棟板金の交換にかかる費用を解説!交換する長さによって変わる金額を実例を交えてご紹介
更新日:2024年09月25日
屋根の頂上部や下り棟に設置されている棟板金のメンテナンスは非常に重要です。
特に台風が通過した後などでは、「屋根からバタバタと異音がするようになった」「屋根が浮いていると指摘を受けた」というように棟板金に関連したご相談を頂くことがかなり多くなります。
スレートや金属屋根材が主流になった現代では、ほとんどのお住まいの屋根に棟板金が取り付けられているはずですので、雨漏りなどの被害が発生しないようにするためのメンテナンス方法や、必要な工事の費用などが気になっている方も多いはず(^▽^)/
そこで今回は、棟板金交換のメンテナンスを主軸に、工事金額の相場や重要性、そして実際の施工例とその金額についてもいくつかご紹介したいと思います!
棟板金の劣化症状とは
棟板金のメンテナンスを考える上では、まずどのような劣化が発生するのかを知っておく必要があります(^▽^)/
主な劣化やメンテナンスサインとしては、釘が抜けてくることや内部の貫板が腐食していることが挙げられます。
固定用の釘が抜けてくる
金属素材である板金は温度変化による膨張と収縮を繰り返します。
収縮するのは板金のみのため、膨張時に引っ張られた釘はそのままとなり、長い年月をかけて自然と抜けが発生していくのです。
多くの場合、築10年頃に屋根に上って見るとこの釘抜けが棟板金に見られます(-_-;
固定用の釘が抜けてくると棟板金が浮いてしまい、雨水が吹き込んで内部へと浸入してきたり、強風の影響を受けやすくなって飛散するリスクが高まります。
内部の貫板が腐食
棟板金の下には貫板と呼ばれる下地材が設置されています。
この貫板は新築時に木製のものを使用することが多く、雨水や湿気による影響で時間とともに腐食が進行します。
固定用の釘はこの貫板へと打たれていますので、下地材の腐食は棟板金の支持力を著しく低下させ、最悪の場合は棟板金と共に屋根から剥がれてしまうケースもあります。
始めにご紹介した釘の抜けが発生すると隙間のできた釘穴から雨水が入り込んで貫板を傷めるといった関連性もあるため、板金内部で隠れたまま劣化が進行していることが多いです(-_-;
棟板金の耐用年数やメンテナンス方法
棟板金の耐用年数は一般的に15~20年程度とされていますが、置かれている環境によって防水処理のシーリングが早く劣化したり、貫板の腐食までの速度が変わることもあります。
そのため、耐用年数を参考にしつつも、実際の劣化状態からメンテナンス判断を行うことがベストです。
棟板金のメンテナンス方法
劣化の進行具合によって必要なメンテナンスが異なります。
例えば軽度な釘の浮きであれば、打ち直して再び固定し直す程度で済みます(^▽^)/
ただ、設置されてから15年程度が経過していると内部の貫板が傷み、釘を打ち直したとしても強固な固定ができなくなりますので、そうした場合には棟板金の交換工事が必要になります。
棟板金交換工事で知っておきたいポイント!
棟板金と同時に交換する貫板は、再び木製のものを用意することもありますが、オススメは樹脂製へと変更することです。
樹脂製貫板は水分を吸収しないため、湿気や浸入してきた雨水によっての劣化が引き起こされにくいという大きなメリットがあります(*^^)v
加えて、釘をステンレス製のビスに変えて打ち込むことで、さらに強い固定と錆に強い耐性を得ることができます。
棟板金の交換工事ではこういった材質変更によるアップグレードを行うチャンスですので、施工業者にはどのような部材をしようするのか、打ち合わせの段階でしっかりと確認しておきましょう!
棟板金交換費用の相場
棟板金の交換工事に掛かる費用は数万円~15万円程度が相場となっております。
これは交換する棟板金の範囲や貫板の材質などで変化します。
街の屋根やさんでは樹脂製貫板を使用した20mの棟板金交換は税込154,000円~が参考費用となっております(^▽^)/
これは足場を必要としない場合の費用ですので、屋根の形状や環境によって足場仮設が必要な場合にはその費用も別途必要になる点にご注意ください。
棟板金交換工事の実際の施工例と金額
街の屋根やさんでは多くの棟板金交換工事をご依頼いただいてきましたので、いくつかの施工事例とその費用をご紹介したいと思います(^▽^)/
リンクから詳細な施工事例紹介ページへ飛ぶことができますので、ぜひご参考ください。
>>訪問業者による指摘を受けた棟板金の交換工事:税込20万円
こちらの施工事例では、訪問業者によって指摘を受けたという棟板金の調査をご依頼いただき、実際に浮いてしまっていることから交換工事を行わせていただいたものになります(^▽^)/
樹脂製貫板を使用した13mの施工で、税込20万円となっております。
>>足場を仮設しての棟板金交換事例:286,000円
こちらは建物の作りとして梯子が掛からないため、調査時にはドローンを使用し、工事では足場を仮設して交換工事を行った事例となります(*^^)v
また、合わせて破損していたスレート屋根材の補修も行っております。
>>固定が不十分だった貫板の補強と棟板金の交換を実施:税込47万円
以前の屋根リフォーム業者による施工不良が目立つ現場での棟板金工事事例です。
どういった点が問題だったかなどを動画でもご覧いただけるようになっていますので、ぜひリンク先のページで詳しくご確認ください(^▽^)/
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
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