
HOME > 施工事例 > 墨田区立花で令和元年東日本台風のご被害で棟瓦が損壊、雨漏りの.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:藤崎
担当:藤崎
先ずは現地調査で状況確認になります。瓦屋根を使用した建てられてから約50年を経過いしたお住まいです。そのてっぺんの棟瓦が、先の令和元年東日本台風のご被害でこのように損壊してしまった模様です。この時点で強風による被害は明らかですので、この状況写真を保険会社に提出し、火災保険を活用しての修繕をご説明させて頂きました。
棟瓦は下の部分にばらけてしまった様です。これだけ崩れているにもかかわらず、怪我等の二次災害が無かったのは幸いと言えます。今回の台風はかなり強力でしたので、こう言ったご被害は各所で発生致しました。
反対側の面において瓦がズレてしまっている部分が有りました。恐らく上部の棟瓦が崩れてしまった煽りを受けてズレてしまった可能性が考えられます。このように野地板が剥き出しになってしまっているので雨漏りしてしまうのも無理は有りません。台風後しばらくは大丈夫だったそうですが、ここに来て強い雨や風を伴う降雨の際に雨漏りするようになったとの事で、当社へのご相談となった次第です。
今回、屋根の棟部分の損壊と瓦屋根下の雨漏りの修繕を行う為、棟瓦の取り直し工事と屋根の部分葺き直し工事で原状回復を図るべく保険申請を行い、無事承認を得て修繕工事に取り掛かる事となりました。年数的には全体施工を考えてもいい頃合いとも言えますが、今回は飽くまでも保険範囲での部分施工と言う事で施工して参ります。部分とは言え雨漏りを解消しなければ意味のない工事となってしまいます。ですので状況に応じて対策を講じながら施工を進めて参りました。
という訳で工事の開始となります。先ずは棟取り直しとなりますので、棟瓦から外して参ります。実はこちらのお住まいは棟瓦が3段ののし瓦と棟瓦から構成されており、針金等で結束されておらず漆喰で固めて乗せてあるだけの状態でした。昔ながらのお住まいでは時折見掛けますが、ここ数年来発生している極端な暴風等には強度的に頼りない事は間違いありません。ですので今回棟の取り直しを行う部分は、これまでの積み重ねる形式の棟からのし瓦を無くし大きめの七寸丸と呼ばれる棟瓦に変更し、強風対策に有効な安定性のある施工で進めて行く事なりました。一度外した瓦は一旦下に下ろす等、仮置きしておく事となります。
瓦を撤去して判明致しましたが、過去に葺き直し工事を施工した形跡が有りました。ここは一度手を入れている状況です。しかしながらこの部分の瓦が外れてしまった事により、雨漏りが発生した箇所から約1メートル強に渡って防水紙が破れている状況で、ここに雨漏りの原因が有る事が明確に判りました。
念の為葺き直しのエリアを拡大して瓦を外していきましたが、杉皮部分については問題が有りませんでした。前回手を入れたであろう防水紙についてはすでに機能していない為、一旦撤去致しました。本来ここに野地板を設置していきますが、外壁と接している屋根となり、雨押えとの部分も雨漏りの可能性が考えれたので、野地板取付の前に念の為、新たな防水シートを設置する事と致しました。外壁との取り合いの雨押え板金が有りますので、その下に防水紙を潜らせて設置し、ここにも雨漏り対策を施して参ります。
これが野地板の状況となります。雨漏りの原因となった箇所はやはり野地板も弱っている形跡が見て取れます。防水紙を貼ってその上に新たな野地板を設置し強度アップを図ります。
既存の雨押えの下にくぐらせる様に防水紙を設置致しました。垂木のラインを墨出ししてそのラインに沿って野地板を設置しビス止めして参ります。
新たな野地板の取り付けとなります。大きさに合わせてカットし、先程墨出しした垂木線に沿って固定をしていきました。
野地板を取り付けてこの上に新規の防水シートを敷設して参ります。先程の防水シートを敷設した場所については二重に防水シートが貼られている状況となります。やはり外壁と面した場所が有り、その雨押えの部分も年数の経過で劣化も想定されるので、建物の特性上念には念を入れた施工をさせて頂きました。
野地板の上に防水シートを貼り更に新たな瓦桟も取り付けて参ります。この瓦桟に瓦を葺き戻して取り付ける事により強度の向上した瓦屋根へと変貌していくのです。
取り直しを行う棟の部分にも防水シートを敷設し瓦桟も全て設置して参りました。いよいよ一旦撤去した瓦屋根を戻していきます。これが所謂屋根葺き直し工事となる訳です。
下から順に瓦を戻します。しっかりと上部まで葺いて屋根の葺き直し工事の完了となっていきます。
瓦を戻していくと共に既存の雨押えの上部に新たな雨押え板金を設置して参ります。これも念の為の雨漏り対策です。更にこれを設置っすることで強風による端部の瓦の飛散防止にも繋がりますのでその効果も期待できる筈です。
棟瓦を戻して作業は終了となります。心木も新たに取り付けて行きます。防水の上部に設置した金物に樹脂製の心木を入れ漆喰を詰めて新たな棟を構築していきます。これが棟の取り直し施工となります。
棟瓦は七寸丸の棟瓦に変更致しました。のし瓦の構築となると高くなるので見栄えはしますが、安定性は減少します。お客様ともお話した結果、出来るだけ同様のご被害が出ない様にとの見解で安定感のある七寸丸に変更して棟を作っていく事なりました。
棟の取り直しも完了しこれで工事の終了となります。新たな棟瓦と共に漆喰も黒色の南蛮漆喰で仕上げ非常にスタイリッシュな棟に仕上がりました。瓦も勿論しっかりと戻して問題はありません。
外壁と新たな雨押え板金についてもシーリング処理を行い雨対策を講じました。こちらについても二重の雨押え板金と更に二重に防水シートを敷設しているので、雨漏り対策は万全です。施工後、強い降雨も有りましたが、無事雨漏りする事も無くお客様も安心しておられました。
私たち街の屋根やさんでは、新型コロナウィルスの影響下では有りますが、コロナ対策もしっかりと講じながら施工に取り組んでおります。それと同様に部分的な施工でもこの様に出来得る様々な対策を講じながら施工に携わらせて頂いております。皆様も是非お気軽にご相談下さい。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。屋根葺き直しとは?瓦屋根雨漏り解消方法【アメピタ!】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
漫画で読むならコチラ
動画で見るならコチラ
街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
【施工内容】
瓦屋根工事
【施工内容】
瓦屋根工事
【施工内容】
屋根葺き直し
【施工内容】
【施工内容】
その他の工事
【施工内容】
雨樋交換