今回塗装するような金属屋根の場合、熱による伸縮がスレート材などの他の屋根材と比べても大きい為、あまり固い塗膜の塗料を使用するとひび割れが出たり浮いたりしてしまう事になります。
柔軟性が高い分シリコンなどと比べると耐久性が若干落ちますが、柔軟性などの性能を考えて今回はウレタン樹脂を使用する事にしました。
色はサニーレッドで鮮やかなツヤの有る仕上げになります。元々の色よりも濃い目の赤で、くすみ始めてしまったトタンの表面が元の状態異常に蘇ってくれます。
バルコニーの床を剥がしたことで奥まで丁寧に塗装をおこなう事が出来ました。
屋根塗装工事が完成しました。バルコニーの真下迄塗装をおこなっていますので、トタンの劣化の進行を送らせる事が出来ました。
今後も塗装工事でのメンテナンスが必要になりますが、今までよりも良い状態になっていますので、メンテナンスまでの期間も先に延ばしています。
鮮やかな艶が出てとても綺麗な屋根になっています。サニーレッドを選んで正解だったと、お客様にも大変喜んでいただけました。
工事に際して施工保証を設けておりますので、工事後のメンテナンスも安心してお任せください!
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。漫画で読むならコチラ
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