軒天のメンテナンスのために知っておきたい費用相場や重要な役割・軒天の種類ごとの特徴
更新日:2024年09月24日
軒天とは、お住まいの軒の天井に当たる部位や、ベランダ・バルコニーの床面の裏部分を指します。
屋根が外壁以上に突き出した部位である軒は、壁面への雨水の吹き込みや太陽光をある程度遮ることができ、外壁材の劣化を防ぐ効果があります(*^^)v
近年では軒を無くしたデザインの物件も人気が高いのですが、現在暮らしている住宅には軒がついているという方も多いのではないでしょうか?
そこで経年劣化が気になりやすい軒天のメンテナンスや、お住いにとっての重要性について徹底解説いたします!
軒天の役割
軒天は住宅にとって重要な機能を果たしています(^▽^)/
美観性と構造部保護のため
まず、軒天がしっかりと設置されていることで、建物内部の構造物や外壁を雨水から保護し、建物全体の耐久性を高めることができます。
軒天の内部は野地板や垂木を始めとした屋根の構造部分となっておりますので、雨水がむき出しになった下地部分へ吹き込んで傷めてしまわないようにという保護の役割を担っているのです(*^^)v
また、屋根の構造部分を隠すことで住宅の外観をすっきりとさせ、見た目を向上させます。
特に和風住宅では、軒天に化粧垂木を取り付けて意匠性を高めることもあります。
延焼防止機能
さらに、軒天は延焼防止の機能も担っています。
火災時に軒天がないと火が急速に屋根裏に回り、早々に屋根が焼け落ちてしまう危険性があります(-_-;
そのため、多くの軒天には不燃材が使用され、火災の拡大をなるべく防ぐための重要な役割を果たしているんです(^▽^)/
軒天の種類
軒天の材質は大きく分けて「不燃系」と「材木系」の2種類となっています。
先ほどお伝えしたように軒天には延焼防止の役割がありますので、現在では不燃系の材質がほとんどのお住まいで使用されています。
そんな不燃系の軒天として主流な材質をいくつかご紹介いたします(*^^)v
1. ケイカル板
最も一般的な軒天材で、耐久性、耐火性、耐水性に優れています。
デザインや色が豊富で、和風住宅に適した木目調のものもあります(^▽^)/
また、通気性を確保した有孔ボードも存在します(上写真が有孔ボードタイプです)。
軒天にはこうした屋根裏換気用の穴や通気口が設置されていることがほとんどで、換気が不十分だと屋根裏内部で結露が発生したり、湿気によって木部が傷んでしまうため注意が必要です。
2. フレキシブルボード
セメントと補強繊維からなる軒天材で、ケイカル板よりも強度が高いのが特徴です。
反面、重量があるために軒天設置箇所の下地にも強度が求められます。
3. 金属板
ガルバリウム鋼板を始めとした金属板を使用いた軒天です。
軽量で耐火性が高く、錆びにくい特性もありますので長きに渡って軒天の状態を良いものに保てます。
また、既存の軒天の劣化に対し、上からカバーする補修工事にも使用されることが多い材質です。
これらの不燃系の軒天に対し、材木系の軒天材としては合板ベニヤ板などがありますが、経年劣化が早く防火性が低いため近年の新築住宅ではあまり使用されておりません。
軒天のメンテナンス方法
軒天は雨水が直接当たる機会は少ないものの、湿気がこもりやすかったり風で運ばれる土埃が付着しやすいため、定期的なメンテナンスが必要となります。
軒天塗装
軒天の塗装は重要なメンテナンス方法です。
特にケイカル板などの吸水しやすい材質の場合、定期的な塗装が必要不可欠となります(^▽^)/
塗装することで防水性が向上し、軒天の寿命を延ばすことができます。
軒天だけを塗装するには足場代などのコストが高くついてしまうため、基本的には外壁や屋根塗装時に合わせた付帯部塗装として行われることがほとんどです。
また、軒天に換気口がある場合は、定期的に点検して目詰まりがないか確認することが大切です。
換気口が詰まると屋根裏の換気が悪くなり、湿気がこもりやすくなります(-_-;
軒天の増し張り・張替え工事
軒天に亀裂や剥がれなどの損傷が見られる場合は、早めの補修が必要です。
軽微な損傷であれば補修用のパテや塗料で対処できますが、大きな損傷の場合は専門業者に相談し、部分的な張り替えや全面的な改修を検討する必要があります。
新しい軒天を張った時には、ビスをパテなどで埋めて露出しないようにし、錆びによる固定力の低下を防ぐといった細かな工程も重要になります(^▽^)/
軒天修理工事の相場は?
軒天の部分的な修理であれば数万円から20万円程度となり、全面的な張替えになると20万円~50万程度になることがあります。
この費用には高所作業での安全性を確保する足場の仮設費用も含まれますので、足場を必要とする屋根工事と合わせて行うことがオススメです(*^^)v
私たち街の屋根やさんでは外壁塗装も豊富な経験があり、それに合わせての付帯部塗装や軒天の張替えも対応が可能ですので、ぜひお見積もりのご依頼からお気軽に御相談ください(^▽^)/
記事内に記載されている金額は2024年09月24日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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