
HOME > 施工事例 > 調布市上石原にてニチハパミールからスーパーガルテクトへの葺き.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:木下
担当:木下
調布市上石原にお住いのお客様より屋根の指摘を受けたので調査に来て欲しいとのご依頼いただきまして現地調査に行ったことが工事のきっかけでした。
既存の屋根材はニチハパミールでした。ニチハパミールはノンアスベストのスレートなのですが、コロニアルNEOと並んでメンテナンスの際に気を付けなければならないことが知られている屋根材です。
2000年初期のノンアスベストのスレートはそれぞれ耐久性に難があり、問題を抱えておりましたが、このパミールはその中でも非常に厄介なスレートで、経年劣化を起こすと写真のような症状が出てきます。
これはパミール特有の劣化症状で、スレートの先端からミルフィーユ状に剥離していきます。もちろんこの部分から水を吸ってしまいますのでスレートが反っていき最悪の場合は割れて落ちてしまいます。
A様邸のパミールも例に漏れず劣化症状が出てしまっておりました。
また、先ほどパミールは厄介なスレートという言い方をいたしましたが、その理由はもう一点の特徴にあります。
このパミールですが、非常に結露を起こしやすいスレートなのです。解体の際にかなりの水滴がついている場合もあります。メンテナンスの際、状況によっては屋根のカバー工事が行えない場合もございます。不幸中の幸いかノンアスベストのスレートなので撤去費用はアスベスト含有のものに比べて安くはなりますが、カバー工事に比べると費用は掛かってしまいます。
今回はお客様のご意向もありましたので屋根の葺き替え工事を行わせていただくことになりました。
使用した材料のご紹介です。
今回使用した屋根材は、アイジー工業のスーパーガルテクトです。断熱材が付いた屋根材で、表面にも焼き付けの遮熱塗料が塗布しておりますので暑さ対策にはもってこいの屋根材です。
また、カラーバリエーションも豊富で、現在6色展開をしております。お家の雰囲気に合わせてお好みのお色をお選びいただけます。
Sシェイドチャコール Sシェイドモスグリーン
Sシェイドワインレッド(新色) Sシェイドブラック
Sシェイドブラウン Sシェイドブルー
それでは屋根の葺き替え工事の様子をご紹介いたします。
まずは役物の撤去です。屋根は基本的に軒先から棟に葺きあげるように施工しますので解体の際は上から下に降りながら行います。
棟板金の撤去から行っていきます。
棟板金の撤去が完了しましたら、屋根材の撤去に移っていきます。
屋根材の撤去を行う際には飛散防止対策として湿潤化を行わせていただくことがありますが、前日の雨の影響で、表面が濡れている状況でしたので、そのまま解体を行わせていただきました。
屋根材の撤去完了です。埃や塵なども溜まっておりますので清掃してから次の作業を行っていきます。
次の作業は野地板の張りかぶせ作業です。厚さ12㎜の構造用合板を貼り合わせて屋根の補強を行っていきます。
野地板の張りかぶせが完了しましたらルーフィング作業を行ってまいります。
基本的に葺き替え工事を行う際にはこのルーフィング作業まで行っていきましょう。特に夏場は思わぬ降雨が生じる場合がありますので、野地板のまま放置するわけにはまいりません。
使用したルーフィング材は田島ルーフィングのニューライナールーフです。価格は他の改質アスファルトルーフィングに比べると割高にはなりますが、非常に耐久性に優れ、針孔に対する密着性も高い優れた防水紙ですので葺き替え工事を行う際にはお勧めの防水紙です。
ルーフィング作業が終了いたしましたので作業を終了し、次の日から屋根材の設置を行ってまいります。
屋根材の設置は先述の通り軒先側から行っていきます。屋根の形状がシンプルなので非常に作業のしやすい現場でした。
屋根の形状によってはどうしても日数がかかってしまいますのであらかじめお含みおきください。
屋根材の設置が終了しましたので最後に雨押えと棟板金の設置を行って作業終了になります。
屋根の葺き替え工事が完了いたしました。
雨押え部分や雪止めの設置も問題ありません。
スレートからスーパーガルテクトへの葺き替え工事によって屋根1㎡あたり約5~7kgの軽量化が図れます。
お家の屋根の面積が大きければ大きいほど屋根の軽量化につながりますので少しでもご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
屋根の葺き替え工事はスレートからスレートへの葺き替えで税込み987,800円から(切妻屋根60㎡の場合)承っております。屋根の形状、使用する屋根材の種類によって価格は変動いたしますので詳しくはお問い合わせください。
もともとのお問い合わせで夏の暑さがとにかく気になるという事だったので、上記屋根の葺き替え工事を行った後、遮熱・断熱塗料の「ダンネスト」を使用して塗装を行いました。
ダンネストは塗料の中に含まれる空中ビーズによって断熱効果を発揮し、顔料によって太陽光を反射することで遮熱性能も併せ持ちます。下塗りには錆止めとしてハイポンファインプライマーⅡを使用して、中塗り・上塗りの2回塗りで仕上げを行いました。
通常金属屋根の表面は夏場だと触ることのできないぐらいの温度まで上昇してしまいます。
しかしダンネストを塗った後は熱くは感じますが触れないほどではないぐらいまで抑えることができておりました。
塗装作業完了です。お色も遮熱効果を十分に発揮できる白色になっておりますのでしっかりとした効果も期待できます。
私達、街の屋根やさんでは新型コロナウイルス感染防止対策としてマスクの着用を徹底しております。何かお困りごとございましたら安心してご相談ください。
工事から1年が経過しましたので定期点検にお伺いしてまいりました。
屋根の状況を確認させていただきましたが、塗膜のひび割れなどもなくきれいな状態を保つことができておりました。
お客様に今年の夏はどうだったかお尋ねすると、今年の厳しい暑さの中でもかなり快適に過ごせたとのことでした。
ダンネストは遮熱断熱性能のある塗料で塗料の中に含んでいる空中ビーズが空気の層を作り出すことで断熱効果を発揮します。塗料でよく耳にするのは遮熱塗料だと思います。遮熱塗料は太陽光を反射することで温度上昇を抑制します。しかしながら冬場の太陽光も反射してしまうので冬場は寒く感じることがあります。冬場は太陽の位置が低くなり、窓からの入光があるので完全に遮ってしまうことにはなりませんが建物の立地によっては大きな影響を受けてしまいます。
下の写真は照射試験とその後の冷却試験の様子です。温度センサーはプレートの下に設置されており、照射中の温度及び照射後の冷却による裏面温度変化をみております。他社の遮熱塗料と比べても非常に優れた性能を保持していることがお判りいただけるかと思います。
ダンネストは塗料の顔料による太陽光の反射と、空中ビーズによる低熱伝導率の両立をしており通常の遮熱塗料に比べると遮熱効果は高くなっております。また、空中ビーズによる空気の層によって魔法瓶効果を得られますので室内の温度を保つことができます。これが断熱効果になります。外壁塗装に使用するだけでも効果は得られますが、屋根も併せて塗装することでお家全体を断熱材で覆ったような状態になりますので夏季冬季の空調効率を向上することができますので1年を通して電気代の節約になります。
ダンネストはピュアアクリルという塗料の分類になり、耐用年数は15年程度、元がアクリル塗料なので弾性もありクラックの発生の予防にもなります。弾性の強い塗料は塗膜が柔らかく汚れが付きやすいという欠点がありますが比較的汚れのつきにくい塗料設計になっております。
今年は厳しい暑さが続いており空調の稼働も多くなっている中、電気代が高騰するという事態になっております。エアコンの設定温度を1度でも変えることができれば年間通しての電気代を削減でき、それが10年間にもなってくるとかなりの金額になります。そろそろ屋根、外壁塗装を考えているという方で気になると思われる方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください。
記事内に記載されている金額は2023年09月22日時点での費用となります。【新シリーズ:施工事例を紹介!】雹(ひょう)の被害を受けたスレート屋根をスーパーガルテクトで屋根カバー工事!【施工事例を紹介!街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
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街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
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