古い屋根に使われるアスベストとは?|種類・劣化・メンテナンス方法を解説!
更新日:2025年09月29日
アスベスト屋根材は、かつて「丈夫で安い屋根材」として多くの住宅や工場で使われていました。
しかし現在では健康被害の問題から製造が禁止されており、古い建物にはまだ残っているケースがあります。
本記事では、アスベスト屋根材の特徴や種類、劣化によるリスク、そして適切なメンテナンスや対処方法について解説いたします!ぜひ参考にしてみてくださいね(^^)/
アスベスト屋根材とは?特徴と使われていた背景

アスベスト屋根材とは、セメントなどに繊維状のアスベストを混ぜ込んで成形された屋根材のことです。
かつては「強くて軽くて安い」という三拍子が揃っていたため、昭和40年代~平成初期にかけて全国的に普及しました。
スレート屋根や波板タイプの製品に多く含まれ、特に耐火性や断熱性に優れていたため住宅や工場に広く使
われていたんです(^^)/
しかし、アスベストは吸い込むと健康被害を引き起こすことが分かり、2004年以降は製造・使用が禁止されました。現在も古い建物には残っていることがあり、注意が必要な屋根材のひとつといえます。
アスベスト屋根材の種類と見分け方
アスベストを含む屋根材にはいくつかの種類があります。代表的なのは以下の通りです。
スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)

平らで板状の屋根材で、現在でもよく見かけます。2004年以前の製品にはアスベストが含まれている可能性があります。
波型スレート

工場や倉庫で多く使われていた波板状の屋根材です。耐久性が高く広範囲に施工できるため、住宅よりも大型建築物に多く見られます。
セメント瓦系屋根材

瓦風に成形された製品もあり、遠目には普通の瓦と区別がつかない場合があります。
見分け方としては、製造年が2004年以前かどうかがひとつの目安です。また、外観だけで判断するのは難しいため、正確には調査や分析を行う必要があります(>_<)
アスベスト屋根材の劣化によるリスク

アスベスト屋根材自体は非常に丈夫ですが、経年劣化によって割れや欠け、表面の摩耗が進むと危険性が高まります。
・表面が傷つき、粉じんが発生する
・割れや欠けた部分からアスベストが飛散する
・屋根材が脆くなり、台風や地震で崩れやすくなる
このような状態になると健康被害だけでなく、雨漏りや住宅の劣化にもつながります。特に築30年以上経過した建物では、屋根材の点検をおすすめいたします(#^^#)
アスベスト屋根材のメンテナンスや対処方法

アスベストを含む屋根材が使われている場合でも、必ずしもすぐに危険というわけではありません。しっかり固定されていて表面が健全であれば、通常の生活で飛散する心配は少ないんです。
ただし、劣化が進んだ場合には次のような対処が考えられます。
塗装による保護
屋根塗装工事は屋根の表面を塗装でコーティングすることで、劣化や飛散を抑える方法です。
屋根のリフォームの中でも一番安価でお手軽に行える工事ともいえます!
カバー工法
屋根カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる方法で、解体せずに安全にリフォームできます。
葺き替え工事
屋根葺き替え工事は屋根をすべて撤去して新しい屋根材に変える方法です。解体時には専門の処理が必要となり、高額になりますが…屋根からの雨漏りを解消したい、屋根全体が傷んでいる、という方にお勧めのメンテナンス方法となっております!
いずれの方法を選ぶにしても、状態に合わせた最適な工事を検討することが大切です(^^♪
アスベスト屋根材は、長い間日本の住宅や建築物を守ってきた歴史ある屋根材ですが、劣化が進むと健康被害や雨漏りのリスクにつながります。2004年以前の建物では使用されている可能性があるため、築年数を目安に点検を行うことが大切です。
状態に応じて塗装・カバー工法・葺き替えなどの方法を選び、安全で快適な住まいを維持していきましょう(#^^#)
記事内に記載されている金額は2025年09月29日時点での費用となります。
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