
HOME > 施工事例 > 千代田区でサイディング張替・換気棟撤去・目地シーリングの打替.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
担当:渡辺
今回点検にお伺いしたのは、東京都千代田区のこちらの1階がガレージ、2階から居室のお住まいです。
雨漏りに気づいたのは最近の様ですが、天井付近から広範囲に渡って雨染みが現れ始めたようです。
窓よりも下に雨染みが見られる場合は、屋根若しくは窓からの吹き込みが考えられますが、窓よりも上に発見した場合は屋根からの雨漏りが非常に高くなります。
雨漏りの原因箇所を特定するのは非常に難しいケースもありますが、共通して言えるのは「水は上から下に流れる」ということです。
どこからの漏水かが分からないという場合も、まずは雨染みが見られる場所よりも上に問題がありますので、ぜひ参考にしてください。
雨漏りが起きてまず不安を感じるのは外装の被害だと思います。外装に問題があることで、雨漏りが起きていますからね。
内部に雨水が入り込むことで、木材の腐食・鉄部の錆により、建物の構造自体が劣化してしまいます。
更に室内にまで達すると、クロスや天井材にカビが発生し、喘息やアレルギーが酷くなったりと健康にまで被害を及ぼします。
それだけではありません。小屋裏や壁内に張り巡らされた配線に雨漏りの影響が及べば、漏電を起こし停電の原因にもなります。
漏電個所から突然発火しあわや大惨事…ということも考えられますので、より一層危険度が増します。
雨漏りは補修せずに改善することはありませんので、必ず発見した時に原因を見つけ直していくことが重要になります。
雨漏りが発生した時に、まずは専門業者にお問い合わせをされる方が多いと思います(街の屋根やさんは8~20時まで電話でのお問い合わせ、メールは24時間受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください)。
しかし実際に点検をしてもらうまでに、「被害をこれ以上拡大させたくない」と思いますよね?
そこでご自身で行える応急措置をご紹介します。
まず天井からの雨漏りに気づいた場合は、雨水が落ちてくる場所にバケツ等の容器を置いてください。
飛び跳ねがありますので、その下にタオルや新聞紙を置き、こまめに交換をしてあげましょう。
更にその下にごみ袋を敷くと、雨水が染み込ませずに床を守ることが出来るので安心です。
窓からの雨漏りにも基本的には同じです。サッシ下にタオルなどを敷き、水溜まりを作らないようにしましょう。
カーテンは濡れた後にカビを発生させる恐れがありますので、一時的に取り外しましょう。
屋根に上って原因を特定したいですよね?ご自分で補修できるなら費用はかからないですよね?
もちろん応急措置として、防水テープでの補修も可能です。
しかし屋根は高く傾斜(勾配)もある為、非常に危険です。必ずご自身の無理のない範囲での作業を行いましょう。
また、「とりあえず雨水の浸入を止めたい!」という思いから、コーキング材で隙間という隙間を塞ぐ方もいらっしゃいます。
これはお勧めしません!原因が分からないまま雨水をせき止めると、別の場所に流れ被害範囲が広がる恐れがあります。
建築時に理由があって設けた隙間を塞ぐと、原因ではなかった場所が雨漏りを起こす原因になってしまいます。
雨漏りは原因を特定して補修することが非常に大切です。分からない内は、被害が拡大しないように応急措置をすることが、お住まいにとって最善です。
今回は天窓(トップライト)を通り、屋根の状況を見ていきましょう。
見た状態では破損は見当たらない為、雨漏りの原因となるような場所を見ていきましょう。
ちなみに屋根はスレート、今までに塗装はされたことのないようです。
全体的な色褪せは見られますが、割れもありません。
塗装を行ったことがあり、塗装後数年以内に雨漏りを起こしたお住まいは、塗装メンテナンスに問題があったかもしれません。
縁切りが充分ではなく毛細管現象が起こる事で、雨漏りを起こすことが考えられます。
頂部に取り付けられた棟板金には、小屋裏換気の為に「換気棟」がありました。
小屋裏の湿気を逃がすためにここには空洞があります。
もちろん雨が入らないように細工はされていますが、経年劣化等で雨水が入り込む原因になりえます。
屋根の外側にパラペットと呼ばれる外壁があり、強風の被害を受けやすい為、中間あたりで外壁を設けて補強しているような少々複雑な形状です。
塀の控え壁のような印象ですね。
パラペットがあるお住まいや店舗は、雨水を正しく排水し漏水のリスクを抑える必要があります。
経年劣化ではない限り、新築時の施工に問題があると考えられますが、水切りや排水にも異常は無く、目立った傷みも見られませんでした。
エアコンの室外機が取り付けられている箇所にも割れなどはなく、雨漏りを起こしているような場所はありませんでした。
屋根材と外壁材が接する面は、傷みやすく雨漏りを起こす場所にも挙げられますが、屋根下部の水切りと呼ばれる役物も、雨水が入らないように立ち上がっていましたので、雨水が入る心配もありません。
屋根と接している外壁は、木目調の金属鋼板ですので、耐久性に優れ腐食しにくくなっています。
傷が付くとその部分から錆が発生しますので、定期的な点検は行っていきましょう。
パラペットの内壁です。部分的にコーキング補修跡が見られますが、やはり表面に腐食しているような印象は感じられません。
頂部に取り付けられた笠木も雨漏りを起こす可能性のある部位ですが、雨染み等も見られませんので、おそらく問題はないでしょう。
雨漏りの原因が無いか、しっかりとチェックを行っていきましょう。
こちらはサイディングの割れをコーキング補修した跡です。
もし割れていたまま補修を行っていなければ、雨漏りを起こすか?割れたままの状態であっても、すぐには雨漏りは発生しないと思います。
サイディングの下地には【透湿防水シート】が張られています。屋根材の下にも防水紙(ルーフィングシート)が張られていますが、実際には名前が違うとおり役割も若干違います。
屋根に使用される防水紙が雨水の浸入を完全に防いでいる事に対しては、透湿防水シートも変わりません。
しかし更に湿気は通す効果を持っています。透湿防水シートを使用することで、壁内の結露を防いでいますので、現在新築で採用されている外壁通気工法を用いる場合には、セットで使用されています。
その為、長期にわたって放置しなければ雨漏りは起きずに済むかと思いますが、このように補修を行っておくと安心ですね。
補修跡のあるサイディングと水切り板金の間にも、シーリングが見られます。
実はこれが非常に危険な補修です。本来は隙間が確実にありますし、隙間こそが正しい施工です。
しかし、これが雨漏りの可能性があると思い、塞いでしまう方が多いんです。
この隙間は15㎜程度の幅があり、サイディングの裏に入り込んだ雨水を下に流す役割を持っています。
塞いでしまうと排水できずに、屋根と同じ毛細管現象を起こし雨漏りに発展します。
屋根からの排水は水切りによってしっかり排水されていますので、サイディングの方に問題があると思います。
今回は換気棟を塞ぐついでに棟板金交換工事を行い、今後の強風での飛散対策を講じます。
また補修跡の多いサイディング外壁の張替えとともに、水切りとの隙間を塞ぐコーキング材を取り除きます。
そして最後にサイディング目地のシーリング打替えを行い、雨水の浸入対策を行っていきます。
今回は工事の際にも屋内を通り、屋根工事から作業を進めます。
既存の棟板金と貫板を取り外し、換気の為の空洞を塞ぎ雨水の浸入を防ぎます。
メインは防水紙で雨水を防ぎますが、捲れないように防水テープで固定します。
続いて新規の貫板と棟板金を取り付けていきます。
新築時は釘で固定していますが、建物や風による揺れで抜けかけてしまい、経年劣化による錆で腐食する可能性があります。
そこで今回は、錆びにくく抜けにくいステンレス製ビスで固定していきます。
棟板金の継ぎ目にはコーキングを打設し、雨水の浸入防止と固定力の強化を行います。
棟板金を撤去した時にはこれほどの隙間が出来てしまうんですよね。
思わぬ場所から雨水が入り込まないように、入念に防水処理を行っていく必要があります。
パラペットから伸びた板金は動かせないため、板金をしっかりと突きつけ隙間をシーリング材で埋めていきます。
硬化するまでは変形し屋根を汚す可能性もある為、しばらくは触らないように気を付けて作業を続けます。
棟板金交換工事完了です。換気棟とは違い段差も空洞もない為、雨漏りのリスクを抑えることが出来ます。
ビスを使用していますが浮かないとは限りませんし、雨水が吹き込んでしまえば下地木材の貫板は少しずつ傷んでしまいます。
定期的な点検を心がけ、板金が動くような状態の場合は固定し直しましょう。
続いてはサイディング張替です。使用しているサイディング外壁は既に廃盤になっていたため、似ている製品で張り直していきます。
白く見えているシートが先ほど紹介した透湿防水シートです。その上にサイディングを固定する為の下地を取り付けます。
下地を縦に取り付けているのは、通気の際に空気の流れを妨げない為です。
コーキング材で埋めてしまった水切りは、その状態のままでは雨漏りを起こしてしまいますので、新たな板金で水切りをカバーしました。
張り替えないサイディング部は、サイディングの内側に板金を差し込み、サイディング内部に空洞を確保しました。
最後にサイディングの目地のシーリング打替え工事を行います。
ひび割れてしまっていたシーリング材をカッター等で取り除き、マスキングテープで施工部に養生をします。
シーリング材で防水処理を行っていくのですが、施工前に目地部分と周辺のサイディングに黒ずみが残っていることが確認されました。
これはシーリング材の柔軟性を高める為に、配合された可塑剤が流出し、目地等を汚してしまっているのです。これを【ブリード現象】と呼びます。
そこで今回は、可塑剤が含まれていないノンブリードタイプのシーリング材を使用し、黒ずみの発生を抑えます。
充填しマスキングテープを剥がし工事は完了です。
硬くなりひび割れてしまったシーリング材は、雨水を入り込ませる原因になりますので、補修が必要です。
塗装とあわせて施工することで色を合わせることも可能で、費用も抑えられますが、シーリング材の寿命は塗料よりも短い物が多いので頻繁に補修が必要になります。
現在は高耐久のシーリング材もございますので、ぜひ高寿命の物を使用し補修の頻度を減らしましょう。
今回雨漏りの原因となる場所すべての補修を行いましたので、しばらく様子を見ていきましょう。
雨漏りが起きた際には、他の補修工事を検討していても第一優先で補修しなければなりません。
放置していても改善はしませんので、気づいた時点でまずは街の屋根やさん東東京店へお問い合わせください。
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記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。【工事後】
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