スレート屋根のメンテナンス前点検で古いスレートの雨漏りリスクについて考える
更新日:2025年01月09日
江戸川区鹿骨で外壁塗装と屋根塗装を検討されていることから私達街の屋根やさんにご連絡をいただき、今回は現地調査を行った様子をご紹介いたします。
屋根と外壁の塗装を同時に行うことには、いくつかのメリットとデメリットがあります。
メリットとしては
- 費用面での節約: 足場の設置が1回で済むため、トータルコストが抑えられます。
- 時間と労力の節約: 工事の手続きや準備を一度に済ませることができます。
- デザインの統一性: 屋根と外壁の色を同時に選ぶことで、家全体の調和が取りやすくなります。
一方、デメリットとしては
- 一度の支払い額が大きくなる: 外壁と屋根の塗装費用を同時に支払う必要があります。
- 工期がやや長くなる: 塗装面積が広くなるため、工事期間が少し長くなる可能性があります。
- 近隣への配慮が必要: 長期間の足場設置や騒音に対して、近所への気遣いが必要になります。
総合的に見ると、屋根と外壁の塗装を同時に行うことで、長期的にはコストと手間を節約できる可能性が高いです。ただし、一度の支払い額が大きくなるため、資金計画をしっかり立てる必要があります。
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スレートが古くなった場合のメンテナンス
スレート屋根が古くなった場合のメンテナンスには、主に3つの方法があります。まず、「部分的な補修」は、スレートの一部に割れや欠けがある場合に有効です。傷んだ部分のみを新しいスレートと交換することで、比較的低コストで屋根の機能を回復させることができます。
次に「屋根カバー工法」(重ね葺き)があります。これは既存のスレート屋根の上に新しい屋根材を被せる方法で、古いスレートを撤去する手間や費用を省けるメリットがあります。スレート全体が劣化しているが下地がまだ健全な場合に適しており、断熱効果や防水性の向上も期待できます。
最後に「屋根葺き替え」があります。これは古いスレートを全て撤去し、新しい屋根材に交換する方法です。屋根全体が大幅に劣化している場合や下地に損傷がある場合に推奨されます。費用は高くなりますが、長期的な安心を得られる根本的な解決策となります。
スレート屋根の寿命は約20〜30年とされており、この期間を過ぎると塗装だけでは十分な効果が得られません。塗装は築10年程度の比較的新しい屋根に対して有効なメンテナンス方法ですが、寿命を迎えたスレートに対しては意味をなさず、カバー工法か葺き替えを選択する必要があります。
メンテナンス方法の選択は、屋根の状態や予算、将来の計画などを考慮して決定することが重要です。定期的な点検を行い、早めの対応を心がけることで、屋根の寿命を延ばし、家全体を長く守ることができます。
棟板金の釘が浮く原因について
棟板金の釘が浮く原因は複数あり、主に経年劣化と環境要因が関係しています。まず、強風による影響が挙げられます。棟板金は屋根の最も高い位置にあるため、風の影響を受けやすく、長期間にわたる風圧により釘が徐々に緩んでいきます。
次に、釘自体の劣化も重要な要因です。特に古い家屋では鉄釘が使用されていることが多く、これらは雨水に触れることでサビが発生します。サビた釘は膨張し、釘穴を広げてしまうため、結果として釘が浮いてしまいます。
さらに、温度変化による金属の膨張と収縮も釘の浮きを引き起こします。棟板金は金属製のため、日中の高温で膨張し、夜間や冬季に収縮します。この繰り返しにより、釘が徐々に緩んでいきます。
また、棟板金の下にある貫板(木材の下地材)の影響も無視できません。貫板が寒暖の差で収縮を繰り返すことで、棟板金と固定されていた釘が次第に緩んで浮いていく可能性があります。
これらの要因が複合的に作用することで、棟板金の釘は徐々に浮いていきます。一般的に、築7〜10年程度で釘の浮きが見られ始めることがあり、これは施工不良ではなく自然な経年変化の一部と考えられています。
古くなった天窓の雨漏りリスク
古くなった天窓は、経年劣化によって様々な要因で雨漏りのリスクが高まります。主な原因として、コーキング剤やゴムパッキンの劣化が挙げられます。これらの部材は時間の経過とともに硬化し、ひび割れや隙間が生じることで防水性能が低下します。その結果、雨水が天窓の枠とガラスの間から侵入しやすくなります。
また、天窓周辺の防水シートやエプロンの劣化も重要な要因です。これらの部材が日光や雨風にさらされることで、穴あきや裂けが発生し、雨水の侵入経路となる可能性があります。特に瓦屋根など凹凸のある屋根では、エプロンの劣化が排水機能を低下させ、雨漏りのリスクを高めます。
天窓のガラス自体にも注意が必要です。長年の使用や外的要因により、ガラスにひびが入ることがあります。特に熱割れと呼ばれる現象は、ガラス内部の温度差によって発生し、気づきにくいため注意が必要です。このようなひび割れは雨水の侵入口となり、深刻な雨漏りを引き起こす可能性があります。
さらに、天窓周辺にゴミや落ち葉が堆積することで、水はけが悪くなり、雨水が逆流して天窓内部に侵入するリスクが高まります。これは特に屋根の傾斜がゆるやかな場合に顕著です。
天窓の雨漏りは、必ずしも天窓直下で発生するとは限りません。浸入した雨水が屋根裏を伝って別の場所から漏れ出すことがあるため、被害の発見が遅れる可能性があります。このため、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。
天窓の耐用年数は一般的に10年から20年程度とされていますが、使用環境や気候条件によって大きく異なります。したがって、築年数が10年を超える住宅では、天窓の状態を注意深く観察し、必要に応じて専門家による点検や修理を検討することが賢明です。
街の屋根やさんでは外装リフォームを専門で行っておりますので、どのような工事が必要なのか?どれくらい費用がかかるのか?といった疑問にもお気軽にお問い合わせください!
記事内に記載されている金額は2025年01月09日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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