コロニアルNEOに屋根塗装は無意味?正しいメンテナンス方法を解説!
更新日:2024年10月03日
コロニアルNEOは、クボタ株式会社(現ケイミュー株式会社)が開発したスレート屋根材の一つで、アスベストを含まないことが特徴です。
しかし、近年では塗装に適さない屋根材として知られており、施工の際に注意が必要です。
この記事では、コロニアルNEOの特性や塗装が推奨されない理由、また塗装以外の対策方法について解説します!
コロニアルNEOとは
コロニアルNEOは、アスベスト使用が禁止された後に開発されたスレート屋根材です。
この屋根材は、アスベストに代わる素材で作られていますが、その結果、耐久性に問題があり、10年程度で劣化が始まる事例が多く報告されています。特に、ひび割れや欠けなどの症状が見られ、屋根材自体の強度が低いことが課題となっています。

コロニアルNEOに塗装が推奨されない理由
まず、コロニアルNEOに塗装が適さない理由は、その劣化のスピードと性質にあります。
通常、スレート屋根は、外壁塗装と同様に定期的なメンテナンスとして塗料を塗ることで美観を保ち、耐久性を向上させると考えられています。
しかし、コロニアルNEOの場合、以下の理由から塗装が効果を発揮しません。
ひび割れや欠け:コロニアルNEOは、劣化が進行すると無数のひび割れが発生します。このひび割れは表面的なものだけでなく、内部まで及んでいることが多く、塗装を施しても屋根材自体が割れてしまうため、修理や補修としての効果が期待できません。


耐久性の低下:コロニアルNEOは、製造から10年程度で耐久性が急激に低下し始め、塗装をしても防水性能や耐久性の向上が見込めません。実際に塗装を行ったとしても、短期間で再び劣化が進行し、再度のメンテナンスが必要となるケースが多いです。
屋根材自体の破損:塗装を行うために業者が屋根に上がるだけでも、脆弱な屋根材が破損することがあります。このため、施工の際にさらなる損傷が生じ、結果的に塗装が無意味になることが多いです。

塗装以外の対策
コロニアルNEOが塗装に適さない場合、どのような対策が有効なのでしょうか?主に以下の二つの方法が推奨されています。
屋根カバー工法
屋根カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せず、その上に新しい屋根材を重ねる施工方法です。この方法は、コロニアルNEOのように劣化が進んだ屋根材にも適用でき、撤去作業が不要なため、コストを抑えることができます。また、カバー工法は防水性能も向上させ、長期間にわたって住宅を守ることが可能です。

カバー工法の大きなメリットは、補修が必要な部分だけでなく、屋根全体をしっかり覆うことで、雨漏りやさらなる劣化を防ぐ点にあります。
特に築年数が10年以上経過した住宅では、塗装だけではなく、こうした包括的な対策が求めらます。
屋根の葺き替え
屋根の葺き替え工事は、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に取り替える方法です。葺き替えは、特にコロニアルNEOの劣化が進行している場合や、内部の下地までダメージが及んでいる場合に有効です。

葺き替えの際には、古い屋根材の撤去が必要で、その撤去費用や処分費もかかります。しかし、新しい屋根に完全に交換するため、将来的なメンテナンス費用を大幅に削減することができます。
コロニアルNEOが使われた屋根点検の様子をご紹介します!
屋根のメンテナンスのご相談をいただきました
中野区上高田にお住まいのお客様より「屋根材が割れているのでメンテナンスを検討している」と、お問い合わせをいただき現地調査にお伺い致しました。
屋根材はコロニアルNEOになります。
コロニアルNEOは2000年頃に試行錯誤の上で販売されたノンアスベスト屋根材の一つです。
この屋根材は、アスベストによる健康被害が取り上げられた時期に登場し、アスベストの代替として開発されました。
コロニアルNEOは、ひび割れ、欠損、剥がれなどのトラブルが多くみられることが特徴です。

コロニアルNEOは塗装ではなく、屋根カバー工法か葺き替え工事を行うことが適切なメンテナンス方法とされています。
特に2001年~2008年頃に建てられたお住いには使用されている可能性が高いため、無料点検などを活用することをおすすめします。
屋根カバー工事か屋根葺き替え工事でのメンテナンスをご提案
調査完了後、お客様へ調査内容をご説明し、塗装メンテナンスが出来ないことから屋根カバー工事か屋根葺き替え工事でのメンテナンスをご提案致しました。
屋根カバー工事の費用につきましては、税込877,800円~承っております。
屋根葺き替え工事の費用につきましては、税込1,097,800円~承っております。
まとめ
コロニアルNEOは、耐久性が低く、塗装によるメンテナンスが効果的でないことが多い屋根材です。ひび割れや欠けといった劣化症状が進行すると、塗装を行っても短期間で再度メンテナンスが必要になる可能性があります。
塗装以外の対策としては、屋根カバー工法や屋根の葺き替えが有効であり、これらの方法により、長期的な屋根の耐久性を確保することができます。
コロニアルNEOの劣化が気になる場合は、専門の業者に現場調査を依頼し、適切な施工方法を検討することが重要です!
私達、街の屋根やさんでは点検~お見積り作成まで無料で実施致しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
記事内に記載されている金額は2024年10月03日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。

中野区ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております!
関連動画をチェック!
【屋根葺き替え】屋根のお悩みを一新できる屋根葺き替え工事!【街の外壁塗装やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介
屋根葺き替え工事の初心者ガイド!おすすめの屋根材や費用・後悔しないためのポイント
屋根の葺き替え(ふきかえ)は、お住まいの屋根を新しく生まれ変わらせるための重要なリフォーム工事です。 普段の生活ではあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、屋根の状態に合わせて適切なタイミングで葺き替えを行うことで雨漏りを防ぎ、大切な住宅の寿命を延ばして安全かつ快適な暮らしを守ることがで…続きを読むお住まいの寿命を延ばす!季節別・築年数別のメンテナンスポイント
「お家のメンテナンスって、いつやるべきなのか分からない…」 一生に一度のお買い物と言われるお住まい、手に入れてゴールではありません。 かつては新築だったお住まいも年月を経れば、どんなに大事にしていても定期的なメンテナンスが必要になってくるのです。 メンテナンスのタイミングを逃…続きを読む屋根塗装の流れと必要な日数は?初めての方にお伝えしたい屋根塗装の重要ポイント
屋根塗装が初めてという場合、いざネットで工事について調べてみると相場や工程の他に、「屋根塗装は意味がない」「塗装してはいけない屋根がある」といった情報まで出てきて、非常に混乱しやすい状態となっているように感じられます。 そこで、様々な塗装工事を行ってきた街の屋根やさんだからこそお届けできる情報…続きを読む知ってお得!屋根の便利な豆知識
普段に何気なく眺めている屋根ですが、近所のお住まいを見渡しただけでも、様々な形、様々な材料が使われていることが分かと思います。 また、グーグルアースなどでは世界中の屋根を眺めることができます。素敵なデザインのものもあれば、ユニークでかわいらしいものもあります。屋根の勾配とデザイン屋根の勾配が緩やか…続きを読む屋根のメンテナンス・屋根工事・屋根リフォームはなぜ必要?
どんな屋根であっても、必ずメンテナンスやリフォームが必要な時期がやってきます。 雨漏りなどの被害に遭って初めて「普通に暮らしていて屋根の手入れが必要なんて知らなかった。」と後悔する前に、屋根のメンテナンスを行い大切なお住まいを守りましょう。 このページではスレート、瓦、金属屋根それぞれの耐用…続きを読む屋根塗装・外壁塗装の知識
屋根塗装・外壁塗装が必要なわけ屋根塗装・外壁塗装工事は大きくわけると2つの理由があります。1.機能・性能UP塗料を外壁や屋根に塗装すると、膜(塗膜)を形成し、雨や紫外線などから保護してくれます。しかし、この塗膜も、経年とともに劣化してきてしまいます。塗膜が劣化すると、塗装が剥げ、やがて屋根や外壁の素…続きを読むこのページに関連する漫画コンテンツ動画をご紹介
漫画で読むならコチラ
動画で見るならコチラ

あなたの近くの街の屋根やさんはこちら
街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。

このページと共通する工事内容の新着施工事例
- 小平市学園東町で行ったレサス屋根の葺き替え工事レポート(税込286万円・足場、外壁塗装、防水工事含む)
-
【施工内容】
屋根葺き替え
- 大田区東糀谷でセメント瓦から化粧スレートへの葺き替え工事を適正価格で実施しました!
-
【施工内容】
屋根葺き替え、瓦屋根葺き替え
- 調布市下石原でパミールからスーパーガルテクトへの葺き替え工事を税込み1,800,000円で実施します!
-
【施工内容】
屋根葺き替え
中野区と近隣地区の施工事例のご紹介
- 杉並区方南にて劣化した軒天の交換工事及び部分塗装工事を税込150,000円で行わせていただきました!
-
【施工内容】
その他の工事
- 渋谷区本町にて強風により破損した塩ビ波板をポリカ波板へ部分的に交換を行いました。
-
【施工内容】
その他の工事
- 杉並区高円寺南にてパラペットの笠木交換工事を税込260,000円で行わせていただきました!
-
【施工内容】
雨漏り修理