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【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:木下
担当:木下
目黒区中目黒に物件をお持ちのオーナー様よりお問い合わせいただきまして屋根の調査を行いましたことが工事のきっかけになりました。
既存の屋根材はスレートで「コロニアルNEO」というノンアスベストのスレートが使用されておりました。
当初、お客様は築年数が20年になったので屋根の塗装を御検討されておりましたが、このコロニアルNEOはあまり塗装には向かない屋根材になります。
スレートはその製造年数によって性質に差異が生じます。まず、2002年より以前は建材にアスベストが含まれているものがほとんどを占めます。アスベストは価格も安価で耐久性も高く、耐火性能もあったので建材に多く使用されておりました。しかしながら吹付作業や解体時のアスベストの飛散によって多大な健康被害が生じてしまい、2002年を境に建材に使用されなくなってきました。ここで製造されたのがノンアスベストのスレート「コロニアルNEO」です。他にも「パミール」や「グリシェイドNEO」といったノンアスベストのスレートがあります。これらに共通した特徴と言えば、耐久性の低さです。
各メーカーはアスベストの使用制限がかかったために今まで使用していたアスベストを抜いた製品を作らなければならなくなりました。耐久性をアスベストに依存していたこともあり新しく製造された製品の耐久性は従来のものに比べると著しく低いものになってしまいました。
使用当時では発覚しませんでしたが、5年程経過してひび割れや欠けの症状が報告され、2007年にメーカーがそれまで販売していたノンアスベストのスレートの販売停止をいたしました。
その間にメーカーが研究開発を進めていましたので、それ以降に出たノンアスベストのスレートは従来のアスベスト含有スレート程の耐久性はないものの、十分な耐久性を保有した製品になっております。
しかしながら現行で販売されているスレートも例を漏れず主成分がセメントになるので、塗膜が劣化すると雨水などを吸収して耐久性の低下につながってしまいます。ですのでメンテナンスとして塗装を怠らなければ長持ちする製品になっております。定期的なメンテナンスは欠かさずに行うようにいたしましょう。
上記のようなこともあり、お客様とお打合せさせていただいた結果屋根のカバー工事のご用命いただくことになりました。ご自宅にどのような屋根材が使用されているのか、お家に合ったメンテナンス方法は何かなどございましたら点検、見積まで無料で対応させていただいておりますのでお気軽にお問い合わせください。
それでは屋根のカバー工事を行ってまいります。まずは足場を組んでいきます。今回の物件の屋根勾配は7寸勾配になっており、通常の足場のみですと対応が難しかったため、屋根足場の架設も併せて行わせていただきました。屋根の形状によっても組む足場が変わってまいります。現地調査時にはこのような点も併せて確認させていただきます。
続いて使用する屋根材のご紹介です。今回使用した屋根材はオーウェンスコーニングジャパン社製のオークリッジスーパーです。いわゆるアスファルトシングルと呼ばれる屋根材で、一枚一枚がシート状の屋根材になっております。
このアスファルトシングルの特徴と言えば、表面に意匠性の高い石粒が吹き付けられているので滑落に強いという点です。そのため、ある程度の勾配までは雪止めの設置が不要になります。ただし、アスファルトシングルの雪止めの後付けは難しいので基本的には付けることをオススメはいたします。
それでは工事の様子をご紹介していきます。屋根のカバー工事ではまず既存の棟板金、雪止め(以降役物)の撤去を行っていきます。新しい屋根をかぶせる関係上、少しでも凹凸がない状況にしなければなりません。
役物の撤去が終了しましたら新規の防水紙の施工をしていきます。新規の防水紙は田島ルーフィングのタディスセルフを使用しました。裏面が粘着になっており、既存のスレートに対して貼っていくような仕上げになります。
両面にトップライトがついておりましたのでここも板金を加工して雨仕舞をしっかりと行っていきます。
防水紙の施工が終了しましたら屋根材の設置を行っていきます。アスファルトシングルは加工が非常にしやすい屋根材なので複雑な形状の屋根でも上手く納めることができます。
固定用のビスの他に、先の方に専用の接着剤を併用して仕上げていきます。アスファルトシングルは他の屋根材と異なり、屋根材自体に柔軟性があるため、先の方を留めないと風で捲れてしまう可能性があります。
ただし接着剤をつけていくときも隙間なく留めてしまうと塗装した際の縁切りが為されていない状態と同じになってしまい雨漏りの原因になってしまいますので気を付けましょう。
今回の屋根3面の寄棟屋根でしたので形状としては非常にシンプルな造りの屋根でした。形状の複雑な屋根の施工の場合には日数がかかってしまいます事予めお含みおきいただけますと幸いです。
屋根材の設置が終了しましたら続いて棟板金の設置を行っていきます。まずは貫板の設置です。従来の貫板の多くは木材を使用していることがほとんどですが、最近では樹脂製貫板を使用することがほとんどです。樹脂製貫板は木材に比べると耐久性に優れ、雨風の影響で腐食しないので釘抜けなどの症状が出にくい造りになります。
貫板の設置が終わったら棟板金の設置を行い、取り合い部分にはシールを打って完了です。
メインの屋根の他に下屋根もついておりましたのでこちらも忘れずにメンテナンスいたしました。
流れとしては基本的に先ほどまでと同じ工程になります。
ただし、こういった下屋根には雨押えという屋根と外壁がぶつかっている部分があります。この部分は非常に雨漏りの原因になりやすい部分になりますので、板金を押さえて止水処理を行ってあげましょう。
屋根の横に見えるのがケラバの板金で、横からの雨の吹込みを抑えるとともに、屋根の上を通る雨水が横から飛び出さないように流れる方向に指向性を持たせるという役割もございます。屋根の改修工事には必要な板金になります。
下屋根の施工も問題なく完了いたしました。この後は塗装工事も控えているのでしっかりと養生を行っていきました。
最終確認を行い屋根のカバー工事完了になります。屋根のカバー工事は屋根の形状、平米数にもよりますが、実働で5日間程で完了いたします。
ただ雨天の場合には工事を進められませんので、工期としては通常の戸建て住宅の規模でしたら足場の架け払いと予備日含めて10日程いただければ大抵の場合は終了できます。
今回はオニキスブラックというお色でしたのであまり分からないですが、シングル材に吹き付けられている石粒に色の濃淡がつけられておりますので仕上がった後にのっぺりとしにくい屋根材です。
タイル調の外壁と併せても洋風のオシャレな外観に仕上がります。
屋根のカバー工事は税込877,800円から承っております(屋根面積60㎡、切妻屋根、既存スレートを金属屋根仕様でカバーした場合)。屋根の形状や勾配、使用する屋根材によって価格は変動いたしますので詳しくはお問い合わせください。
私達街の屋根やさんでは新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてマスクの着用を徹底しております。何かお困りごとございましたら安心してご相談ください。
記事内に記載されている金額は2023年02月24日時点での費用となります。【雨漏り】アスファルトシングル屋根材のチェックポイント【アメピタ!】
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