
HOME > ブログ > 強風で破損した棟板金について火災保険適用工事を考える
更新日:2025年01月16日
足立区花畑で強風によって屋根に被害を受けたと連絡があり、今回は調査を行います。
強風による屋根の損壊は、火災保険の「風災」補償で対応できる可能性が高いです。台風や暴風などの強風で屋根瓦が飛散したり、屋根が剥がれたりした場合、火災保険の風災補償が適用されます。
ただし、保険金を受け取るためにはいくつかの条件があります。まず、契約している火災保険に風災補償が含まれていることが必要です。また、建物への補償として契約していることも重要で、家財のみの契約では屋根の損害は補償されません。
保険金の申請には、保険金請求書、修理見積書、被災した場所の写真を含む調査報告書が必要となります。申請の流れとしては、まず屋根修理業者に調査と原因究明を依頼し、その後保険会社や保険代理店に連絡して必要書類を提出します。保険会社による現場調査を経て、最終的に保険金が支払われます。
注意すべき点として、経年劣化による損害や、契約から3年以上経過した損害は補償対象外となる可能性があります。また、免責金額が設定されている場合は、損害額から免責金額を差し引いた金額が保険金として支払われます。
強風による屋根の損害は、適切な補償内容の火災保険に加入していれば、修理費用の負担を軽減できる可能性が高いです。ただし、損害を未然に防ぐための定期的なメンテナンスも重要であり、事前の対策を怠らないことが賢明です。
強風による棟板金の剥がれは、屋根の耐久性と建物全体の安全性に関わる重要な問題です。棟板金は屋根の頂点に位置し、最も風の影響を受けやすい場所にあります。その高い位置のため、風速が地上より強くなり、風圧力が増大します。これは「風荷重」と呼ばれ、建物が風から受ける負担を数値化したものです。
棟板金の剥がれの主な原因は、この風荷重に加え、気温の変化による金属の膨張収縮、そして経年劣化です。金属製の棟板金は、日中の熱で膨張し、夜間の冷却で収縮するサイクルを繰り返すことで、固定用の釘やビスが徐々に緩んでいきます。さらに、棟板金を支える貫板(ぬきいた)の劣化も剥がれの要因となります。貫板が腐食すると、釘が効かなくなり、棟板金の固定力が低下します。
特に台風などの強風時には、緩んだ釘や劣化した貫板が原因で、棟板金が浮き上がり、最悪の場合は飛散する危険性があります。これは単に屋根の損傷だけでなく、周辺の建物や人身に被害を及ぼす可能性もあるため、早急な対応が必要です。
棟板金の耐用年数は一般的に15〜25年とされていますが、定期的なメンテナンスにより寿命を延ばすことができます。特に台風や強風の後には点検を行い、浮きや緩みがないか確認することが重要です。また、10年に1度程度の定期点検を行うことで、問題を早期に発見し、大規模な修理や事故を防ぐことができます。
強風による棟板金の剥がれは、適切な施工と定期的なメンテナンスによって予防できる問題です。早期発見と適切な対応が、建物の安全性確保と高額な修理費用の回避につながります。
ケラバ板金のコーキングが剥がれることは、建物の耐久性と防水性に深刻な影響を与える問題です。コーキングは、ケラバ板金と外壁の隙間を埋め、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。しかし、紫外線や温度変化、風雨などの影響により、時間の経過とともに劣化し、剥がれや亀裂が生じることがあります。
コーキングの耐用年数は一般的に5〜7年程度とされており、棟板金本体や釘よりも短いです。紫外線による劣化が特に顕著で、肉やせやひび割れを起こして剥がれてくることがあります。この劣化により、コーキングの防水性能が低下し、雨水が侵入する経路となってしまいます。
コーキングが剥がれると、雨水がケラバ板金の下に侵入し、屋根の下地材や外壁内部に水分が浸透する可能性が高まります。これにより、木材の腐食や金属部分の錆びが進行し、建物の構造的な問題につながる恐れがあります。また、室内への雨漏りの原因ともなり、壁紙の変色やカビの発生など、居住環境の悪化を引き起こす可能性があります。
この問題に対処するためには、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。剥がれたコーキングを発見した場合、応急処置として増し打ちを行うことができますが、これはあくまで一時的な対策です。長期的な解決には、既存のコーキングを完全に除去し、新しいコーキング材で打ち替えを行う必要があります。この作業は専門的な技術を要するため、経験豊富な業者に依頼することが推奨されます。
予防策として、定期的なコーキングの点検と、必要に応じた早めの補修が重要です。また、高品質なコーキング材を使用し、適切な施工を行うことで、耐久性を向上させることができます。ケラバ板金のコーキングの適切な管理は、建物全体の耐久性と居住環境の質を維持する上で非常に重要な要素となります。
谷板金に枯れ葉が溜まることは、屋根の排水機能を著しく低下させる深刻な問題です。谷板金は屋根の谷状の部分に設置され、雨水を効率的に排水する重要な役割を担っています。しかし、その形状ゆえに落ち葉やゴミが滞留しやすい場所でもあります。
枯れ葉が谷板金に溜まると、雨水の流れを妨げ、排水が適切に行われなくなります。これにより、雨水が谷板金の上に滞留し、オーバーフローを引き起こす可能性が高まります。滞留した雨水は、谷板金の周辺部分や屋根材の下に浸透し、最終的に雨漏りの原因となることがあります。
さらに、枯れ葉が長期間溜まったままになると、腐敗して谷板金の表面を傷つける可能性があります。これは谷板金の劣化を加速させ、錆びや穴あきのリスクを高めます。また、湿った枯れ葉は、カビや藻の成長を促進し、屋根全体の耐久性に悪影響を及ぼす可能性があります。
この問題を防ぐためには、定期的な点検と清掃が不可欠です。特に落葉の多い秋季や台風シーズン後には、谷板金の状態を確認し、溜まった枯れ葉を除去することが重要です。ただし、屋根上での作業は危険を伴うため、専門業者に依頼することが推奨されます。
谷板金に枯れ葉が溜まることを防ぐための予防策として、谷板金の上に落ち葉除けネットを設置する方法もあります。これにより、枯れ葉の堆積を軽減しつつ、雨水の流れを確保することができます。
落ち葉除けネット設置は4,950円~(mあたり)となっております!
※漫画でわかる!落ち葉よけネットについて
適切なメンテナンスと予防策を講じることで、谷板金の機能を維持し、屋根全体の耐久性と防水性を確保することができます。これは建物の長寿命化と高額な修理費用の回避につながる重要な取り組みです。
街の屋根やさんでは火災保険を使用した工事実績が多いので、申請などについてもお気軽にご相談ください!
記事内に記載されている金額は2025年01月16日時点での費用となります。【棟板金】釘浮き・錆 雨漏りを防ぐ棟板金チェックポイント【プロが解説!アメピタ!】
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