工事内容とお見積り金額の両方にご納得いただけたため、正式にご契約を締結いたしました。
それでは、これよりテラス屋根の補修工事に着手してまいります。
シーリング工事を実施するにあたり、今回は足場を仮設せずに作業を行うため、ポリカ平板の取り外しから着手します。
平板は1枚ごとに両側のフレームで固定されているため、電動ドライバーを使用してビスを緩めることで簡単にフレームを取り外すことが可能です。
この際、ビスや金具などの細かな部材を落下させないよう、細心の注意を払いながら慎重に作業を進めます。

この工程を順番に繰り返しながら、全ての平板を安全かつ効率的に取り外していきます。
下処理
平板の撤去と並行して、劣化したパッキンや傷んだシーリングの撤去作業を進めていきます。
平板を取り外す際に残ってしまった古いパッキンを丁寧に除去し、さらにひび割れや剥離が見られるシーリング部分もすべて撤去します。
劣化したシーリングの上から新しいシーリングを打ち増ししても、外壁との接着力が弱いため早期に剥がれる恐れがあります。
そのため、こうした箇所では打ち替えによる施工が最も確実で長持ちする方法です。
また、外壁と屋根の取り合い部分には汚れの堆積が多く見られたため、シーリング前に徹底した清掃を実施。
下地をきれいに整えることで、シーリングの密着性が高まり、剥がれにくくなります。
このように、シーリング作業では下地処理が最も重要な工程となるため、慎重に丁寧な作業を行っていきます。

指示を出す前に自ら気づいて動いてくれる職人の気配りと行動力は、現場としても非常にありがたく、仕上がりの品質にも大きく影響する大切な要素です。

また、シーリング部分の下地処理も並行して進めていたため、次の工程では平板の復旧作業とシーリングの打設処理を同時進行で実施していきます。
平板復旧・シーリング処理
平板の取り外しが完了した段階で、外壁とフレームの取り合い部分および平板の水上側にシーリング施工を行いながら、新しい平板を順次取り付けていきます。
この作業は一度に複数枚を進めてしまうと作業スペースが確保できなくなるため、1枚ずつ確実に施工することが重要です。
平板の設置は、既存フレームへ平板を差し込み、両側に固定用のフレームをビスで締めることで完了します。
設置する平板は、事前にウエスで丁寧に汚れを拭き取ったものを使用しています。
そのため、施工前に見られた汚れによるくすみが解消され、透明感が戻ったことで室内からの見た目も大変良好になりました。
シーリング工事では、シリコン系のシーリング材を使用して施工を進めます。
シーリング材を充填する前に、専用のシリコン系シールプライマーを接着面に塗布します。
このプライマーを塗ることで、シーリング材と下地との密着性が高まり、剥離しにくくなるのが特徴です。
一方で、プライマーを省略して施工してしまうと接着力が弱まり、早期の剥がれや浮きの原因となるため、この工程は非常に重要です。
プライマーを塗布した後、シーリング材を施工箇所に充填し、ヘラで表面を均して仕上げます。
仕上げ時の注意点として、シーリング材は柔らかく扱いが難しいため、何度も触れると反りや表面の乱れが生じやすくなります。
そのため、なるべく1~2回のヘラ入れで整えることが最適です。
この手順を踏み、丁寧に作業を進めることでシーリング処理が完了しました。
また、外壁とポリカ平板が茶系であったため、それに合わせてブラウンのシーリング材を選定し施工を行いました。
施工完了
平板の復旧作業とシーリング施工を交互に進め、1日で無事に作業を完了することができました。
平板の清掃も行ったため、施工前より見た目も美しく、シーリングは外壁・平板の色に近いブラウンを選定したことで目立たなく仕上がっています。
翌日、シーリングが乾いた後に散水検査を行い、漏水がないことをお客様立ち会いのもとで確認済みです。
雨漏りでお困りだったお客様も、施工後は大変ご満足いただくことができました。
私たち「街の屋根やさん」では、現地調査や工事を安全に進めております。