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HOME > 施工事例 > 足立区入谷で縦葺き屋根材スタンビーを使って過去に葺き替え工事.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
担当:渡辺
足立区入谷で、セキスイハウス造のお客様から「18年程前に屋根を葺き替えたが、葺き替えた屋根材がどうやらパミールであるらしいのでメンテナンスを考えている」というご相談のお問い合わせを私たち「街の屋根やさん」に頂き調査にお伺いしました。
まずは屋根に登る前にドローンを使って屋根全体の様子を見ていきました。大屋根と張り出した下屋根が特徴的なお家です。一部の面だけにパミール特有の剥離症状が出ているのではなく、ほぼ全体的に剥離症状が起きておりました。特に日当たりの悪い側が汚れも剥離も多く見られます。
張り出した下屋根でも幅の短い部分はそれほど目立った剥離は起きておりません。それに対して大きく張り出した下屋根はより近づいて見てみても剥離も多くそのせいもあってか水はけも悪いように見えます。
屋根の傾斜も比較的緩やかな部類に入ります。そのため屋根全体的に剥離が起こっているようです。
ドローンではわからない下地の状態を確認するために、屋根にのぼって調査を行いました。もちろん下地は「見る」ことはできないのですが「感じる」ことは乗った感触から推測できます。18年ほど前の葺き替え工事の際のお見積書もお客様から拝見させていただきましたが、野地板に関する記述はなかったので野地板は貼り換えたり、増し貼りをしている様子はありません。屋根に乗った感触は、全体的にフワフワとした感触で、部分的にめり込むような感触の所もありました。
お客様が一番心配される「雨漏り」ですが、現状としては発生していないとのことです。下屋根の一部に大きく損傷している部分を確認いたしました。この部分は屋根材の下の防水紙が見えてしまっている状態でした。お客様のご希望・ご要望も屋根の塗装はもう無理であろう、という事はご理解していたようで「屋根カバー工事」か「屋根葺き替え工事」をご検討されていました。どちらの工事も可能ですが、今回のお客様の屋根構造に一つ重要な問題がありました。それは屋根組が通常の木造の家の構造ではなく軽量鉄骨の構造である事です。通常の木造住宅の構造であれば野地板の多少のフワフワ感も屋根構造材のタルキにビス止めを行う事で施工が出来ますが、軽量鉄骨造の屋根組にはタルキが入っておらず母屋木になります。そのため横葺き屋根材では野地板の補強、貼り替え等が必要になって来てしまいます。お客様のご要望にも「コスト」の問題がありましたので、お見積りは2パターン、1つは野地板重ね張りにて横張屋根材でのカバー工法、もう1つは母屋木に固定する方式での縦葺き屋根材でのカバー工法となりました。屋根の勾配も横張ではギリギリの勾配であったため、工法とコストを考慮されて縦葺き屋根材での屋根カバー工法をご検討いただき、ご契約・工事を承らせていただくことになりました。
着工日が決まり、ご近隣様へのご挨拶に伺います。足場仮設の際の音の事や、屋根工事中の音のことなどをご説明してご近隣様に快くご了承を頂く事が出来ました。お施主様の日ごろのご近所付き合いもあるのでしょう。工事業者としてはとてもありがたい事です。
屋根カバー工事に入ります。あいにくの前日の雨の影響で屋根がまだ濡れておりましたので、様子を見ながらの作業開始となりました。まずは屋根をフラットにするために既存の棟を解体していきます。18年ほど前に葺き替え工事を行われたとのことですが、思いのほか棟板金を止めている釘はしっかりとしており外すのに苦労をするほどでした。
それでも一部の貫板には腐食もあり、年月を感じさせます。このように貫板が腐食してしまうと、その部分に打っていた釘は当然抜けてしまいますので、台風や強風の時の風向きによっては棟板金が飛ばされてしまうという事になります。ひとまず、棟板金の解体の後は、屋根がある程度乾くまで次の工程の準備を行いながら待機となります。
なぜ屋根が濡れていると作業が進まないのか?といえば、屋根カバー工事に使用する防水紙(ルーフィング)が粘着式のルーフィングを使用しているからです。粘着式ルーフィングは濡れている部分には接着しません。ガムテープやセロファンテープを想像していただければお分かりいただけると思います。屋根が乾いてきたので粘着式ルーフィング「タディスセルフ」を軒側から敷設していきます。
ルーフィングの敷設の前に、軒先唐草という板金を設置いたします。この板金に屋根材をひっかけて施工します。軒先唐草板金は必ずルーフィングの下になるようにしますのでルーフィング敷設の前に施工しています。
粘着式ルーフィングの敷設が終わり、屋根材を貼っていく準備にかかります。横葺きの屋根材と異なり、縦葺きの屋根材で今回のカバー工事を行うのですが屋根の中心から割り付けを行って配置を決めていますので棟の芯、屋根材の幅に合わせて墨だし作業を行っていきます。棟から軒先までの垂直の線は屋根の面のセンターや屋根材の配置の墨で、軒先と平行に打たれた墨は屋根内部の母屋木と呼ばれる下地(ビスが確実に効く部分)です。母屋木は約80センチ間隔に配置されていました。
隅棟に最後に収められる棟の下地を固定します。縦葺き屋根材の棟際の立ち上がりの高さの関係で下地木材を入れています。この木材に合わせて屋根材を葺いていきます。
墨だし、下地木材の設置が終わったら、いよいよ屋根材本体の荷揚げです。縦葺き屋根材「スタンビー」を使用します。
ご近所の猫ちゃんも心配そうに見守る中、大屋根に使用する分のスタンビーの荷揚げは終了いたしました。長さが各々違うのは寄棟屋根だからです。屋根の上で長いものは加工しにくいので隅棟の軒側に近いものは短く親棟に近づくにつれ長く切断してもらってきてあります。
いよいよスタンビーの施工です。軒先唐草板金に引っかけた状態から棟際の立ち上がりの分までを計算して切断します。嵌合する部分の鋼板が固く切断には力もコツもいる作業です。切断後は立ち上がり部分を折り上げます。
屋根材を一枚一枚切断、折上げ、ビス止め、と行っていきます。手間的には横葺き屋根のカバー工法よりかかります。
熟練職人3人が屋根の各面に別れてスタンビーの葺付け作業を行っていきます。一人は屋根材を各面に運ぶアシスタントに廻ります。
大屋根、下屋根と同じ作業を繰り返していきます。徐々に感覚をつかんでいくあたりは流石、熟練の職人の技です。
スタンビーをすべての屋根面に葺き終わったら、棟をおさめて工事は終了となります。棟板金を止める貫板はおなじみの樹脂製貫板のタフモックを使用します。木材より腐食に強いので安心であるのと棟板金もステンレス製のビスで固定しますので、まず台風で飛ばされるという事はないでしょう。
縦葺き屋根材スタンビーを使ったパミール屋根へのカバー工事が終了しました。屋根材と屋根材は嵌合式で結合されています。棟から軒先までが一枚物の屋根材で葺かれていますので雨漏りに強く、屋根勾配が緩やかな屋根にも適しています。もちろん素材はサビに強く丈夫なガルバリウム鋼板製です。鋼板の厚みも0.4mmとなっています。
下屋根は壁際の雨押えがありますが、こちらもしっかりと施工されています。この後は外壁塗装工事に入ります。私たち「街の屋根やさん」では新型コロナウイルス感染防止対策を万全に工事を行わせていただいております。ご安心ください。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
工場・倉庫の屋根修理は屋根カバー工法がお得!【街の屋根やさん】
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