
HOME > 施工事例 > 新宿区新宿で劣化したアクリル板の屋根をポリカーボネートに交換.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:高田
担当:高田
築50年のビルの1階に外廊下があり、取り付けられた屋根から雨漏りがしているので修理をお願いしたいとご依頼をいただいたことがきっかけで、今回の工事を承ることになりました。状態を見ると格子状の鉄骨にアクリル板を敷き詰めた屋根で、アクリル板は劣化して汚れや藻が大量に付着している状態でした。H様のご希望をお伺いするとパネルは全て交換して、鉄骨は塗装をされたいとのことでした。また、同様の屋根がもう一箇所ありましたが、そちらは高圧洗浄のみお願いしたいとのことでしたので、全てご希望に沿うプランで工事の計画を立てさせていただきました。
はじめはアクリル板をサンダーで裁断し、バールで撤去していく方向性でアクリル板の撤去を行っていました。アクリル板を押さえている鉄製のバーを先に外す案もありましたが、経年劣化でバーを固定しているビス山がほぼ埋まっており、バーの取り外しが困難と判断しました。しかしながら、作業をする中でビスがそもそも錆びており、ビスを回さなくてもバールでバーが外れることが判明したため、先にバーを取り外してアクリル板を撤去する方向性になりました。裁断の方法では非常に時間がかかってしまっていましたが、方法を変えたことで格段に作業スピードが上がりました。
まずは撤去完了です。13時から撤去作業を開始して、15時に終了しました。撤去だけであればそこまで時間のかかる作業ではありません。立地的に今回は足場なしでの作業となりましたが、撤去が進むにつれて鉄骨の上を歩くことが難しくなってくるため、滑り落ちないように注意が必要です。
撤去に伴って堆積していた細かいゴミや汚れが廊下に落ちてしまうため、作業後は綺麗に掃除をします。作業だけではなく、作業によって生じる周りへの影響に気を配ることも、丁寧な作業をする上ではとても大切です。掃除まで終わったら1日目の作業は終了です。2日目は別の屋根の高圧洗浄と鉄骨の塗装を行っていきます。
2日目はまず高圧洗浄のみご依頼をいただいたもう一箇所の屋根を高圧洗浄していきます。1日目に撤去したアクリル板に比べると汚れがそこまでひどくなかったので、洗浄のみで良いという判断です。みるみるうちに汚れが取れていき、なんだか見ていてとても気持ちの良い風景です。
アクリル板の日焼けによる劣化などもあるので完全にピカピカとは行きませんが、高圧洗浄前と比べるととても綺麗になりました。高圧洗浄用の機械は家庭用でも販売されていますが、屋根の上を洗浄する場合は滑って大変危険ですので、くれぐれも不安定な場所での使用はお控えください。
鉄骨のケレンがけを行います。鉄を塗装する際表面がツルツルしている状態で塗装すると、塗装が直ぐに剥げてしまう原因となります。そのため、ケレンがけという作業で鉄部にわざと傷を付けて、塗装がしっかりと塗れるように下地処理を行います。この作業工程を蔑ろにすると、出来上がりの見た目こそ違いがわかりませんが、施工後に年数が経ったとき、塗装の持ちに明らかに違いが出てきます。
また、以前の塗装が剥がれそうになっている部分は予め塗膜を剥がしてしまいます。剥がれそうな塗膜に上塗りしたところで、塗膜が剥がれてしまえば上塗りの意味が無くなってしまうため、綺麗に塗装するためには必要な作業です。
一通りの下地処理が終了したら、下塗り材を塗装していきます。今回使用した下塗り材は「カンペザウルスEX」です。関西ペイントの塗料で、鉄やトタンの錆を防ぐ効果のある下塗り材としてよく使われています。下塗り材は基本的に白色であるため、下塗り材を塗り始めると、希望していた色と違う色で塗られていると驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。下塗りが終わった後に上塗りとしてご希望の色を塗っていきますので、ご安心ください。
下塗りが終了したら、乾燥を待って上塗りに入ります。上塗りは2回行うため、下塗りと合わせると合計で3回塗装することになります。3回よりも少ない塗装は劣化も早いですが、2回塗りと3回塗りを見分けることはほぼ不可能です。しっかりと施工されているか、確認しておきたい部分です。上塗りには「SKマイルドウレタン」を使用しました。ウレタン樹脂系の塗料で、防水や防汚性能に優れています。塗装の作業は塗り重ねる工程に乾燥が必要であるため、時間がかかってしまいます。今回の内容であれば下塗りと1回めの上塗りで1日、仕上げの上塗りで1日の合計2日かかる予定でしたが、天候に恵まれて塗料がとても早く乾いたため、1日で全ての工程が終了しました。暖かい時期の珍しいケースですが、運が良かったです。
3日目、仕上げの塗装もしっかり乾燥したことを確認して、新しいポリカーボネートの板を設置していきます。今回使うポリカーボネートは、タキロンシーアイ製のもので、色はグレースモークを選びました。写真だと透明度が低いように見えますが、これは仕入れた際に養生用の薄いシートが貼られているためこのような色になっています。施工後にシートを剥がせば透明度の高い美しい姿になります。
ポリカーボネート板はある程度のサイズで仕入れますが、現場で必要なサイズのものがそのまま売っているわけではないため、基本的には現地でのサイズ合わせが必要になります。少しでもサイズを間違えば材料が無駄になってしまうので、注意しながらサイズを合わせていきます。今回は鉄製のバーも新しくアルミ製のものにするため、こちらも同じく現場でサイズを合わせて施工していきます。通常はバーのみでも設置できるのですが、今回は雨漏りへの対処としてバーの内側にクッション性の防水テープを貼って、より雨漏りに強い状態に仕上げました。細かい点への気配りが、より長持ちするリフォームに繋がっていきます。
一通りの作業が終わったので、フィルムを剥がしていきます。ピカピカに輝くポリカーボネート板が出てきました。ここまで来ると生まれ変わった姿が見えてきます。
仕上げに鉄枠の全てをコーキングで防水処理していきます。今回の屋根の構造上、どうしても水下に水が溜まってしまうため、このコーキング作業がしっかりできていないと雨漏りを起こしてしまいます。景観も考慮して養生をした上でコーキング作業を行います。不安定な足場の中ではありますが、隙間ができないようにキッチリとコーキングしていきます。通常であれば1回のコーキングで作業終了となりますが、今回は雨漏りの懸念が強い構造の屋根であったため、4日目の作業として再度全ての枠にコーキングを打って、2重に施工しました。これで雨漏りへの心配は最小限にできました。
以上で施工完了となりました。もともとの状態と比べるととてもきれいに生まれ変わらせることができました。透明度の高いポリカーボネートの板を使ったことで、廊下も明るくなり暖かみのある空間になりました。H様も工事前との比較で綺麗になったことをとても喜んでいただけました。
私たち街の屋根やさんでは、感染拡大中の新型コロナウィルスへの感染対策として、現地調査などでお伺いする際は必ずマスクを着用し、手指の消毒を徹底して実施しております。お問い合わせの際はご安心していただければ幸いです。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
【工事後】
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