
HOME > 施工事例 > 墨田区東向島で台風による棟板金飛散をきっかけにスーパーガルテ.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
担当:渡辺
屋根の棟には、「親棟」と呼ばれる軒に対して水平にある棟と「隅棟」と呼ばれる屋根の隅部にある棟があります。墨田区東向島のS様は隅棟の一部がスッポリ抜け落ちるように強風で飛ばされてしまっておりました。棟板金を固定するための貫板はかなり色が変わってしまっているところを見ると、大分以前から板金と貫板には隙間が有ったのではないか?という予測がたてられます。そこに台風24号の猛烈な風が巻き込み飛ばされてしまったのでしょう。
木製の貫板は水分を含んでいるため、夏場は湿気で膨張し、空気が乾燥する時期には逆に収縮します。また、棟板金は金属で出来ていますので温度差による結露も発生しがちです。そのような繰り返しによって木材の腐食が進み、板金を打ち付けている釘が抜けたりして、受け止めきれなくなった結果、強風などで飛ばされます。S様の屋根の貫板は変色はしているものの腐食までは起こしておりません。良い具合に空気の通りがあったことを示しています。
自然の力はすごいと感じるのが、腕力で結構思い切り引っ張ってもびくともしない棟板金を浮かしてしまう事です。台風では直接とばされなくても、板金と屋根の間に隙間を生じさせ、そこからがたつきを発生させていずれ外れてしまうという被害を起こします。このような部分もシッカリと点検では確認をし、適切に火災保険での修理申請に反映させています。交換までは認められなくとも補強と言うことは二次被害防止の観点から認めてもらえることが多いですね。
屋根を隅々まで点検して行くと、軒先の一部に屋根材のコロニアルが割れている箇所を発見いたしました。割れている木口は苔なども生えていなく、白っぽい状態だったため、そう遠くない昔に発生した被害と考えられます。なかなか人がこの軒先にのることは考えににくいので、この割れも台風の被害と考えるのが自然でしょう。点検の結果は、棟板金の飛散(目に見えてわかる箇所は飛んでいる部分)、棟板金の浮き上がり(全体の棟板金の2/3程)、屋根材の破損が一か所と言う被災状況でした。屋根の勾配は6寸勾配と言う比較的急な勾配でもあり、軒先作業も発生するので、足場を組んで棟板金の補修、補強、コロニアル屋根部分補修という内容でS様ご加入の保険会社へ修理見積りと被災状況写真を、被災状況の説明図を付けて申請をさせていただき、すべて認めてもらうことが出来ました。無事に保険金もお客様の元に入り、いざ工事となりますが、保険は現状復旧なので、申請していない部分の棟板金は工事に入っておりません。また、点検の写真を見られたS様としても屋根の汚れ具合や築年数からの屋根の保全を非常に気にされていらっしゃったので、ここは将来の安心のためにも屋根全体の改修を行う方向で話し合いをいたしまして、工期も早く廃材の処分も少なくて済むガルバリウム鋼板製屋根材を使った「屋根カバー工事」を承らせていただきました。
ご近隣との距離も近く、足場を掛けるに当たり越境してしまうこともあるのが最近の住宅事情です。今回の工事でもお隣様、裏の会社様にお断りさせていただいて少し足場を越境させていただきました。「お互い様」と言っていただけるのは本当に感謝するところです。
足場は実際に屋根工事に着手する数日前に仮設しております。荷揚げの為の機材を設置し、お客様にも着工のご挨拶をさせて頂き屋根工事をスタートさせます。お客様の敷地に今回の工事で使用する屋根材「IG工業スーパーガルテクト」を置かせていただく事ができました。現場によっては置いておくことが出来ないこともあるので助かりました。
こちらは「役物」といわれる軒先唐草、ケラバ水切り、棟包みの板金類です。もちろん屋根と同色でメーカー純正品を使用しています。
屋根カバー工事の特色は「工期が早い」「廃材がほとんど発生しない」という大きなメリットがあります。それは既存の屋根を生かした工事だからです。既存屋根の突起部(雪止め金具、棟部分)を撤去した既存屋根の上に遅延接着型ルーフィング(街の屋根やさんではタディスセルフを使います)を軒先から敷設していきます。たまにお客様からの質問で、「もともとの屋根材が中で崩れてしまうことはないのか?」といったことを聞かれますが、ご覧になれば一目瞭然、面でシッカリと抑え込みルーフィングが接着して支えることもあるためにその心配は皆無となります。
ルーフィングを敷設して、各種役物を取り付けた後は、いよいよ屋根材「スーパーガルテクト」を葺いていきます。葺いていくのも闇雲に屋根に設置しているのではなく、屋根の内部にある「タルキ」という木材を狙って6センチほどの長さのビスで打ちつけています。ルーフィングの上に青く見える線が「タルキ」の位置です。通常455ミリ間隔で配置されています。この位置は棟を解体したときに確認をして墨だしをしていきます。雪を止める金具も、このタルキに打っていきます。屋根の強い部分に止めているので安心ですね。
せっかく耐久性の高い素材のガルバリウム鋼板製の屋根材を使っていますので、細かいところまで気に掛けたいものです。棟板金飛散の原因にもなる「貫板」は木材の様に腐食しない樹脂製の貫板を使用して施工します。コロニアル屋根ではこの貫板と棟板金を固定するのに釘を使用していますが、カバー工事や葺き替え工事などでは棟板金を固定するのにステンレス製ビスを使用しています。ビスは釘よりも引き抜き強度が強いため台風などの強風でも抜けることがありません。
換気棟と呼ばれる、天井裏内部の暑い空気を逃がしてくれる装置もガルテクト専用品を使用しております。夏場はこの換気口から暑い空気が立ち上るのを肌で感じますので効果の高いものだと実感いたします。
皆さんの屋根には「天窓」は付いていないでしょうか?天窓も屋根改修工事の時は必ずチェックしなくてはいけない部分です。というのも天窓絡みのトラブルは思いの他多く、よくご相談いただきます。それは雨漏りに関する事が多いのですが、知識のない方が闇雲にコーキング処理をされて雨漏りに繋がったりしたケースも多く見られます。天窓にも寿命があり、20年から25年くらい経つと天窓本体が不安になってまいります。屋根工事を行った場合、通常20年から30年ほど屋根の雨漏りなどの心配はなくなるため、過去に付いていた天窓が屋根の耐久性と合わなくなる危険をはらみます。そこで、今回のS様の工事では天窓も合わせて交換させていただきました。もともとはトステム社製の物が付いておりましたが、今後のメンテナンスを考えて日本ベルックス社製の天窓に交換をいたしました。
「天窓の工事って大変そう。」「費用も高いんじゃないかしら?」といった心配もあるかと思いますが、屋根改修工事の時に行えば、天窓の大きさにもよりますが作業も同時に行えるので比較的リーズナブルに行うことが出来ます。この工事を屋根改修後に行うことになると、一度棟を解体し、屋根材を取り外し・・・・、といった具合になりますので時間も費用も掛かるのです。また一度外した屋根材は再利用は時間が経てばたつほど難しくなります。それはルーフィングのアスファルト成分がしみだして屋根材とルーフィングがくっついてしまうのです。そこを剥がすとガルテクトなど裏に断熱材の付いているタイプは断熱材がはがれてしまう為です。
ベルックスの天窓FIXタイプに交換されて、天窓の周りもシッカリと雨仕舞されています。
スーパーガルテクトの通常遮熱ポリエステル塗装版では、カラーラインナップが5色あります。今回はS様のお好みで「シェイドモスグリーン色」にて屋根カバー工事を実施いたしました。光の当たり方で渋くも鮮やかにもなるシェイドモスグリーン色は茶系や黄色系の外壁との相性もバッチリです。
天窓は北欧に拠点を持つベルックス社の天窓に交換しました。ベルックス社は天窓に関して高い信頼性を持っています。何より特筆できるのはメンテナンス体制です。有料にはなりますが専用のメンテナンスを行うことで製品保証が延長できます。またそのメンテナンスは天窓の防水に関わる部分は全て新品にしてくれるという安心できるサービスです。
屋根工事(塗装も含みます)の時にどうしても気になるのがTVアンテナです。まず家主様がほとんど見る事が無い部分であるがゆえに状況は悲惨なことになっていることが多く見られます。TVの地デジ化によって使用されていないまま放置と言うケースも・・・。サビて屋根を汚していたり、サビに強いガルバリウム鋼板屋根であってももらいサビは保証対象外です。こちらも費用はそれほど高くならない部分ですので屋根改修工事の時は状況で交換をオススメしております。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
ベランダ・バルコニー屋根補修は外装と併せて【街の外壁塗装やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
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街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
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