中古住宅のメンテナンスで考えるべき選択肢とは?スレート屋根にカバー工法や葺き替えが必要な理由を解説
更新日:2024年10月02日
中古住宅を購入した際、外観や構造のメンテナンスが必要になる場合があります。特に屋根に関しては、劣化が進むと雨漏りや断熱性の低下といった深刻な問題に発展するため、適切なリフォームが求められます。
住宅の外観を保ちつつ耐久性を向上させる方法として多くの選択肢が存在しますが、中でも「屋根塗装」ではなく、「屋根カバー工法」や「屋根葺き替え工事」を選ぶことが、長期的に見て非常に効果的です。
ここでは、それぞれの方法とそのメリットを、調布市で行ったスレート屋根点検の様子と一緒にご紹介します!(^_^)
屋根全体のリフォーム方法は3つあります
中古住宅の屋根メンテナンス方法として、塗装、屋根カバー工法、葺き替え工事があります。まずはこれらの違いを理解しておくことが重要です。
屋根塗装
屋根塗装は、既存の屋根材に新しい塗料を塗り、見た目を改善したり、防水効果を向上させたりする方法です。コストは比較的低く、工事期間も短いのが特徴ですが、屋根材が劣化している場合には効果が薄いことがあります。
屋根カバー工法
屋根カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて設置する方法です。既存の屋根材を撤去せずに作業できるため、廃材処理費用や工期が短縮されます。特に金属屋根がカバー材としてよく使用され、軽量で耐久性が高いことからおすすめされています。
屋根葺き替え工事
屋根葺き替え工事は、既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材に交換する方法です。
工事費用は高くなりますが、様々な問題を根本的から解決できるメンテナンスとなり、屋根の寿命を大幅に延ばすことができます。葺き替えでは、伝統的な瓦屋根から軽量の金属屋根に変更することも可能です。
中古住宅のメンテナンスが屋根塗装では不十分なケースが多い
中古住宅における屋根のメンテナンスでは、塗装が一見手軽で安価な選択肢に見えますが、必ずしもベストな解決策とは限りません。
特に、劣化が進行している場合、塗装では根本的な問題を解決できないことがあります。
例えば、スレートやコロニアルといった屋根材が使われている住宅では、雨や紫外線の影響でひび割れや剥がれが発生しやすく、表面を塗装するだけでは内部の劣化を防ぐことはできません。
さらに、塗装だけでは防水性の改善に限界があり、ほんの少しの隙間や小さな傷からも雨水が入り込み、最終的に雨漏りを引き起こす可能性があります。特に中古住宅では、建築されてから時が経過しているため屋根材自体がすでに劣化していることが多く、塗装による補修だけでは十分な効果が期待できない可能性が高いのです(>_<)
屋根カバー工法のメリット
屋根カバー工法は、既存の屋根材をそのままにして、その上に新しい屋根材を重ねる施工方法です。この方法にはいくつかの大きなポイントがあります。
コストパフォーマンスが高い: 屋根の全面撤去が不要であるため、工事費用を抑えられます。また、古い屋根材を撤去しないことで、廃材処理費用も削減できるため、トータルコストが低く抑えられます。
工事期間が短い:屋根カバー工法では、既存の屋根を取り除く作業がないため、施工期間が短縮されます。新築工事と比べると、天候に左右されにくく、効率的に進行できる点も利点です。
断熱・遮音効果が向上:屋根が二重構造になるため、断熱効果や遮音効果が向上します。特に、金属屋根をカバー材に使用する場合、夏場の暑さ対策や雨音の軽減にも有効です。
雨漏り対策として有効:屋根の一部が破損していたり、古い塗装が剥がれていたりする場合、塗装のみでは雨漏りを完全に防ぐことが難しいことがあります。しかし、屋根カバー工法では新たに防水層が形成されるため、雨漏りのリスクが大幅に軽減されます。
屋根葺き替え工事のメリット
葺き替え工事は、屋根材をすべて撤去して新しい屋根を設置する方法です。屋根材の劣化が進んでいる場合や、構造的な問題がある場合には、この方法が最も効果的です。以下は葺き替え工事の良い点です。
屋根を一新できる:既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材に交換するため、劣化が著しい場合でも安心です。特に、古いスレート屋根やアスベストを含んだ屋根材を使用している住宅では、健康や安全面からも葺き替え工事が推奨されます。
長期的な耐久性:新しい屋根材を使用することで、再び数十年にわたって屋根の耐久性が確保されます。特に金属屋根を選択することで、耐用年数が大幅に延び、次のメンテナンスまでの期間が長くなります。
構造強化:葺き替え工事では、屋根の下地や構造も点検・補修されるため、住宅全体の強度を向上させることができます。これにより、地震や強風などの自然災害に対する耐久性も向上します。
それでは、街の屋根やさんが実際に行ったスレート屋根の調査の様子をご紹介いたします。
これから中古住宅を購入予定の方や、実際にお住まいの方はぜひ参考にしてみてくださいね!
中古住宅の点検を行わせていただきました!
既存の屋根材はスレートでした
調布市調布ヶ丘にて屋根の点検のご用命いただきまして現地調査にお伺いしてまいりました!
お客様自身は中古で購入されたとのことでしたが前のオーナーさんが塗装工事を行われていたという状態でした。
スレートは主成分をセメントとしており、耐久性の維持には塗装が必要になります!
スレートは製造年数によってアスベストの含有のものと、非含有のものに分けられます。
2004年を境にアスベストが非含有になりましたが、初期の方の物は耐久性に難があり現在では廃盤になっております。
今回のお家のものはニューコロニアルというアスベスト含有のものでした!!
耐久性が高い代わりに撤去する際には処分費用が高くなってしまいますので後々のメンテナンスの際に大変になります、、、
塗膜の剥がれが生じておりました
表面の塗膜に剥がれが生じてしまっている箇所もございました。
先述で塗装が必要と申し上げましたが塗膜の劣化が進んでしまいますので定期的に塗装が必要になります!
使用する塗料によりますが10年ごとの塗り替えが必要になります。
今回は築年数を考慮して屋根のカバー工事、葺き替え工事のお見積りを作成させていただくことになりました!
まとめ
中古住宅の屋根メンテナンスには、「屋根塗装」よりも「屋根カバー工法」や「屋根葺き替え工事」が適しているケースが多いことがわかります。
塗装は一時的な改善に留まる場合が多いため、劣化の程度が進んでいる住宅では、より長期的かつ根本的な解決策を選ぶべきです。
街の屋根やさんでは点検見積まで無料で対応させていただいておりますので、「どのリフォーム方法が適しているのか聞いてみたい」「予算に合わせて検討したい」のようなお悩み・ご相談を抱えている方はお気軽にお問い合わせください!(^^)/
記事内に記載されている金額は2024年10月02日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
調布市ではたくさんのお客様にご依頼をいただいております!
関連動画をチェック!
【新シリーズ:施工事例を紹介!】雹(ひょう)の被害を受けたスレート屋根をスーパーガルテクトで屋根カバー工事!【施工事例を紹介!街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
このページに関連するコンテンツをご紹介
スレート屋根(コロニアル、カラーベスト)のチェックポイントとメンテナンス方法
国内で最も使用されているスレート(化粧スレート)屋根材の耐用年数は、新築から20~30年程度と言われていますが、メンテナンスは新築から7~10年で必要になります。 過去スレート屋根のお住まいの調査・点検を数千軒と行ってきた経験から、スレート屋根の劣化や不具合を見逃さないためのチェックポイント、…続きを読む地震に備えるなら軽い屋根を!スレート屋根へのカバー工法と種類をご紹介
スレート屋根への屋根リフォームとして行われる屋根カバー工法。その新しい屋根には耐震性などを考慮しガルバリウム鋼板等の軽い金属屋根材が用いられることがほとんどです。 しかし、金属屋根はデザインがあまり好きになれない…他の屋根材はないの?という方に向け、屋根カバー工事可能な他の屋根材もご紹介します…続きを読むお住まいの寿命を延ばす!季節別・築年数別のメンテナンスポイント
「お家のメンテナンスって、いつやるべきなのか分からない…」 一生に一度のお買い物と言われるお住まい、手に入れてゴールではありません。 かつては新築だったお住まいも年月を経れば、どんなに大事にしていても定期的なメンテナンスが必要になってくるのです。 メンテナンスのタイミングを逃…続きを読む知ってお得!屋根の便利な豆知識
普段に何気なく眺めている屋根ですが、近所のお住まいを見渡しただけでも、様々な形、様々な材料が使われていることが分かと思います。 また、グーグルアースなどでは世界中の屋根を眺めることができます。素敵なデザインのものもあれば、ユニークでかわいらしいものもあります。屋根の勾配とデザイン屋根の勾配が緩やか…続きを読む屋根のメンテナンス・屋根工事・屋根リフォームはなぜ必要?
どんな屋根であっても、必ずメンテナンスやリフォームが必要な時期がやってきます。 雨漏りなどの被害に遭って初めて「普通に暮らしていて屋根の手入れが必要なんて知らなかった。」と後悔する前に、屋根のメンテナンスを行い大切なお住まいを守りましょう。 このページではスレート、瓦、金属屋根それぞれの耐用…続きを読むあなたの近くの街の屋根やさんはこちら
街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
このページと共通する工事内容の新着施工事例
- 江東区住吉にて雨漏りが発生した瓦屋根の屋根葺き替え工事(税込1,790,000円)を実施!
-
【施工内容】
屋根葺き替え
- 杉並区阿佐谷北で重い瓦屋根から軽いエコグラーニへの葺き替え工事を税込み1,210,000円で実施します!
-
【施工内容】
屋根葺き替え、瓦屋根からエコグラーニへ葺き替え工事
- 世田谷区等々力にて屋根通気工法での葺き替え工事、気になる暑さをシャットアウトいたします!
-
【施工内容】
スレート屋根工事
調布市と近隣地区の施工事例のご紹介
- 世田谷区駒沢にて天窓からの雨漏りでお困りのお問い合わせ、簡易補修工事を税込44,000円にて行わせていただきました!
-
【施工内容】
雨漏り修理
- 稲城市若葉台にて破損して落下したスレートの簡易補修工事を税込33,000円で行わせていただきました!
-
【施工内容】
スレート屋根補修工事
- 三鷹市井の頭にて屋根からの雨漏り、屋根の葺き直し工事を税込770,000円で行わせていただきました!
-
【施工内容】
瓦屋根工事