
HOME > 施工事例 > 世田谷区鎌田で強風で捲れてしまった片流れ屋根の棟板金を交換し.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:富田
担当:富田
建物はスレート葺きの片流れ屋根です。屋根面が一面で作られているのが特徴で一番シンプルな屋根の形状です。低い方は軒先になっていて雨樋が吊ってあり、高い方には棟板金が取り付けてあります。
今回の工事のきっかけは棟板金が浮いてしまったというもので、現地を確認したら片流れの棟板金の真ん中あたりが浮いているのが確認出来ました。
台風などの強風の場合火災保険の風災が適用になります。台風に限らず瞬間最大風速20m/秒以上の風が吹けば対象になりますので、この様な被害の場合は保険会社へ申請してみましょう。
赤丸で囲った部分が浮いた棟板金です。強風で持ち上げられてしまった部分で足場を架けて交換工事をおこないます。
片流れの屋根の棟板金は、片側は屋根面での固定になりますが反対側は外壁面に固定する事になり、吹き上げの風の影響を非常に受けやすいので、下から持ち上がってしまいやすい作りです。
スレートを葺いた後に貫板という木を固定して棟板金を被せています。築12年で貫板が腐食している訳ではありませんでしたが、棟板金だけ持ち上げられていました。
棟板金交換工事では、板金だけでなく貫板も一緒に新しい物へ交換しますので、古い貫板も取り外します。
板金と貫板を外すと屋根の下地が見えますが、下地の野地板の下に網が取り付けてありました。これは、小屋裏(天井裏)の換気の役割をしていて、温まった小屋裏の空気が軽くなって上にあがるために、一番高い棟板金の所で外へ逃がす造りになっています。この換気がある事で小屋裏に空気の対流が起きるので、熱や湿気がこもりにくくなります。
網自体は棟板金を被せると隠れてしまうので、雨水が入る心配はありません。
古い貫板を棟板金を撤去した後は新しい貫板を屋根に固定していきます。
元々は木製の貫板が使用されていましたが、新しい貫板は樹脂製の物を使用します。古い貫板も腐食していたわけではありませんが、木製ですので乾燥して痩せてしまったり経年によって腐食してしまう事があります。樹脂製の貫板を使用すると痩せる事も腐食する事もありませんので、固定が緩くなったりする心配も無くなります。
貫板や棟板金は釘を使って固定されていましたが、今回の交換工事では釘の替りにビス(ネジ)を使いますので、引っ張りに強くなるために緩んだり抜けたりしにくくなるので固定も強固になります。
交換する棟板金は長さが13.5mほどありますので、端から端まで一枚の棟板金では施工できません。必ずジョイントが出来て棟板金同士を重ねて繋げていくのですが、重なる部分にコーキングを裏打ちしておくことで、仕上がった表面にコーキングが剥き出しな状態にならないで済みます。ジョイント部分をこの様に繋いでいって棟板金交換工事が完成します。
強風で浮き上がった棟板金は下地から新しくなり強固な固定方法に変えましたので、これで風の影響を受けにくくする事が出来ました。台風などの瞬間的に吹く強風の時には耐えられないかもしれませんが、今までより間違いなく安心できる様に工事をおこなわせていただきました。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。【棟板金】釘浮き・錆 雨漏りを防ぐ棟板金チェックポイント【プロが解説!アメピタ!】
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