
HOME > 施工事例 > 世田谷区弦巻で台風被害に遭った棟板金を火災保険で交換工事しま.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:高田
担当:高田
世田谷区弦巻にお住まいのU様より、棟板金に関するお問合せをいただいたことが今回の工事のキッカケでした。飛び込みの業者さんから「お宅の屋根の棟板金が浮いていますよ」と指摘を受けたそうで、状態を確認してほしいとのことでした。この、棟板金が浮いているという指摘は、飛び込み業者さんの決まり文句と言っても過言ではありません。なぜなら、棟板金は屋根の中でも最も劣化しやすく、10年を超えたお住まいでは棟板金に劣化の症状が出ていない方が珍しいようなものです。そのため、築10年は経過しているであろうお住まいに飛び込み、棟板金に不具合があると言えば、ほとんど嘘にならないという手法が成り立ちます。弊社にご依頼をいただくケースでもこの棟板金の指摘を受けたので本当かどうか確認してほしいというご要望は非常に多いお問合せ内容です。ほとんどの場合では緊急性の無いものが多いのですが、本当かどうかしっかりと確認させていただきます。
U様のお住まいの棟板金を確認に伺うと、しっかりと棟板金が浮いていることが確認できました。浮いているといっても本当に浮いているのではなく、外れかかって隙間が大きく開いていることを「浮いている」と表現しています。棟板金は屋根の中で最も風の影響を受けやすい部分なので、台風などの強風でこのような状態になってしまうことがよくあります。今回は持ちこたえたかもしれませんが、次回同じような強風が吹いた際には飛んで行ってしまってもおかしくありません。なるべく早く修理することが必要です。
ところで、強風による被害で棟板金が大きく浮いてしまった場合は、火災保険の風災が適応される場合があります。最終的な判断は保険会社が行うので必ず適応されるとは言えませんが、自動車保険などと違って火災保険は保険を使った後でも保険料が上がったりすることはありません。また、保険申請自体にもお金はかからないので、同じような症状の方にはまず保険会社に相談することをオススメしています。板金を修理するだけでも足場が必要になるこうじですから、工事費用もそこそこ高いものになります。保険が適応されれば手出しの負担がグッと減りますので、せっかく入っている保険を活かさない手はないでしょう。今回のU様の工事も火災保険を申請し、無事に保険が適応されて工事を行うことができました。
足場を設置したら、工事開始です。まずは棟板金の撤去に取り掛かります。棟板金は屋根に直接打ち付けていると思われがちですが、実は初めに屋根に貫板(ぬきいた)と言われる木の板を打ち付けて、その板を覆うように取り付けた板金を側面から釘やビスで固定することで取り付けられています。なぜこのように取り付けるかというと、雨漏りを防ぐためです。直接板金を屋根に打ち付けると、打ち付けた釘から屋根の中に雨水などが浸入するようになり、雨漏りの原因になってしまいます。そのため、初めに貫板を取付てその貫板ごと板金で多い、側面に釘を打つことで、雨漏りのリスクを回避しているのです。実に理にかなった造りと言えます。取り外す際はその側面に打ち付けた釘を抜くことで、板金を取り外すことができます。
板金を撤去したら、内部に打ち付けてあった貫板を撤去していきます。棟板金の交換で一番重要なのは、この貫板の交換と言っても過言ではありません。貫板は基本的に木でできていることから、築10年を過ぎたあたりから劣化していきます。貫板が痩せて釘を止めておく力がなくなってくると、棟板金が剥がれそうになってしまうというわけです。貫板を交換せずに板金だけ交換すると、見た目は綺麗になりますが根本的な解決にはなりません。貫板交換もセットで考えることが正しい棟板金交換工事です。
新しく設置する棟板金用に、貫板は樹脂製のものを用意しました。基本的に貫板は木でできていると申し上げましたが、最近ではこのように樹脂でできているものも出てきています。樹脂は腐らないので、先ほど挙げた棟板金の弱点である貫板の劣化からくる不具合の発生リスクを抑えることができます。弊社では屋根の葺き替えやカバー工事でも、貫板を使う際は必ずこの樹脂製のものを使うようにしています。施工が完了してしまえば見えない部分ではありますが、このような見えない部分こそ長持ちには欠かせない要素であるためです。
貫板の施工が完了したら、板金を側面から貫板にビスで固定していきます。新築の際には釘で固定されていることが多いですが、せっかく工事をするのならより頑丈に固定できるビスで止めた方が今後の台風対策としても有効です。既存の棟板金にビス補強を行う工事も承っておりますので、気になる方はお気軽にお問合せくださいませ。
棟板金交換工事が完了しました。風で飛んでしまう恐れがあった棟板金は、貫板から根本的に交換され、樹脂貫板を使ったより耐久性の高い棟板金に交換されました。屋根全体から見れば小さな工事かもしれませんが、棟板金が風で飛んで行って隣家や人に当たったらと思うと非常に恐ろしいことです。症状が発覚した場合は、細かい部分だからと放置せずに、なるべく早めに対処された方がよいでしょう。しかしながら。飛び込み業者さんからの指摘だけでは本当に緊急性のある状態か判断しがたい面も多いので、その他の業者の意見も交えつつ対応していくことをオススメいたします。U様も急な出費になってしまうのではとごご心配されていましたが、今回は火災保険を使って修理ができたためほっと一安心といったご様子でした。
私たち街の屋根やさんでは、感染拡大が続いている新型コロナウィルスへの感染対策としてマスクの着用や手指の消毒を徹底して実施しております。お問い合わせの際はご安心いただければ幸いです。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。【工事前】
【工事後】
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ガルバリウム鋼板は横葺き・縦葺きどっちが良い?【街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
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