
HOME > ブログ > ジンカリウム鋼板の屋根材で軽量かつメンテナンスフリーな屋根へ.....
更新日:2023年02月16日
ジンカリウム鋼板は最近よく使われる金属製の屋根材の材料の一つです。一昔前は金属の屋根材といえば錆びやすい。見た目が安っぽい。といったマイナスのイメージを持つ方もおりましたが、最近ではそれらのイメージを払拭して長持ちして景観にも優れている屋根材が多く販売されています。さらには重い屋根材から耐震性を考慮して、軽量な屋根材へ変える方も多く、ジンカリウム鋼板は軽量な屋根材としても脚光を浴びています。このページではジンカリウム鋼板の特徴やメリット、デメリット、他の屋根材との違いについてご紹介いたします。
あまりリフォームになじみのない方にとって、屋根材の材の名前にはピンとこないでしょう。以前は金属屋根=トタンといった時代もあり、トタンであればほとんどの方はご存知だと思います。
ジンカリウム鋼板とは、鋼板にメッキを施した材です。メッキにはアルミ、亜鉛、さらには少量のシリコンが使われており、鋼板だけでは錆びてしまうところをメッキによって長期間にわたり錆びや穴あきから保護しています。
ジンカリウム鋼板もガルバリウム鋼板、トタン、それぞれ使われている材は鋼で、その表面のメッキの材に違いがあります。厳密にはジンカリウム鋼板もジンカリウム鋼板も商標登録されており、ジンカリウム鋼板はオーストラリアの「BlueScope」社の登録商標、ガルバリウム鋼板は「新日鉄住金(旧新日本製鐵株式会社)」の登録商標になっております。
ジンカリウム鋼板 亜鉛43.4%、アルミ55%、シリコン1.6%
ガルバリウム鋼板 亜鉛43.5%、アルミ55%、シリコン1.5%
上記を見てお分かりの通り、亜鉛とシリコンの含有率に若干の差があることと、商標による違いがあるのがジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板です。どちらも非常に耐久性が高く、長持ちする屋根材です。ガルバリウム鋼板をさらに耐久性を高くするために開発されたのがジンカリウム鋼板で、実際の試験結果でもジンカリウム鋼板の方が耐久性が優れている結果となっています。
ちなみにトタンは亜鉛メッキ鋼板とも言われ、その名の通り亜鉛で鋼をメッキしているものです。鋼だけよりも耐食性には優れていますが、長期間風雨にさらされることで腐食が進みますので、定期的な塗装によるメンテナンスが必須です。
左写真がジンカリウム鋼板のエコグラーニ、右写真がガルバリウム鋼板のスーパーガルテクトです。
ジンカリウム鋼板の屋根材を屋根に使うことでどのようなメリット、デメリットがあるのか見ていきましょう。
・耐久性が高い
ジンカリウム鋼板は非常に耐久性が高く、30年~50年ほどです。街の屋根やさんではディーズルーフィングというジンカリウム鋼板の屋根材を取り扱っておりますが、この屋根材は基材の保証は30年のメーカー保証が付いています。他の屋根材でいいますと、スレートで約20年、アスファルトシングルでは30年ほど、同じ金属屋根材のトタンでは15年~20年ほどですので、ジンカリウム鋼板がどれだけ耐久性が高いかお分かりになると思います。
・メンテナンスの手間が少ない
ジンカリウム鋼板の屋根材は殆どが表面に天然石がコーディングされています。これは瓦などでも使われる釉薬を焼き付けていますので長期間にわたり色褪せもなく、メンテナンスなども必要ありません。耐久性の高い屋根材ですので、その分天然石がコーディングされていない屋根材と比較すると割高ですが、10年に一度のメンテナンスが必要なスレートや他の金属屋根材と比較すると割安であることがわかります。
・軽量な屋根材である
屋根材が軽いことで多くのメリットがありますが、最近では屋根を軽くすることで地震の揺れが軽減でき耐震性に優れていることから軽量な屋根材への屋根葺き替えを検討する方が増えています。
また、屋根が軽量になることで建物が受ける負荷を軽減できるので、躯体自体も長持ちします。
実際に重さを比較した場合、陶器瓦は40kg~50kg/㎡、スレートは20kg/㎡ほど、ジンカリウム鋼板は7kg/㎡程度ですので重さに相当の差があることが分かります。
・屋根材がやや高額
前にもお話ししましたが、他の屋根材と比較してやや高くなります。また、施工できる業者とそうでない業者があるため、事前に取扱があるか確認する必要があります。屋根材が割高であっても、その後のランニングコストがかからないことを考えると、この先も長く今の住まいで生活するとトータルでの費用はお安くなります。
・断熱効果がやや劣る
断熱材が一体化している製品ではガルバリウム鋼板のスーパーガルテクトなどと比べ、ジンカリウム鋼板の屋根材には断熱材がないためどうしても断熱効果が劣ります。
ディーズルーフィングとはジンカリウム鋼板を基材とした屋根材です。株式会社ディートレーディングから販売されており、数種類のラインナップがあります。表面に天然石が施されており、金属屋根といっても一見して分からないほど景観にも優れています。
・エコグラーニ
和風でも洋風でもマッチする直線的かつシンプルな屋根材で、カラーバリエーションは4色展開となっております。ツイードグレー、カフェ、エバーグリーン、オニキスと建物の雰囲気に合わせてお選びいただけます。ディーズルーフィングシリーズの中で一番軽量ですので、耐震性重視の方にお勧めです。
・風雅
和風テイストなシリーズで、瓦のような落ち着いた雰囲気があります。和風住宅イコール和瓦というイメージがありますが和風でありながら軽量な屋根材をと考える方にはお勧めです。カラーバリエーションはシンプルな漆黒のみです。
・クラシックタイル
洋風な雰囲気を求める方にお勧めなのがクラシックスタイルです。4色展開でカラーごとに大きく雰囲気が変わります。サンタフェはニューメキシコの州都サンタフェをイメージしたうすいブラウン、門テカルトはモナコのモンテカルティ地区の雰囲気の3種の茶系による陽気なイメージです。シャーウットグリーンはイギリスのイングランド、シャーウットの杜(王室林)は林の緑で落ち着いた雰囲気があります。最後にチャコールは名前の通り木炭のような灰色で、様々な住宅にマッチするマルチなカラーです。
ジンカリウム鋼板とは
・軽量
・長持ち(長耐久性)
・優れた景観
・ランニングコストが安い
といった多くの利点があります。また、屋根材にもさまざまなラインナップがありますので、どのようなお住まいにもマッチするため、今後屋根を葺き替える方は検討してみるのもいいでしょう。また、屋根の重量が増す屋根カバー工法での工事の場合もジンカリウム鋼板の屋根材を使えばスレートなどよりも重量を軽減することができます。まずは工事をする前にどのような屋根材がいいのかお住まいの状態やお施主様のご要望を元に街の屋根やさんでは無料点検と無料での工事のご提案(お見積書の作成)を承っております。
これから屋根工事をご検討の方はお気軽にご連絡ください。
スレート屋根カバー工事はなぜ金属屋根?他の選択肢は?【プロが解説!街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
【施工内容】
金属屋根工事、屋根葺き替え
【施工内容】
金属屋根工事、屋根葺き替え
【施工内容】
金属屋根工事