屋根リフォーム前に知っておきたい!屋根材の種類と特徴・メンテナンス性を解説
更新日:2025年08月05日
屋根リフォームを検討していると、「どの屋根材を選べばいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。
屋根材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメンテナンスのしやすさが異なります。
この記事では、代表的な屋根材の種類とその特徴、そしてメンテナンス性についてわかりやすく解説します。
後悔のないリフォームのために、ぜひ参考にしてください。
スレート屋根(化粧スレート)

現在の住宅で最も多く採用されている屋根材のひとつが、スレート屋根です。
セメントに繊維素材を混ぜて成形したもので、見た目は薄くフラットで、シンプルなデザインが特徴です。
スレート屋根は価格が比較的リーズナブルで、瓦などよりも軽量なため建物への負担が少ないというメリットがあります。
ただし、スレート自体の吸水性が高いため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。
塗膜が劣化すると雨水を吸ってひび割れやコケの発生につながるため、10年に一度を目安に塗装を行うとよいでしょう。
ガルバリウム鋼板屋根(金属屋根)

ガルバリウム鋼板は、近年人気が高まっている金属系屋根材です。
アルミニウムと亜鉛の合金でコーティングされた鋼板で、サビに強く耐久性が高いのが特徴です。
屋根材の中で最も軽量なため、地震時の安全性が高く、既存の屋根の上から被せる「カバー工法」にも適しています。
また、塗膜の劣化が少なく、20年以上メンテナンスが不要な製品も多くあります。
とはいえ、環境によってはサビが発生することもあるため、定期的な点検は欠かせません。
金属屋根特有のデメリットとして、雨音が響きやすいことや断熱性がやや劣る点が挙げられます。
これらをカバーするために、屋根材と断熱材が一体になっている製品を選ぶのがおすすめです!
瓦屋根(粘土瓦・陶器瓦)

伝統的な日本家屋に多く見られる瓦屋根は、見た目の美しさと高い耐久性が魅力です。
粘土を高温で焼き固めてつくられており、耐用年数は50年以上といわれています。
陶器瓦は塗装の必要がなく、表面が釉薬でコーティングされているため、長年色あせず、美しさを保つことができます。
台風や地震に強い施工(ガイドライン工法)を行えば、メンテナンス頻度は非常に少なく済みます。
ただし、瓦そのものが重いため、建物への負荷が大きくなる点は注意が必要です。
屋根の下地や構造が古い場合は、補強工事が必要になることもあります。
アスファルトシングル

アスファルトシングルは、アメリカで多く使われている屋根材で、日本でも徐々に普及しています。
ガラス繊維にアスファルトを染み込ませ、表面に石粒を吹き付けた構造で、柔らかく加工しやすいのが特徴です。
比較的安価で施工しやすく、表面の石粒が雨音を和らげる効果もあります。
ただし、耐用年数は15〜20年程度と短く、強風に弱いというデメリットもあります。
地域によってはあまり見かけないこともあり、実績が少ない場合は施工業者選びに注意が必要です。
屋根材選びで失敗しないために

屋根材を選ぶ際には、価格や見た目だけでなく、住んでいる地域の気候や建物の構造、将来的なメンテナンス計画も考慮することが大切です。
例えば、台風が多い地域では耐風性の高い屋根材が向いていますし、雪が多い地域では滑りやすさや断熱性も重要になります。
また、リフォームでは「元々使われていた屋根材よりも重い屋根材は基本的に選べない」という制約があることも覚えておきましょう。
建物の構造(躯体)の強度が重さに対応していない場合、屋根を重くすることは耐震性を損なう原因になります。
そのため、瓦からスレートや金属への変更は可能でも、その逆は構造補強を伴わない限り難しいのが一般的です。
どんな屋根材でも「メンテナンスフリー」は存在しません。
素材ごとに適したメンテナンス時期や方法があり、放置すると雨漏りや腐食の原因になります。
定期点検を行い、必要なタイミングで塗装や補修を行うことで、屋根の寿命を延ばすことができます。
まとめ
屋根リフォームを成功させるためには、屋根材の特徴をよく理解し、自宅に合った選択をすることが重要です。
スレート、金属、瓦、それぞれにメリット・デメリットがあり、メンテナンス性も大きく異なります。
そして、既存の構造に適した屋根材を選ぶことも重要なポイントです。
信頼できる業者と相談しながら、ライフスタイルや予算、建物の状態に合った屋根材を選びましょう。
もちろん、街の屋根やさんでも屋根材選びのご相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2025年08月05日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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