中央区月島で陸屋根のシート防水を通気緩衝工法のウレタン防水に改修して雨漏り解消
【施工前】
【施工後】
【お問い合わせのきっかけ】
担当:白石
雨漏りしており、室内の壁に雨染みやカビが発生してきてしまったという中央区月島のお客様です。建物はALC外壁の3階建てで、陸屋根ということでした。一般的な屋根に較べると、陸屋根は傾斜がなく、水捌けも悪いので雨漏りしやすく、それだけ防水が重要になります。また、ALC外壁は多数の気泡を内包していることから、雨水が染みやすいので定期的なメンテナンスが必要です。今回の雨漏りの原因はシート防水された陸屋根が原因でしたので、通気緩衝工法のウレタン防水に改修します。
担当:白石
- 【工事内容】
- 防水工事
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- 施工期間
- 8日間
- 築年数
- 27年
- 平米数
- 87.0㎡
- お施主様
- A様邸
- 【工事内容】
- 防水工事
- 【工事詳細】
-
- 使用材料
- DS カラー・ゼロ
- 施工期間
- 8日間
- 築年数
- 27年
- 平米数
- 87.0㎡
- お施主様
- A様邸
【点検の様子】
中央区月島で室内に雨漏りしているということで、お部屋を拝見させてもらいました。確かに天井に雨染みができており、カビも生えて黒くなってきています。こうなってくると、カビの健康への影響も懸念されます。天井裏も拝見させていただきました。雨染みと思われるところが何ヵ所か残っています。染みては室内へ漏水、その後、乾燥を繰り返しているのでしょう。
屋根は陸屋根でシート防水でした。うまく排水勾配が取れていないようで、排水口手前で雨水が溜まっています。また、排水口手前ではシート防水の継ぎ目がはっきりと分かる状態になっています。室内への漏水位置などを考えると、この周辺から浸水していることは間違いないようです。
【施工の様子~シート防水から通気緩衝工法のウレタン塗膜防水へ】
シート防水全体の老朽化が進んでおり、浸水部分を直しても、その後、他のところから雨漏りしてくることが考えられるため、陸屋根全体の防水を改修することになりました。現在、お部屋やフロアをテナントに貸し出しているということで、そういった店子様にもご迷惑をかけないようお施主様はしっかりと直してほしいということでした。これまでのシート防水を撤去し、ウレタン塗膜防水を行います。まずはパラペット部のシート防水を撤去し、樹脂モルタルを塗布し、下地を改修していきます。
樹脂モルタルの塗布が終わりましたら、ウレタン防水材を密着させるためにシーラーを塗布します。その後、床面のシート防水を剥がして、撤去していきます。
シートを全て剥がし終わりました。経年によるひび割れが様々なところに入っています。こちらも樹脂モルタルを塗布して、クラックを埋め、しっかりと下地の表面処理を行います。
モルタルには防水性がありませんので、この後、ウレタン防水を行います。モルタルでの下地作りが終わりましたら、通気緩衝シートを密着させるためにシーラーを塗布していきます。面積が広いので柄の長いローラーで作業を進めていきます。
シーラーを塗布しましたから、通気緩衝シートを敷いていきます。通気緩衝シートの継ぎ目にはメッシュシートでできたテープを張り、ズレや剥がれを防止します。通気緩衝シートは液体の水は通しませんが、水蒸気は通過させることができます。液体の水の粒子よりも水蒸気の粒子の方が小さいため、通気緩衝シートを通り抜けることができるのです。
陸屋根の一番高い部分に脱気筒を設置します。こちらは通気緩衝シートを通り抜けてきた水蒸気を排出するための装置となります。水蒸気を排出することによって防水層の膨れを防止します。通気緩衝シートの継ぎ目の部分にはメッシュシートのテープの上からウレタン防水材を塗布しておきます。
パラペットの上端部にメッシュシートを貼りながら、ウレタン防水材を塗布していきます。メッシュシートを貼ることによって引っ張られる応力がかかった時でも裂けなどを防止できるのです。さまざまな分野で用いられている繊維強化の応用です。
立ち上がり部にウレタン防水材を塗布していきます。ウレタン防水材には立ち上がり部(垂直面)用と平坦部用があり、それぞれに適した場所に塗らなければなりません。容器にもしっかりとそのことが記してあります。
床面にウレタン防水材を塗布していきます。画像を見れば分かるとおり、塗布というよりも流し込むといった方が適切でしょうか。この固定ではローラーではなく、大きなへらのようなもので平滑に馴らしていきます。
立ち上がり部にウレタン塗膜防水の2層目を形成していきます。こちらはローラーで塗布していきます。床面にもウレタン塗膜防水の2層目を形成していきます。こちらは先程と同じように大きなへらのようなもので平滑に馴らしていきます。
ウレタン塗膜防水によって2層の防水層が成形されました。しかし、ウレタンは紫外線に弱いので、それを遮断するためにトップコートを塗布していきます。この工程では塗り残しがないように色を変えて行うのが一般的です。こちらも立ち上がり部から塗装していきます。
脱気筒の周辺を塗った後、床面も塗っていきます。色は濃い目のグレーです。いよいよウレタン塗膜防水による改修も終わりに近づいてきました。
アンテナを所定の位置に戻し、排水溝にカバーを付けたら、シート防水からウレタン塗膜防水への改修工事は終了です。これで、雨漏りに悩まされることもないでしょう。
【竣工、シート防水から通気緩衝工法のウレタン塗膜防水への改修】
過去に雨漏りしていた場合、残存しているかもしれない水蒸気を排出するためにどんな防水方法でも通気緩衝工法を行う必要が出てきます。こちらの陸屋根は床面の高い部分が2ヵ所存在したため、脱気筒をその位置にそれぞれ設けました。人が頻繁に歩行するような屋上では脱気筒も邪魔になるでしょうが、現在では高さがない円盤状のものも存在します。用途と目的に合わせた防水工事のご相談、お待ちしております。
記事内に記載されている金額は2021年05月13日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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