屋根カバー工法のデメリットとは?屋根葺き替え工事と比較しながら解説!
更新日:2025年04月02日
屋根のリフォーム方法にはさまざまな選択肢がありますが、「屋根カバー工法」は特に人気のある工法の一つです。
これは既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる方法で、比較的コストを抑えられ、工期も短いのが特徴です。
しかし、屋根カバー工法にはメリットだけでなく、いくつかのデメリットも存在し、屋根の状態によっては「屋根葺き替え工事」の方が適しているケースもあります。
この記事では、屋根カバー工法のメリット・デメリットを屋根葺き替え工事と比較しながら解説し、どちらの工法が適しているのかを考えていきます。

屋根カバー工法とは?
屋根カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
一般的には、現在の屋根の劣化が進行している場合に採用されます。
屋根カバー工法の特徴
- 既存の屋根を撤去せず、その上に新しい屋根を取り付ける
- 施工にかかる時間が短く、工費も比較的安い
- 断熱性や防水性を向上させることができる
- 既存の屋根材の種類によっては施工が難しいケースもある
では、屋根カバー工法の具体的なメリットを見ていきましょう。
屋根カバー工法のメリット

屋根カバー工法は、多くのメリットがあるため、特にコストを抑えながら屋根のリフォームを行いたい方に選ばれます。
1. 既存の屋根を撤去しないため、工期が短い
屋根葺き替え工事では既存の屋根を撤去し、新しい屋根材を設置しますが、カバー工法ではその必要がありません。
そのため、施工期間が短縮され、工事中の騒音や埃も少なくなります。
2. 工事費用を抑えられる
屋根葺き替え工事と比べて、屋根の撤去や廃材処分のコストがかからないため、全体の工事費用を抑えられます。
予算の関係で、極力大規模な工事を避けたい場合に有効です。
3. 断熱性・防音性の向上
新しい屋根材を重ねることで、屋根の厚みが増し、断熱性や防音性が向上することが期待できます。
これは、夏の暑さや冬の寒さを和らげる効果もあります。
このように多くのメリットがある屋根カバー工法ですが、一方で注意すべきデメリットもあります。
次の章では、屋根カバー工法のデメリットについて詳しく解説します。
屋根カバー工法のデメリットとは?
1. 建物の重量が増加する
屋根カバー工法では、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるため、建物全体の重量が増加します。
特に、築年数が古い建物や耐震性に不安がある建物では、屋根の重量が増えることで地震時の揺れが大きくなるリスクがあります。
▶ 屋根葺き替え工事との比較
屋根葺き替え工事の場合、古い屋根材を撤去して新しい屋根を施工するため、重量の増加はありません。
耐震性を重視するなら、葺き替え工事の方が適しています。
2. 既存の屋根の劣化が進んでいると施工できない
屋根カバー工法は、既存の屋根がある程度健全な状態であることが前提です。
屋根の下地(野地板)が腐食していたり、雨漏りが発生している場合は、カバー工法を行っても根本的な解決にはなりません。
▶ 屋根葺き替え工事との比較
葺き替え工事なら、古い屋根を撤去して新しい屋根を施工するため、下地の補修が可能です。すでに屋根の劣化が進んでいる場合は、葺き替え工事が適しています。
3. 将来的なメンテナンス費用がかかる
屋根カバー工法は、一度施工すると次回のリフォーム時に葺き替え工事が必要になります。
つまり、次回の屋根リフォームでは、2重になった屋根をすべて撤去しなければならず、費用がかさみます。
▶ 屋根葺き替え工事との比較
葺き替え工事を最初から行えば、今後のメンテナンスコストを抑えられる可能性があります。
屋根葺き替え工事の方が適しているケース

以下のようなケースでは、屋根カバー工法ではなく屋根葺き替え工事を検討した方が良いでしょう。
・ 屋根の劣化が進行している場合(雨漏り・腐食がある)
・ 建物の耐震性が気になる場合(築年数が古い家)
・ 長期的なメンテナンス費用を抑えたい場合
屋根カバー工法は、屋根がまだ比較的健全であり、コストを抑えながらリフォームしたい場合に適していますが、建物の状況によっては屋根葺き替え工事を選択した方が安全で長持ちするケースもあります。
まとめ

屋根カバー工法は、工期が短く、費用を抑えられるというメリットがある一方で、重量増加や下地の劣化に対応できないなどのデメリットもあります。
屋根の状態や建物の条件によっては、屋根葺き替え工事の方が適しているケースもあるため、リフォームを検討する際は、信頼できる業者に相談しながら慎重に判断することが大切です。
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