
HOME > 施工事例 > 江戸川区にて都民共済を利用して強風で飛散してしまった棟板金を.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
ITS事業部:根本
ITS事業部:根本
【棟板金交換工事】
強風によって棟板金が落下してしまったということで、無料点検と補修のお見積りに伺ったのは江戸川区にある3階建てのお住まいです。飛散したのは下り棟の一方向ですが、板金と貫板と呼ばれる下地木材がまとめてなくなってしまっていました。恐らく板金を固定している釘に浮きや抜けが見られたのでしょう。突風に煽られたことで一気に外れ落下してしまいました。
貫板を確認すると釘はしっかり打ち込まれていましたが錆びが見られ、木材も雨水の吸収によって黒く変色していました。また貫板の釘の打ち込みによって、下地になっているスレート屋根材にも割れが見られました。現在トラブルは発生していませんが、この隙間から雨水が入り込むことで防水紙に開いた釘穴から雨漏りを起こす可能性もありますので、早急に補修を行いましょう。破損している板金以外にも貫板の腐食や継ぎ目のシーリング劣化等の経年劣化が起こっていることが考えられますので、今回は全交換で今後の棟板金飛散を防いでいきます。また今回は強風による破損ですので、お住まいでご加入されている火災保険や共済を利用して補修することが可能で、O様は都民共済にご加入されていました。
共済とは?
都民共済は東京都にお住まいの方か、勤務地がある方ならご加入できる共済です。千葉県や茨城県等は県民共済、神奈川県は全国共済と呼び名が違いますが、基本的には営利を目的としない非営利団体で、組合員との相互扶助の関係にあります。自分の家にお住まいの方は住宅・家財の両方、住居を貸している方は住宅のみ、住居を借りている方は家財のみに加入出来ます。また決算後剰余金が発生した場合は「割戻金」として戻されるのも大きな特徴です。火災保険とは異なり小さな補償を安い掛け金で加入できるメリットがありますが、その分補償額も火災保険とは異なります。どちらにもメリット・デメリットが存在しますのでご加入されている保険・共済の補償内容をしっかり確認しておきましょう。ちなみに火災共済も火災保険も火災・爆発・落雷・水漏れ等の補償がありますが、地震による被害に対しては地震特約や地震保険のご加入が必要になりますのでご注意ください。
共済のお見舞い金は、住宅のご加入額と加入基準額に基づき臨時費用と合わせてのお支払いになりますので、被害と加入額によって異なりますが、住宅補修に出来る限り役立てましょう。
今回は全交換ですのですべての棟板金と貫板を取り外していきます。貫板の経年劣化を見ると今回数mの破損で済んでいたのは不幸中の幸いだったかもしれません。貫板は板金に覆われているため10年程度は使用することが出来ますが、雨水が吹き込んだり湿気によって劣化してしまいます。すると割れやすくもなり耐久性が低下してしまいますので板金が固定できなくなってしまいます。塗装メンテナンス等の際に、板金の浮きや釘の抜けが見られたら早急に補修・補強を行いましょう。
貫板の釘部分は雨漏りを起こす可能性もありますので、棟板金を取り付ける前にコーキング材で釘穴補修を行っておきます。小さなことですが、この作業だけでも雨漏りのリスクを抑えることが出来ます。この後に新たな貫板木材を取り付け、覆い被せるように板金を取り付けます。新築時には釘を使用している事が多いのですが、補修時には抜けにくく錆びにくいステンレス製ビスを使用しました。
板金を固定するビスは必ず側面に打ち込みます。屋根に対して垂直に打ち込むと、そのビス穴から雨水が入り込み雨漏りを起こす可能性が高くなります。応急措置でも脳天打ちを行ってしまうと、板金自体が使用できなくなってしまいますのでご注意ください。
【工事を終えて】
棟板金を全て交換し強風に強い屋根に仕上げることが出来ました。スレート屋根材の塗膜劣化が見られますので、今後は塗装メンテナンスで屋根材全体の保護を検討していきましょう。共済も保険も補償の申請が出来るのは破損した箇所のみですが、全交換を行った際にも自己負担の軽減に役立ちます。突風や火災、落雷等の被害は突発的なものですので、しっかりと対応できるように前もって確認・準備をしておきましょう。
屋根メンテナンスのご相談、共済や保険に関するご質問、自然災害に伴う補修依頼等はお気軽に街の屋根やさんへお問い合わせください。原状回復はもちろんお住まいに適切なメンテナンスをご提案させて頂きます。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
2019年9月9日の台風15号、10月12日の台風19号の勢力は凄まじく、各地より被害のご相談をいただきました。江戸川区にお住まいのお客様からもお問合せをいただき、私たち街の屋根やさんでは、数多くの災害復旧工事を実施してきました。
台風発生当時に比べて、ブルーシートがかかった屋根を見かける機会も減り、それだけ復旧工事が進んでいるように感じますが、中には、まだ工事を行えていない方もいらっしゃると思います。台風シーズン前にしっかりと補修を行いましょう。
【新シリーズ:施工事例を紹介!】雹(ひょう)の被害を受けたスレート屋根をスーパーガルテクトで屋根カバー工事!【施工事例を紹介!街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
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街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
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