
HOME > 施工事例 > 豊島区池袋本町で屋上陸屋根直下の部屋の雨漏りをウレタン塗膜防.....
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:渡辺
担当:渡辺
豊島区池袋本町のお客様は三階建ての陸屋根のお宅にお住まいです。10数年前にも雨漏りがあり、防水工事を行った経験があるとのことでした。その時に施工された業者さんにももちろん依頼されたそうなのですが、今回は雨漏りの再発という事で私たち「街の屋根やさん」にもお問い合わせをくださいました。まずは室内の雨漏り箇所を確認させていただくと壁際の天井付近のクロスが剥がれて来てしまっておりました。新型コロナウイルス対策を行っての調査です。
クロスが剥がれて来てしまっているのは、この部屋の子の部分だけのようです。屋上が陸屋根とのことで、防水の不具合をまずは疑います。よくあるケースは排水口付近からの雨漏りとALC外壁の目地部分からの雨漏りです。
外部の状態はどうなっているのか確認していきます。三階建てという事もあって梯子を掛けて調査という訳にはいかないので、ドローンを使用して外壁部分を見ていきます。赤丸の部分が室内の雨漏りが起きている所です。
屋上陸屋根から確認しても、ご覧の通りよくわかりません。危険なため、あまり身を乗り出すわけにもいきません。ドローンからの写真を見ても汚れはかなりついていますがALC目地は大丈夫なように見えます。塗装工事自体も10数年前に実施されていて、塗膜の厚く固いタイプのもので実施されています。排水口がある部分ではないので当初、予測を立てた「排水口」の絡みの雨漏りではなさそうです。
前回の工事内容は、お客様でもあまり覚えていないとのことですが、手すり支柱の根本に穴をあけた形跡があります。防水工事と笠木部分の雨漏りを想定した工事を行ったのでしょうか?床面には通気のための脱気盤がついているので、おそらく通気緩衝工法のウレタン塗膜防水工事を行ったものと考えられますが、脱気盤は通常、床面の一番高い部分に取り付けられます。それは通気シートの溝の部分を暖められた空気(蒸気)が上がってくるからです。その脱気盤がやや不自然な場所につけられておりました。
当初疑った排水口部分は前回の工事では改修用ドレンは入れられておりませんでした。雨漏り箇所とは真反対に位置するので可能性は薄いとは思われます。階段塔屋もありますがこちらの周辺にも雨漏りはありませんでした。このような点検結果から、可能性があるのは手すりの下側にある笠木部分が濃厚になってきます。前回の工事では笠木を外してまでの工事はしていないようです。時期的に防水工事をご検討されていることもあって、笠木部分を解体しながら原因を究明しながら、正しい位置に脱気筒を付けて、ウレタン塗膜防水の通気緩衝工法で防水工事を実施させていただくご契約をさせていただきました。
工事を開始します。まずは笠木を外して状態を確認していきます。すると手すりの支柱を起点としたのか、笠木下のモルタル部分に深く太い亀裂が入っているのが確認できました。
その他の支柱の部分も同じように亀裂が見られます。やはり原因は笠木部分にあったようです。亀裂部分の処理をおこない、笠木天端もしっかり防水施工を行っていきます。
今回の工事で使用する防水塗料は、ダイフレックス社のDSカラーシリーズです。立上り部分に塗る塗料と平場に塗る塗料は別の粘度となっています。笠木の天端や立ち上がり部分にはメッシュを貼り補強も行っていきます。
二液タイプといわれる塗料で、主剤と硬化剤が別になったものです。メーカー指定の配分で使用する前にしっかりと攪拌します。
下準備を済ませたら、屋上に上がらせていただき、床面の清掃や非塗装部分への養生作業を行っていきます。
下地調整で、前回工事の際に出来たウレタン塗膜の凹凸を削り取っていきます。職人二名での作業で各自の分担を決め、的確に作業を進めていきます。
既存の脱気盤を撤去します。前回の工事では通気シートは入ってなかったようです。どのように通気をさせていたのかは疑問です。今回の工事では今後の事も考慮しているので、排水口にも改修用鉛ドレンを付けていきます。排水ドレンの金物も撤去します。
下準備を進めながら、通気シートを貼るための接着剤(プライマー)を塗布していきます。
脱気盤を外した部分は凹みとなりますので、変性ウレタンのシーリングを充填し平滑になるように処理を行い、通気シートを敷設します。通気シートに碁盤の目のようについている黒いラインを伝って通気を行わせます。
通気シートの継ぎ目部分には、ジョイントテープを貼っていきます。
床は通気緩衝工法を行うので自着(通気)シートを敷設しています。この工法はダイフレックス社の仕様では、DST工法と呼ばれ、シートを含めた塗膜の厚みでDST-200、DST-300工法と別れます。排水ドレン部には鉛製の改修用ドレンを設置します。形状からもわかる通り排水口のベランダ側の雨漏りはまず起こりえない構造になっています。
通気緩衝工法の通気の出口となる脱気筒を設置していきます。以前は脱気盤と呼ばれる薄い脱気装置を用いることもありました。こちらのお客様の前回の工事も脱気盤でした。脱気盤は高さが無いので邪魔にならないメリットはありますが、万が一、陸屋根がオーバーフローした場合には浸水の危険があります。脱気筒の取付位置に注目です。陸屋根の一番高い場所に取り付けます。自着(通気)シートの継ぎ目に設置していきます。おおよそ50㎡に1台が目安です。
雨漏りの原因になっていると思われる、手すり支柱根本の処理を並行して実施していきます。下処理として変成ウレタンシーリング材をしっかりと施工していきます。
新たに取り付けた改修用鉛ドレンと脱気筒の周囲をウレタン塗膜で処理していきます。
自着(通気)シートの継ぎ目の処理も行い、立上り部分と立上り天端へのウレタン塗膜1層目処理を行います。立ち上がり部と天端にはメッシュシートで補強を行っています。この方法は密着工法となりダイフレックスの仕様ではDSM工法といわれます。
手すりの支柱には穴があけられていましたが、前回の工事内容が不明なため、樹脂注入を行います。これは支柱から天端内部への浸水を防ぎ、手すり部から浸入した雨水等を穴から排出させます。
床面の防水塗装の前に階段塔屋への一層目のウレタン塗膜防水塗装を行います。
立上り、塔屋が終了してから、床面への防水塗装を行い、1日目の工事は終了となりました。
工事2日目は、ウレタン塗膜防水の2層目塗布の作業です。立上りを先に実施し、平場を施工して2日目は作業終了です。防水工事はこのように一日で出来る作業が決まってしまうため工期がかかり、その分施工代金も高めになってしまうのです。
工事期間中は天候に恵まれました。二層目の防水塗装が終了し、1日半程あけました。気温が低い時期なので通常よりも時間をおいた感じです。最終工程のトップコートを行っていきます。
階段塔屋、立上り・天端部分、最後に床面にトップコートを施工し全工程が終了となりました。
トップコートも乾いた翌日、お客様の大事にしている鉢植え類が屋上に戻ってきました。
雨漏り箇所の処理も終わり、床面もしっかり防水工事を行っていますので安心して鉢植えを楽しんでいただけます。今後とも長いお付き合いを宜しくお願いいたします。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。
防水工事で雨漏り防止!陸屋根・屋上のチェックポイント【プロが解説!街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
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街の屋根やさんは東京都以外にも神奈川県、千葉県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方のお住まいの街の屋根さんをお選びください。
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