モニエル瓦とは?特徴・劣化症状・メンテナンス方法をわかりやすく解説
更新日:2025年10月05日
モニエル瓦は、一見するとスレート瓦やセメント瓦とそっくりですが、実は塗装方法やメンテナンスの手順がまったく異なる屋根材なんです。見た目の美しさと重厚感が魅力ですが、スラリー層という特殊な構造があるため、施工には注意が必要です。
この記事では、モニエル瓦の特徴や劣化症状、メンテナンス方法についてわかりやすく解説いたします!ぜひ参考にしてみてくださいね(^^)/
モニエル瓦とは?特徴と見分け方をわかりやすく解説

モニエル瓦とは、セメントを主原料としてつくられた屋根材で、「乾式コンクリート瓦」とも呼ばれます。
表面にスラリー層と呼ばれる特殊な着色層を持つのが大きな特徴です。この層があることで、独特の風合いと美しい色合いを実現しているんですよ(^^♪
ただし、このスラリー層は塗装の際に少し厄介な存在。
密着が悪いため、通常の下塗り材では塗膜が剥がれてしまうことがあります。
見た目はスレート瓦やセメント瓦と似ていますが、「モニエル」の刻印があるかどうかで見分けがつく場合もあります。古い住宅や輸入住宅に多く使われているため、リフォーム時には注意が必要です。

モニエル瓦の主な劣化症状とその原因
モニエル瓦は丈夫に見えますが、長年の雨風や紫外線の影響で劣化が進行します。特に次のような症状が見られることが多いです。
- ・表面の色あせやコケの発生
- ・スラリー層の剥がれやチョーキング(白い粉)
- ・ひび割れや欠けによる雨水の浸入
- ・棟部分のズレや漆喰の崩れ


これらを放置してしまうと、内部への雨水浸入が進み、屋根下地や防水紙の劣化につながることも。見た目の問題だけでなく、建物全体の耐久性にも関わるため、定期的な点検が欠かせません(>_<)
モニエル瓦のメンテナンス方法(塗装・補修・葺き替え)
モニエル瓦のメンテナンスには、主に「塗装」「部分補修」「葺き替え」があります。

まず塗装を行う場合、重要なのが専用の下塗り材(モニエル瓦専用シーラー)を使うことです。スラリー層をきちんと除去・高圧洗浄した上で下塗りを行わないと、せっかくの塗膜が早期に剥がれてしまいます。
一部にひびや欠けがある場合は、補修材や差し替えで対応することも可能です。
ただし、屋根全体に劣化が広がっている場合や下地が傷んでいる場合には、葺き替えを検討するのが安心です。
モニエル瓦を長持ちさせるためのポイント

モニエル瓦を長くきれいに保つためには、次のようなポイントを押さえておきましょう。
- ・定期的に屋根点検を受ける
- ・劣化が見られたら早めに補修や塗装を行う
- ・モニエル瓦の施工経験がある業者に依頼する
モニエル瓦は塗装の方法を誤ると、数年で塗膜が剥がれるリスクがあります。そのため、瓦の性質を理解したうえで施工してくれる専門業者に依頼することがとても大切です。正しいメンテナンスを行えば、30年以上の耐用年数を保つことも可能なんですよ(#^^#)
モニエル瓦はデザイン性が高く耐久性にも優れた屋根材ですが、スラリー層の存在によって、塗装や補修の手順を誤ると不具合が起きやすいという特徴があります。
塗り替えを検討する際には、モニエル瓦を正しく理解したうえで施工してくれる専門業者に相談することが大切です。
定期的な点検と適切なメンテナンスで、長く快適な住まいを守っていきましょう(^^♪
記事内に記載されている金額は2025年10月05日時点での費用となります。
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