平形スレート屋根の正しいメンテナンス方法とは?
更新日:2025年06月03日
平形スレート屋根は日本の住宅で広く使われている屋根材です。
見た目がスマートでコストも比較的抑えられるため人気ですが、定期的なメンテナンスが欠かせません。
この記事では、平形スレート屋根のメンテナンス方法として、「屋根塗装」「屋根カバー工法」「屋根葺き替え工事」の3つを中心に解説します。
それぞれの特徴や適切なタイミングを知って、雨漏りや屋根の寿命低下を防ぎましょう。
平形スレート屋根とは?特徴と注意点
平形スレート屋根は、セメントと繊維を混ぜて薄い板状に成形した「スレート屋根」の一種です。
普及している製品名をとって「コロニアル」や「カラーベスト」とも呼ばれ、軽量で施工しやすく、モダンな見た目が特徴です。
ただし、スレートは吸水性があり、表面の塗膜が劣化すると水を含みやすくなります。
その結果、ひび割れや反り、苔やカビの発生といった劣化症状が現れ、雨漏りの原因にもなります。

屋根材自体の耐久性は20~30年程度とされていますが、定期的なメンテナンスを怠ると寿命は大きく縮まります。
したがって、スレート屋根は「定期点検」と「適切なメンテナンス」が非常に重要なのです。
屋根塗装

スレート屋根の表面が色あせてきた、苔やカビが目立つといった初期症状には「屋根塗装」が最適です。
塗装によって防水性・美観を回復させ、屋根材の劣化を防ぐことができます。
塗装のタイミングとしては、新築から約10年後が目安です。
その後も10年ごとの塗り替えが推奨されます。
ただし、すでにひび割れが多数発生している、反りが見られるなど重度の劣化がある場合には塗装では対応できません。
屋根塗装はあくまで「屋根材が健全な状態である」ことが前提です。
使用する塗料の種類(シリコン・フッ素など)によっても耐用年数が変わるため、信頼できる業者に相談することが大切です。
屋根カバー工法

屋根カバー工法とは、既存のスレート屋根を撤去せず、その上から軽量な金属屋根(ガルバリウム鋼板など)をかぶせる工法です。
屋根材の撤去が不要なため、工期も短く、コストも葺き替えより抑えられます。
劣化が進んでいるが、構造的な傷みが少ない場合に有効な選択肢です。
断熱性・遮音性の向上も期待でき、メンテナンス周期も大幅に伸ばせます。
ただし、下地や野地板の腐食が進んでいる場合には、カバー工法では対応できません。
屋根内部までの状態を考慮した上で、カバー工法が適しているか判断することが必要です。
屋根葺き替え工事

屋根葺き替え工事は、既存のスレート材をすべて撤去し、新しい屋根材へ交換するメンテナンス方法です。
下地の補修や防水紙の張り替えも同時に行えるため、雨漏り対策として非常に有効です。
築年数が25~30年を超えている、または屋根全体が劣化している場合は葺き替え工事が推奨されます。
一度行えば20~30年にわたって安心して暮らせるため、将来的なコストパフォーマンスも高い選択肢です。
ただし、解体や廃材処分費用が発生するため、初期費用は最も高くなります。
メンテナンスの選び方と業者選びのポイント
どのメンテナンス方法が適しているかは、屋根の状態や築年数、予算によって異なります。
築10年前後 → 屋根塗装
築15~25年 → 屋根カバー工法
築25年以上・雨漏りがある → 屋根葺き替え
というのが、おおよその目安です。
また、屋根の状況を正しく診断できる業者を選ぶことも重要です。
無料点検だけでなく、写真付きで劣化箇所を説明してくれる業者を選びましょう。
まとめ|平形スレート屋根は定期的なメンテナンスで長持ちさせよう
平形スレート屋根は軽量で施工しやすく、見た目もスマートな人気の屋根材です。
しかし吸水性が高いため、劣化が進むとひび割れや雨漏りの原因になります。
定期的なメンテナンスを行えば、30年以上にわたり安心して住まいを守ることが可能です。
屋根塗装、カバー工法、葺き替えと、それぞれの工法にはメリット・デメリットがあります。
屋根の状態を正しく把握し、最適なタイミングで施工を行うことが大切です。
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